リモートレッスン6 コロナで変わったレッスン

リモートレッスン6 コロナで変わったレッスン

2020年、世界的に大変な春が過ぎ、初夏への扉が開く季節。
緊急事態宣言解除のニュースが流れ、地域により、段階的、部分的に解除されていきそうですが、私たちの生活が今後どうなるかはコロナ次第、まだ予断を許さない状況です。

不定期に書いてきたリモートレッスンの記事ですが、思いの外多くの方が読んでくださって、お役に立てたなら幸いです。リモートレッスンを始める方も激増して、それに関する情報も増え、そろそろ私が書かなくてもいいかな……と思い始めたところでしたが、この2週間に沢山のレポートをいただきました。

みなさんがご自身の状況を変えようと努力されている姿は本当に素晴らしく、今回は、その成果や悩みを抜粋してご紹介いたします。

 

過去記事のタイトルを見ても、短期間での状況の移り変わりが感じられます。
今回のタイトルは、「コロナで変わったレッスン」。
何がどう変わったのか、ご欄ください。

 

3/14、3/29、4/5、4/14、4/24の過去記事はこちらです。

リモートレッスン、スタートされましたか?

リモートレッスン2 皆さんの様子とこれから

リモートレッスン3 オンラインレッスンは、リモートレッスンの一部です

リモートレッスン4 オンラインと録音録画の組み合わせで

リモートレッスン5 軌道に乗ってきましたね

 

 

 

 

目次

1)コロナで変わったレッスンの形

2)リモート化に伴う苦痛と喜び

3)みなさんの経験、いろいろ

・複数のアプリでオンライン、動画もやり取り
・リモートでの発見、クリエイティブな工夫も
・生徒全員がオンライン、グループレッスンも
・アナログな私も、みんなのおかげで!
・個人はFaceTime、中上級はYouTube限定公開、グループはzoomで即興演奏 
・YouTube限定ライブ配信で発表会、只今編集中!
・YouTube教室限定公開の発表会後、お試しからzoomでレッスンスタート
・疲れとも上手に向き合って、マイペースで♡
・リモートはまだまだ、地域差も大きい IT環境。今後変わっていくでしょうか……

4)私が目指すものは何だろう

 

 

1)コロナで変わったレッスンの形

これまで、「誰かと会う」ということがあまりにも簡単だったために、「会う」ということの意味をあまり深く考えてこなかったかもしれません。小さい頃から今に至るまで、レッスンと言えば先生の教室や自宅に通い、音大のレッスン室に行き、教え子を家に招き入れ、レッスン生活を営んできました。

感染症対策の中でも難しかったのは、発病の2日前からウィルスを撒き散らしてしまう可能性、その特殊性で、罹患したとわかったときにはもう、誰かに移しているかもしれない、というところです。症状がなくても拡散してしまう恐れがあるとなると、誰にも会うことができない。そういう、人と人との関係を根こそぎ奪ってしまうウィルスのせいで、レッスンの形は大きく変わらざるを得ませんでした。

 

レッスンはごく近距離で、同じ鍵盤を触り、あるときは手を取り、一緒に歌いながら……となれば、接触はもちろんのこと、飛沫感染の恐れもあるかもしれません。キークリーナーで1人終わるたびに鍵盤を拭き、毎日ドアノブの消毒をして、何分おきかに換気をして、なるべく遠くから教えるというのも、なかなか骨が折れます。

 

私はまだ対面でのレッスンをスタートしていませんし、セミナーもYouTube限定配信(5/19に無観客撮影、後述)やDVD(マスタークラス、コード塾、勉強会等)送付で継続しているので、家族とスタッフ以外に「会う」ことはないのですが、念のために買いました。あの、フェイスシールド。

 

これは、閉じこもった日々の気晴らしに作ったケーキ。まぁまぁの出来。

 

 

2)リモート化に伴う苦痛と喜び

思い返せば、3月くらいから雪崩を打ったようにリモートレッスンの波が押し寄せてきました。フットワークも軽く、すぐにオンライン、リモートレッスンを始めた方もありましたが、「春休み中の自粛で終わるのなら」とレッスンを「お休み」にしていた方も多く、先生方の対応が大きく分かれました。

ところが、卒業式も入学式も中止、緊急事態宣言……となってくると、「このままではレッスンの休みが長期化する! 再開の目処も立たない」となり、4月頃からリモートレッスンをスタートする方がどんどん増え、5月にはかなりの方が経験されるようになりました。

 

今回いただいたレポートでは、保護者のレッスンへの理解や協力、家庭のIT化の度合いによって、リモートレッスンをして感謝され、喜ばれたり、あるいは拒絶されて失望したり、という様子が浮き彫りになりました。そもそもリモート化を諦めているという方からのレポートはありませんが、その方達のことも心配です。

私も、夫や息子やスタッフの助けがなければ、肌身離さずMacBookを持ち歩くようにはならなかったわけで、「Wi-Fiって何?」という方の気持ちもよくわかります。困ったときには、自分より詳しい人に相談したり、教えてくれるプロに頼ったりして(ピアノを教えてるくらいですから!)、自分を変えることも選択肢の1つに入れるといいと思います。

 

「子どもにスマホやパソコンを持たせることが怖い」と親が思っていると、お子さんの勉強の機会を将来著しく奪ってしまうことになるので、ご自身が詳しくないのであれば尚更のこと、お子さんにIT環境を早くから与えるようにされるといいと思います。どんな道や仕事を選んだとしても、この道具はとにかく想像以上に役に立ちます。災害やパンデミックが起きたときに、テレビだけの情報では心もとないとしみじみ思います。

話を戻しますが、リモートレッスン、オンラインレッスンを始めた方達の喜び、充実感、達成感は本当に大きく、スタート時の大変さを差し引いても十分お釣りがくることは保証できるかなと、レポートを読んで思いました。

 

 

自宅にこもっていると、何か楽しみを自分で見つけないと、と
子どもみたいなことを……。(ホームベーカリーで夫が焼いたパンで遊んでみました)

 

 

3)みなさんの経験談、いろいろ

4月から5月にかけては、ピアノの先生方のためのリモート勉強会のやりとりの中で、多くの方からリモートレッスンの報告をいただきました。その中のごく一部しか掲載できませんが、いろんな経験談を参考にしていただければと思います。承諾を得て、長いものは編集しています。

 

複数のアプリでオンライン、動画もやり取り 

コード塾 第8期 須賀恵さん

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今レッスンは、ZoomやFaceTime、LINEビデオ通話等を使ってのレッスンと、仕上がった曲は動画で送ってもらい、動画で返すレッスンを併用しています。生徒がどんどん動画を送ってくれるのはとっても嬉しいのですが、返事をするのが、結構大変で、樹原先生の(リモート勉強会の)大変さもよく分かります。どうかご無理なさらないよう、お伝えください。

“聴きとり術”(『耳を開く 聴きとり術 コード編』)も生徒に動画で送ろうと、今頑張って撮影と編集をしています。客観的に演奏を振り返られるので、とても勉強になっています。リモートレッスンも悪くないなと思っています。

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ご家庭で協力的で動画をきちんと送ってくださる生徒さんは、通常のレッスンと同じかそれ以上の練習の成果が上がっています。これからのレッスンのあり方を考えてみる、良い機会になったと思います。

 

💠オンラインとリモートの併用、順調ですね! 対面レッスンに比べたら確かに疲れます。私へのお気遣い、ありがとうございます。“聴きとり術”はオンラインよりも動画の方がじっくり味わえるようです。撮影、上手くいきますように♪ 樹原

 

 

リモートでの発見、クリエイティブな工夫も 

マスターコース、コード塾卒業 スケール・モード・アルペジオ勉強会 白井森子さん

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リモートレッスンについての有益な情報を、1か月以上に5回も掲載してくださり、感謝しています。状況がどんどん変わる中で、試行錯誤でしたが、今現在言えるのは、やってみて、いろいろな発見がありよかったということです。

連載第1回掲載の3月14日頃は、まだ、それほど生徒さんにお休みの方もいなくて、私自身もスマホやラインが苦手で、あまり積極的には考えられませんでしたが、3月28、29日に外出を控えてほしいとの呼びかけで教室を休んだ時に、生徒さんからの希望でリモートレッスンをスタートしました。今は、リモートレッスン、対面レッスン、お休み、の3タイプになっています。

私のやり方は、レッスン前日までに宿題を動画で送ってもらい、大体の様子を把握。終了後すぐに今日の内容と次回までの宿題(練習の仕方)を記入して写真で、お手本演奏が必要な部分は動画でコメント付きで撮影して送信します(なかなか時間はかかりますが、楽しい作業でもあります)。弾けるようになった曲は、「いつか教室で先生と連弾しようね、のストック」と名付けています。

 

●『ピアノランドたのしいテクニック』の中巻を使って

このテキストを使っている生徒が多いので、オンラインで「指のダンス」をやったり、レッスン9の「ピアノの仕組み」で鍵盤の数を数えたり、ピアノクイズを出したりも楽しいです。

最近は、レッスン18の「リズムの感じ方」で音型のボールのお手本動画を送って練習してもらい、リズムを組み合わせる練習をしたり、生徒がリズムに音を加えてメロディーを作ったものを「楽譜に書くとこうなりますよ」と動画を送り、ピアノで練習したりと、なかなか面白いです。

テクニックの中巻は限りなくいろいろな展開ができて、大変役立つテキストです。レッスン3「音楽のことば」もよく使います。

 まだまだ課題は満載ですが、いろいろ考えてより良い方法を探っていきたいです。

 

💠ただ弾かせるだけのレッスンではなく、いろんなアイディアでどんどん展開していくところがステキですね。子ども自身が能動的に関われる工夫、クリエイティブな芽を伸ばす工夫、参考になります。

 

 

夫が、コロナで営業できなくて困っているお店特集をfacebookでみつけて、
大量に海老を購入! 責任を持って料理してくれました。

 

 

生徒全員がオンライン、グループレッスンも

『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』勉強会 広島クラス 林弥生さん

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私のピアノ教室は3月にオンラインお試しをして以来、4月は全員の方がリモート(オンライン)レッスンにご協力下さって、なんとか進めているところです。

今日は、先程、zoomでグループソルフェージュレッスンも、試してみました!  zoomは私から2画面で繋ぐことで私本人と、それに加えて鍵盤(手元)を大きく写し出せるメリットを実感しています。会話の音声のスムーズさは今のところ、1番いいかなと思います。

ピアノの音色ではやはりFaceTimeが今のところ聴きやすいですね。今、業界ではきっと急ピッチで開発してくれてると思うので今後に期待です! ステイホームで何とか今を無事に乗り切れますように!

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ソルフェージュのグループレッスンは生徒のみんなもzoomに慣れて、ホワイトボードを共有し、”問い”に対して、一人ずつの”答え”を書いてくれたのを、こちらで一覧表にして見て、はなまる付けたりなどして活用してます。

個人レッスンはFaceTimeとgoogle duoを相手の機種により使い分け、オンラインレッスンしてます。「ここのリズムがわからんかったけ、教えて欲しかった!」など画面越しに質問してくれるので、すぐにその場でやりとりが出来て解決したときは、やはりリアルタイムの良さを感じます。

そして曲が仕上がったら(せっかくの仕上げをオンラインの音色では限界があり、残念なので)LINE動画を送ってもらうようにしています。

ちっちゃい子は”ゆびおい”をドレミやお歌で歌いながら、テンポも安定させる意識も持ってLINE動画を一生懸命送ってきてくれる姿が可愛いのです。

 

💠声に出して読みました、広島弁♡ 急に、熊本弁が懐かしくなりました。
zoomはグループレッスンに便利ですね。使いこなして楽しそう。「仕上げに動画」もいいですね!

 

 

アナログな私も、みんなのおかげで! 

マスタークラス、『時の旅』勉強会 大阪クラス 奥田美典さん

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コロナで滅入っている方々も沢山いらっしゃる中、この様な形で勉強会続けて下さる事、心より感謝申し上げます。お会いできなくてもマスタークラスや勉強会のDVDが届くととっても嬉しいです。忙しい時には少しずつ見る事も出来ます。

今週から全員にリモートレッスンを始め、対面より大変ですが「録画するのでいつもより沢山練習している」「楽しかった!」等感想をいただき、疲れも吹き飛びます。先生の記事や仲間の工夫を教えていただき、アナログな私も挑戦してよかったです。

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先生が発信下さったおかげで4月末より始めた全員リモートレッスン、その後の様子です。

動画と、レッスンノート(頑張りや疑問点)を送って頂き、チェックして、流れをイメージしてレッスンに臨む。受けたレッスン内容をノートにまとめて送ってもらう。抜けているところはアドバイスメッセージを付け加え返信する。この流れがスムーズになってきました。

そして動画チェックをスマホだけに頼っていると肩も凝っていたのですが、改善されました。息子がYouTubeのトレーニングを観る為に、テレビに接続するラインケーブルを購入。私もテレビの空き時間にスマホを接続して大きな画面で観る様にしました。またラインをiPad miniに同期させて、少しでも大きな画面でチェック出来るような体制が整ってきました。

おかげで、自分のパソコン持っていないアナログな私でも、何とか日々楽しくレッスン出来ています。

保護者のご協力もありがたいと、感謝しています。

 

💠息子さんの協力は強力ですね! テレビ画面でチェックできたら疲れも半減ですね。私は、MacBookからスピーカーに繋いで再生すると音もかなり良くなり、アドバイスしやすい環境にしています。テレビが使えないときは、iPhoneやiPad miniから専用のケーブルでスピーカーにつなぐか、bluetoothのスピーカーを使うのも手ですね。(息子さんに……)

 

 

海老、夫の第2弾は、卵とチンゲン菜。
見栄えは今ひとつですが、美味しかった(笑)

 

 

個人はFaceTime、中上級はYouTube限定公開、グループはzoomで即興演奏 

『やさしいまなざし』勉強会 日比谷クラス 味埜裕子さん

5/2

先生の書かれたリモートレッスンのブログ、大変参考になっており、知り合いの先生にも教え喜ばれています。

私は3月半ばから少しずつリモートレッスンを取り入れていましたが、緊急事態宣言が発令されてからは全てリモートレッスンに切り替えました。生徒さんに5種類のソフトから選んでもらいレッスンをしていましたが、生徒さんも研究熱心でレッスンのたびに違うソフトを試し、今はFaceTimeが人気です。中上級の生徒さんは限定公開YouTubeで送ってきて、あとでポイントをレッスンするというのがいい感じです。

最近Zoomを使って10人ぐらいの生徒とソルフェージュクラスを始めました。週1回のペースですが、みんなが一緒に学べるというのがとても楽しいです。1回目は私がZoomを使いこなしていなかったので大変でしたが、2回目はだいぶ慣れ、会話も弾み、生徒たちもとても喜んでくれています。いろいろなことをやっていますが、その中で個人レッスンではなかなかできなかった『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』をやり始めて、生徒たちもワクワクして取り組んでいます。

リモートレッスンはデメリットもありますが、対面レッスンにはないメリットもあるので、その良さを生かしてレッスンしていこうと思っています。

 

💠メリット、デメリットを見極めて、レッスンの難易度ごとにアプリも変えて上手に進めていらっしゃいますね。zoomのグループレッスンで即興演奏をスタート、素晴らしいです。どの扉が好評だったか、またお知らせください♡

 

 

YouTube限定ライブ配信で発表会、只今編集中! 

コード塾第8期、即興勉強会大阪Ⅱクラス 亀田英恵さん

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樹原先生ご自身もお忙しい中、いろいろ考えてくださりありがたいです。今、出来る事をやらなければなりませんが、リモートレッスンや、DVDでの勉強会も、この悩める時代にとても助かっています。

緊急事態宣言の出る直前に発表会をしました。
このような状況になりましたので、初めて「(ほぼ)無観客YouTube限定ライブ配信発表会」をしました。教室関係者のみ視聴出来るようにして。全くの手探りで、プログラムも全面的に書き換えて、演奏したらすぐ帰ってもらうようにして、あとはご家庭でゆっくり最後まで、お友達の演奏を見てもらいました。

機材の準備もちゃんと出来ず、PCのカメラでの配信は音声、画像ともひどいものでしたが、終わってみれば、密集の心配もなく、近くても外に出られない祖父母や、遠くに住む祖父母、単身赴任中の父親にもリアルタイムで見てもらえた、と生徒さんご家族に大変喜んでいただけました。たくさんトラブルもあったのですが、とりあえずいろいろな新しい事に挑戦しています。

また、今後の取り組みの中で、ピアノランドの即興演奏勉強会は、いち早く“DVD受講”という、自粛中でも全く影響されずに勉強出来るシステムを提供してくださって、どれだけ励みになってるかわかりません。

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現在は、ライブ配信した発表会の映像の編集方法を調べたり教えてもらったりして、不要な部分をカットしたり、プログラムを書き足したり、なかなか慣れない作業に四苦八苦しています。アーカイブでいつでも見ることができるので記録としてきちんと残しておこうと日々せっせと編集作業をしています。

 

💠この時期の発表会を、YouTube配信で乗り切られて素晴らしいです。初めての経験、大変だったことでしょう。でも、今は映像の編集中とは! もしかして病みつきに……? 私は、数年前から遠方の方のためにDVD受講(マスターコース、コード塾、マスタークラス)を始めていたので、今回そのノウハウが生かせてラッキーでした。喜んでいただけてよかったです♪

 

 

エアー縄跳びをしていた私に、「消費カロリーも出るよ」と、夫が買ってくれました。
でも、短い紐にボールがついていてそれを回すと、かなり手首が疲れます……。

 

 

YouTube教室限定公開の発表会後、お試しからzoomでレッスンスタート 

スケール勉強会名古屋クラス卒業生 Y.Tさん

5/11

4月に予定しておりました発表会を、苦渋の決断で中止し、家族限定のレッスン室発表会に切り替え、YouTubeの教室限定公開にアップして教室の皆と演奏を共有しました。レッスン室をちょっとステージ風にして普段と違った緊張感を味わいながら、レッスン室に足を運んだことのないお父様方と、これもいい想い出になるねと言いながら温かい雰囲気で演奏を楽しみました。

その後は、善は急げ⁈とばかりに、zoomお試しを生徒さんに提案し、今は皆さんzoomレッスンに参加してくれています。音質的に難しい面もありますが、生徒さんが、より音や私の声に集中して耳を傾けたり、自宅の練習状況(姿勢、椅子や足台の高さ、手元の明るさ、部屋の響き、調律の状態など)もわかり、動画を送ってもらうことで生徒さんの練習も増え、こちらもよりよいレッスンのためにあれこれと工夫するようになり、先生同士で情報交換をしたり…と、不便さもありながら、オンラインレッスンのメリットもたくさん実感できている毎日です。

とはいえ、通常レッスン以上にレッスンへの準備やフォローが増えたため、日々、レッスンや動画添削でパソコンやスマホを覗き込んでばかりで、さすがに体も疲れてきていたところ、樹原先生の優しい言葉がけに心癒されました。気分転換も大事ですね!

DVD「えいごでピアノランド」も、ユーチューブ限定配信でセミナーを聞けるのが楽しみで、今からワクワクしています。

今は、生徒さんのお母さんたちの、「オンラインでレッスンを続けて下さってありがとうございます!」の言葉が、私にとって大きな励みとなっています。収束後は、生で触れ合えることに感謝の気持ちを持って、今まで以上に音楽を楽しめるような気がします。

 

💠YouTubeの発表会、ご家族の特別な思い出になったことでしょう。オンラインで、調律の状態が把握できるのは確かにいいですね! マイナス面も分かった上で、プラスの使い方を、というのは何事にも通じる大事なことかもしれません。広い視野でみなで音楽を楽しめるように、そして収束を待ちましょう!

 

 

前回はドライパイナップルとラムレーズン、今回はドライマンゴーです。

 

 

疲れとも上手に向き合って、マイペースで♡ 

マスタークラス、即興勉強会東京クラス 西野聡子さん

5/10

1ヶ月前、オンラインレッスンで頑張ろう!と勢いでスタートしましたが、日々試行錯誤し、目の疲れからの頭痛もあり、頭と気持ちがフル回転の4月でした。

オンラインレッスンをしていく中で私が気になったのは、生徒さんよりもサポートしてくださるお母さんたちでした。真面目なお母さんたちは毎週細やかにきっちり、宿題の動画とお子さんの様子などを書いて提出してくださり、ありがたいと思う反面、お母さんたちの方が頑張ってしまってるのを感じ少し心配でした。

そして連休により2週間教室を休みにした間に、保護者のみなさんに教室だよりで「まだ自粛生活も続くので無理しないで、頑張りすぎないでくださいね」と伝えたところ、心配していたお母さんたちから、休会やレッスン回数を減らしたいとご希望を受けホッとしたりして。。。

そんなやりとりをして、「きっと世の中のお母さんたちは疲れはじめてきているんだろうな…」と考えていたら、先生のTwitterやピアノランドメイトのサポートメールで「無理しないで休もう」となんと絶妙なタイミング!で拝見できたので、やっぱりみんながそういう時期なんだと思いました。

オンラインレッスンになり、マイナスイメージにならないよう足し算することを考え、あれもしよう、これもしなくちゃと自分を追い詰めた4月でしたが、今月は変わらないこと、引き算することを考えてゆったりレッスンしていこうかなと思います。

私自身生徒さんに「やらせなきゃ」になっていたのかもしれません。。。「ピアノを楽しんで弾いてくれること」に立ち戻ってそこに集中してやっていこうと思います。

連休が終わって、少し重荷に感じていたレッスンですが、先生からのメッセージで気持ちが軽くなりました♪本当にありがとうございました!

 

💠身体は正直で、エネルギーを使い尽くしたらストライキを起こしてくれますね。私も、GW中にプチ鬱にならないように、勤勉じゃダメ!と心を入れ替えて無事乗り切りました。時には、使命感より大事なものがあります。頑張り屋さんの何人かからも、「突然、何もやる気がしなくなって……」と報告がありましたが、そういうときはのんびりして崩れたバランスを取り戻すのが先決です。友達にも、「頑張らないで、バカボンのパパとか、クレヨンしんちゃんとか、ぼのぼのとか、なんだか、そういうものになりましょう〜 笑」とメールをして笑い合いました!

 

 

 

リモートはまだまだ、地域差も大きい IT環境。今後変わっていくでしょうか……

(匿名)

東京とは違って、生徒21名中、FaceTimeが6名、zoomが1名、LINEによる動画のやり取りが1名と、生徒の約1/3がリモート、オンラインレッスンです。恥ずかしくて顔出しNGの中学生も。

リモートレッスン8名のうち6名は通常LINEを使われる方で、約2/3の電話しか使わないお宅は「オンラインレッスンなんて絶対無理!」というお返事でした。

リモートレッスンを体験した保護者からは、「久し振りにおけいこを見られて楽しい」という意見が多く、子供達もお母さんと一緒の時間が嬉しそう。レッスン後に、熱心に質問されるお母さんも。

心配なのは、オンラインレッスンをしている子とそうでない子との差が出てしまうことです。オンラインレッスンをしていない子には、音符やリズムのプリントを作って郵送しています。

アプリは、やはり皆さんがおっしゃる通りFaceTimeが一番簡単で画像、音質共に一番良い。FaceTimeならば通信料もかからないし、いい時間を持てています。zoomは他で使われる事が多いため、慣れている人にはいいのかも?

最初はMacBookでやるつもりでいたが、やり方が悪かったのかピアノがとんでもない音に。結局、手の形のアップなども撮りやすいのでiPhoneを採用しましたが、使っている機器のバージョンでかなりの差が出ます。

・生徒が弾いている側で歌ったり楽譜を指差したりができないのが不便

・オンラインの子も、LINEで動画などを送って補足すると、かなり効果が上がる

・動画では力作が来るので、それだけで効果大

・動画をやり取りしている子には、完璧を求め過ぎて負担にならないように注意

地域の学校で Google educationによる動画授業が始まりました。登録して先生側が送った参加コードを入力すればその人だけ授業動画が見られるという仕組みです。学校で採用されてきているので、これを機会にチャレンジしてもらえればいいなと思います。

 

💠地域の学校でオンライン授業が始まったのですね! 子どものスマホやゲームまでも禁止のところがありますが、どの分野の勉強も仕事も芸術も、パソコン無しには立ち行かない世の中になりました。自分が知らないものを子どもが知ってしまうことを恐れず、それが世代を超えた進歩なのだという意識改革、大事です。子どもの教育の可能性を奪わない、広げていける方向に社会が開いていくといいですね。

 

 

 

4)私が目指すものは何だろう

沢山のレポートをありがとうございました。みなさん、自分の生きる場所に根を張って、そこでできる限りのことをされているのだと感動しながら読ませていただきました。

前回の記事の後に、zoomの日本法人が大急ぎで安全対策を施したり、facebookがzoomに対抗してTeamsを開発、他にも様々な技術が生まれそうです。必要は発明の母、と言いますが、離れていても繋がる手段は、これからどんどん発達していくのでしょう。

 

そう考えたときに、「ああ、でも、私はずっと前からそれを望んできた」と気づきました。

ピアノランドのミュージックデータを開発したときの私の志はどこにあったかと言えば、「音楽教育の地域差をなくしたい」「私が全国の子ども達と連弾したい。伴奏してあげたい!」という熱い思いでした。高校生の頃に一流のミュージシャンと自作をレコーディングする機会を得たときに、「家でレコーディングの練習がしたい! ミュージシャンを家に連れて帰りたい」と思ったことが原点で、マイナスワンというだけではなく、自在にテンポも、キーも、楽器のパートもミュートできるという機能に飛びついたのでした。

 

熊本生まれの私は、東京と熊本間を2往復、転校生少女として過ごし、居住地域による音楽に関する環境と教育機会の格差を実感したものです。

プロのミュージシャンと生で共演はできなくても、ミュージックデータをシーケンサーで(今はアプリで)再生すれば、家にいてもレコーディングクオリティの練習を、無料で(演奏料なし!)、何度でもできるなんて本当に素晴らしいことです。ピアノランド全曲のデータを手塩にかけて作ったのは、正に長年の私の夢だったから。

また、このときに、音をデータとして処理するというDTM的な発想を理解できたことは、作曲や演奏活動において、とても良い経験となりました。

 

とにかく、「ミュージックデータは、遠くにいても、住むところに関わらず、質の高い練習を提供できる」という、リモートレッスンの走りであったのだと、今、胸を張って嬉しく思い返しています。

しかも、DVD「えいごでピアノランド」の中で、25年前に制作したミュージックデータをそのまま使って、なんの問題もないことが嬉しいし、出版社によると、ミュージックデータのダウンロード数は近年も全く落ちていないそうで、それも本当に嬉しい。死ぬほどこだわって作ったものだから、こうして25年愛用していただけるのだなと、編曲の外山和彦氏に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

私の夢は、子どもたちに、どこへも飛んでいける音楽の翼をつけてあげることかもしれない。好きなところに、自由に、その翼を広げられるように。昔は、そんな翼はなかったよ。でも、君たちにはもっと遠くまで飛べるんだ……という翼を。

それは、大人の心にも羽がないと無理なんです。
大人だって、自分の可能性を信じていなくては、子どもにチャレンジの喜びを教えられない。
後ろ姿でしか教えられないこともある。

 

私には、まだ作りたいものが沢山あって、これまで作ってきたものとこれから作るものの間にはいつも有機的な関係があって、その関係性を地図のように理解していただくことが大事なんだなと思っています。

本当は、みんなどんどん遠くへ行けるはず。
そんな風に、私は生きていきたいと思います。

 

*****

 

リモートレッスンのヒントともなるのが、ミュージックデータの再活用。

そして、DVD「えいごでピアノランド」も、リモートレッスンでどんどん活用していく方法を考えているので、これから提案していきます。

みなさんからの質問があれば、セミナー(※)でお答えしますので、ぜひ、悩みや質問をお寄せください。英訳と歌のクリステル・チアリさんと、樹原孝之介(翻訳の相談相手でもあり、DVDで私と連弾しています)と私の3人が、全力でお答えします。

DVD「えいごでピアノランド」をご覧になったお子さんたちのエピソードや動画などもお待ちしています。

 

(※)5月19日の出版記念セミナーは、緊急事態宣言下の東京でお客様をお招きすることはできないので、それでも、この時期に開催しなくてはならない理由があるのなら、と、YouTubeの限定配信で40名以上集まれば……と、開催してくださることとなり(無事に40名集まりましたが、まだまだ募集中です)、カワイ表参道に心から感謝いたします。ご案内は下記に。

 

 

これは、キノコとベーコンとトマト、果物のサラダ。
私も作っています(笑)

 

 

ピアノランドメイト入会案内

樹原涼子のメソッド勉強会各種案内

 

2020年 5月 19日(火)無観客収録 後日、YouTube限定配信

ピアノランドがえいごになった! 見て、聴いて、歌って、覚えよう! NEW

DVD『えいごでピアノランド』発売記念セミナー
YouTube限定配信が決まりました! ただいま受付中。

🔶受講料 5/15まで申し込みの方に限り、早割特別価格で配信します。

一般 3500円 ▶︎ YouTube限定配信 早割特別価格 3000円
ピアノランドメイト会員 3000円 ▶︎ YouTube限定配信 早割特別価格 2500円

お申し込み カワイ表参道
電話:03-3409-2511 (閉店中も電話受付 11時〜16時)
FAX:03-3797-5872 メール:omotesando@kawai.co.jp
ピアノランドメイト事務局
03-5742-7542
info1@pianoland.co.jp

 

 

 

 

樹原涼子
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