『耳を開く 聴きとり術 コード編』5刷が届きました!

『耳を開く 聴きとり術 コード編』5刷が届きました!

わ〜っ!ちょっと感激しています
表も裏もとても美しい『耳を開く 聴きとり術 コード編』の第5刷が届きました。(表紙は本間ちひろさん!)
2014年に出版、お陰様で毎年版を重ね、ペースが上がってきました。
これも「コードを聴いてわかるように育てたい!自分もそうなりたい!」と思う方が増えてきたこと、そして「指導した成果が上がったので、必ず次の生徒にも使う」という方が一定以上いらっしゃるおかげです。
愛用してくださっている皆様、本当にありがとうございます。

 
一番多いのは、「自分が子どもの頃にできるようになりたかったことだから!」と、使っている方。
「最初から、コードがわかる耳に育ててもらえたらこんな苦労はしなかった」という思いは、自分では如何ともしがたいもので、時間を巻き戻せない限り叶うはずもなく……だからこそ、自分の教え子や我が子のために!と使ってくださるのでしょう。
 
ピアノのみならず、他の楽器の方もこのテキストでコードを勉強する方が多いそうで、ギターはポジションでコードを覚えてしまうけれど、音の違いでわかるようになりたい(音楽は音でできていますから!)……という方や、コードの仕組みが知りたかった(お団子図をご覧いただければ一目瞭然です!)……という方、コラムが気に入った方(面白いと思います)、後半のドミナント・モーションで初めてコード進行に興味を持った方(ドミナント・モーションを制するものは音楽を制す、と言われています)等々、様々な理由で“聴きとり術”と出逢った多くの方々に喜んでいただけて幸せです。
 
「これからの音感教育」というタイトルで教員免許状更新講習で講義をしたときに、小中高の先生方の圧倒的な支持をいただいた“聴きとり術”。ピアノ教育にとどまらず、これは、音楽全てについて大切な音感教育なのだと思いを新たにしました。
「Cはドミソ、と教えている限り、耳でコードを判別できるようにならない」ということを、毎年多くの先生方が納得してくださっています。
Cの響きを豊かな倍音で丸ごと感じることにより、どんなポジションやどんなリズムで聞こえてきても「それがCのコードであることが認識できる耳」を育てていくという考え方は、作曲家として譲れないものです。
音楽の実態は音である。
基本的な12のコードを学ぶことで、根音を入れ替えてもわかる、飾りの音が入ってもわかる、と応用していけるように育てていきたいものです。
【立ち読み】音楽之友社のwebページで、前書き、目次、Cの“聴きとり術”、「お団子図」によるコード解説とコラム、ドミナント・モーションの例など、ご覧頂けます。
このweb内のページでは、おススメの使い方も紹介しています。
一人でも多くの先生方がレッスンや授業で“聴きとり術”を行い、子供達の耳を開き、和音大好き人間(私は子どもの頃から和音オタクだったのではと思います!笑)を増やしていけたら、音楽の喜びをもっと深く味わい、幸せが拡がっていくのではと思います。

 

ムジカノーヴァ10月号では(9月下旬発売)、この“聴きとり術”コード編の手法を応用してのアドリブに進みます。大切なことは網の目のようにつながっています。どうぞ、まだご覧になったことがない方は、“聴きとり術”を体験してみてくださいね!
 
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