ピアノランドメソッドとは
メソッドの全体像
ニ段階導入法
★連載「ピアノランドの教えかた」をご覧ください。
まだ、手指の筋肉や骨格が発達しておらず、楽譜が読めない幼児にいきなりピアノを弾かせるのは無理があることから、樹原涼子が考案したレッスン方法が下記の“ニ段階導入法”です。
第一段階では、「聴く、歌う、動く、見る」の4つの柱に沿った個別のトレーニングを積み、脳内のシナプス形成を促していきます。それぞれの力がついてから4つの柱を統合して、第二段階でピアノを演奏します。悪い癖をつけないで、はじめから上手に演奏できる“ニ段階導入法”の考え方は、あらゆるレベルの練習にも応用することができます。
二段階導入法テキスト『プレ・ピアノランド①②③』を使って導入した生徒は、音色やテンポ感等、基礎力の定着が明らかに違うと、実践している先生方からの声をいただいています。また、“二段階導入法”を始める幼児期に、新刊『耳を開く聴きとり術 コード編』をスタートすることで、優れた和声感覚を身につけることができます。
書籍『ピアノを教えるってこと、習うってこと』DVD『ピアノランドの世界』を参考に、『プレ・ピアノランド』で“二段階導入法”を。
ピアノランドマスターコース、ピアノランド勉強会で、直接学ぶこともできます。
カウンセリングレッスン
一方的に教え込むのではなく、生徒自らが自分のためのレッスンであることを理解して積極的に取り組むためのコミュニケーション方法を、“カウンセリングレッスン”と名付け、著書やセミナーで提案しています。
書籍『ピアノを教えるってこと、習うってこと』では、年齢に応じた会話例を詳しくご覧いただけます。DVD『ピアノランドの世界』も参考に。
ピアノランドマスターコース、ピアノランド勉強会で、直接学ぶこともできます。
ピアノランドが終了したら
ピアノランドシリーズの中盤以降は、バッハ、モーツァルト、ベートーベンをはじめ大作曲家の小品、ギロックの初歩の曲、ブルクミュラー、邦人作品等を併用して、音楽の世界を広げていくことが肝心です。カバレフスキー、ショスタコーヴィチ、バルトーク、プロコフィエフ、グリーグ、シューマン、チャイコフスキー等の小品はもとより、邦人作品を必ず取り入れるようにしましょう。
邦人の曲をおススメする理由は、海外に行くと「日本人の書いた曲を聴かせてほしい」と必ず言われるから。生徒には、必ず、日本人の作品にも触れさせ、日本人としての感性、アイデンティティを持って音楽を勉強していく姿勢を教えましょう。
ピアノランドスクールでは、ピアノランド終了後、上記の他、下記の曲集を生徒それぞれのペースで教えています。
ピアノ曲集『こころの小箱』『夢の中の夢』『やさしいまなざし』の3冊は、大人のための小品集として作曲、演奏会では1冊丸ごと『子供の情景』や『子供の領分』のように演奏していただくレパートリーとなるよう作ったものです。子ども達のレッスンでは、タッチとペダリング、音楽性を伸ばすために、抜粋して使っていくと大きな効果が上がります。左手のための曲、モード、組曲、連弾、小節線のない曲等、バラエティに富んだ親しみやすい現代の作品群です。
オクターブが余裕になった生徒には、コードの知識と実践のために『“The Four Seasons” ベスト・セレクション』を使っています。コード分析の基礎、8ビート16ビート、スウィング等も学べるので、作曲、編曲、弾き語り、演奏活動をしていきたい生徒には必修にしています。(コード勉強会中級のテキストです)
公開日:
最終更新日:2017/09/13