感動! 小原孝さんの《樹原涼子》を弾きたいシリーズ

感動! 小原孝さんの《樹原涼子》を弾きたいシリーズ

2018年5月17日は、忘れられない日になりました。
長年ご一緒してきたピアニストの小原孝さんが、《樹原涼子》を弾きたいシリーズ トーク&コンサートのゲストとして登場、アンコールまで含めて全15曲、樹原涼子作品を演奏してくださったのです。

 

今回は、ピアノランドフェスティバルのピアノランドを中心としたコンサートとはまた違って、ピアノランドからは2曲、それ以後の大人のために書いたピアノ曲集『樹原涼子のピアノの世界』『こころの小箱』『夢の中の夢』『やさしいまなざし』『風 巡る』を年代順に弾いていただくというプログラム。
小原さんはいつもと勝手が違って(ステージで作曲家が聴いているので)緊張されたそうですが、もう、どの曲もただただ素晴らしくて、作曲家冥利に尽きる1日でした。

 

 

 

プログラムは、1冊ごとに2、3曲つづけて演奏していただくスタイルで、年代順に並べました。
その時々の作曲への思いが蘇ります。
小原さんは、各曲集が樹原作品の中でどのような意味をもつかを解説、小原さんならではの解釈のヒントもチラリとお話されて、小原マジックの秘密の一端を垣間見ることができました。

作曲者のイメージや想像を超えた思いがけない演奏をしてくださるので、驚きや興奮で私の心は瞬く間にいっぱいになりました。日本中の皆さんにその場にいてご一緒に聴いていただけたらよかったのに……と思わずにはいられない演奏の数々。

アンケートやメールでは、それぞれの方の思い入れのある曲がどんな風にステキだったかが熱く語られています。みなさんが、この場に立ち会えたことの喜びを綴っていらっしゃるのが印象的です。(近々、News欄にアップします♪)

私は、「きりんきりん」の儚いまでの美しさ、「心のオルゴール」の音色と時間の移ろい、「響く」の響きと語り、「光」の絶妙なバランスの推移、光が降り注ぐようだったこと、「ノスタルジー」の小原流解釈の見事さ等々、書き出すときりがありません。
人生には辛く大変なことも沢山ありますが、そんなときに今日のことを思い返すだけできっと、私は幸せな気持ちになれるに違いないと思います。

詳しくはムジカノーヴァ、ピアノランドメイトに飯田有抄さんのレポートが出ますので楽しみしていただければと思います。

 

 

曲集ごとにトークコーナーも。
話が弾みました!

 

最後のコーナーで、夏に発表する連弾曲集(タイトル未定)の中から、出来立ての曲を披露しました。
連弾の楽しみをみなさんに味わっていただければと様々な趣向をこらした一冊を目指しているので、個性的な曲が集まる組曲になる予定です。
ここで演奏した曲も、激しいポジション移動を伴うスリル満点の曲で、ご覧になる方もドキドキされたのではと思います(笑)。

 

プログラム最後は、久しぶりに『ラプソディ第1番』
『風 巡る』にはピアニストや歌手に捧げた曲を集めたものでしたが、
「こんなに長く共演しているのに僕にはないの?」……という小原さんの視線を感じて
「これは、小原さんとピアノランドフェスティバルで演奏するために書いたのだから、小原さんに捧げた曲です!」
と申し上げたら小原さんも会場のみなさんも喜んでくださって。

久々の『ラプソディ第1番』は初演の頃とは全く違う解釈での演奏になりました。
こうして“そのときにしか演奏できない演奏”を楽しんでいただきながら、あっという間の2時間が終わりました。

 

 

アンコールは、編集者のたっての願いで、前々日に書き上げた曲を演奏するという、これまた忘れられないお別れの曲となりました。
こうして、タイトルも決まらない生まれたての曲を演奏できるというのも、弾きたいシリーズのサロンコンサートならではのよさかもしれません。
新しい作品の誕生を共に祝ったり、楽しんだりしていただける《樹原涼子》を弾きたいシリーズ トーク&コンサートを、これからも続けていきたいと心から思いました。
この時間をご一緒していただけた皆様、本当にありがとうございました。

小原孝さん、本日はありがとうございました。
どんなにお疲れだったことかと思います。
小原さんのおかげで作品を生み出す喜びが何倍にもなり、その存在にずっと励まされてきました。
改めて、感謝を捧げます。

 

 

この企画は、音楽之友社、カワイ表参道、樹原涼子スタジオの協力のものとに誕生しました。
第1回の宮谷理香さんのシリーズは、秋から倉敷、大阪、熊本でアンコール公演が予定されています(スケジュール欄)。
小原孝さんのシリーズも、各地に伺えたらいいなぁと心から思います。

 

写真は、お世話になったスタッフのみなさんと。
後列右から、このシリーズを担当していくださっているカワイ表参道の甘利滋さん、調律の小野寺仁さん、樹原涼子スタジオの梶光代、前列左は秘書の小岱紀和子、私のお隣は音楽之友社の楽譜編集担当の山本美由紀さん。
撮影前に帰られた亀田正俊さん、取材の飯田有抄さんはじめ、多くのみなさまのおかげで、この企画が育ってきました。
お世話になった多くの方に、改めて御礼申し上げます!
そして、樹原涼子の曲を演奏したり、教えたり、聴いて楽しんでくださる皆様にも、心から感謝申し上げます。

 

 

それから、左はクリステル・チアリさん!
今年のピアノランドフェスティバルで、ピアノランドの歌や体操を英語で歌うコーナーに出演していただきます。
クリステルさんはNHKの「英語であそぼ」のお姉さん役でデビュー、声優さんでもあります。
ピアノランドの何曲かをステキに英訳して歌ってくださるので、みなさんお楽しみに!

 

 

客席には、なんと小原さんとはピアノ6連弾などの企画でよく共演されていてる島健さんもおいでくださって、夫も私も嬉しい!(昔々私の曲でCMを演奏していただいたり……)
お隣は作編曲家の戸田有里子さん。

 

追加の写真です。
日光観光大使でもあるピアニストの大嶋浩美さんもコンサートに来てくれました。
先日、樹原孝之介とのデュオのステージ(4/15日光金谷ホテル)前に小原先生のレッスンを受けたので、並んでパチリ。

 

さらに、終演後はピアノランドフェスティバルと楽譜の打ち合わせを兼ねてランチへ。

左から、写真家の遠藤湖舟さん、うちのプロデューサー(夫)、樹原孝之介、小原孝さん、樹原、クリステル・チアリさん、クリステルさんを紹介してくださった長安直子さん、編集山本美由紀さん。

素晴らしい仲間とともにひきつづき頑張ります!

 

 

 

 

 

樹原涼子
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