ピアノ曲集「夢の中の夢」
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ピアノ曲集「夢の中の夢」

ピアノ曲集「夢の中の夢」

発売元:音楽之友社
価格:¥1,400(税別)
発行年月日:2012/08/10

樹原涼子著
菊倍判・32頁

装丁・装画 本間ちひろ

 

ピアノという楽器の音色の美しさを存分に味わい、ピアノの魅力を引き出そうと試みた樹原涼子の書き下ろしピアノ曲集第2弾。

1〜3曲は人の心模様を表す「小さな三部作」として、第2刷(2020年3月)から括ることにしました。
赤ちゃんのくるくると変化する「笑顔」、大人の物憂い表情を描く「もの想い」とのコントラスト、そして、鏡に映る向こう側とこちら側とが対象になる面白さを描いた「鏡」は、ぜひ、3曲をつづけて演奏してください。

「光る川」は、黒鍵を、反らした手のひらで弾く“三日月型のグリッサンド奏法”で不思議な世界へと誘う人気曲。
「別れの歌」は、大好きだった伯父を偲んだコラール風のピアノ曲で、いずれも歌詞がありますが、歌っても歌わなくても構いません。歌詞の世界を感じて演奏することで、イメージを明確に持てるのではと思います。

「響く」は、小節線がなく、豊かに空間に響きわたる音を聴くことで次の音が促されます。耳も心も開いて。
樹原涼子の亡き恩師、八戸澄江先生の最後の講演にて演奏を献呈し、大変喜ばれたことが忘れられません。

モードと長調短調を行き来する「バリエーション」は、バリエーションとは何かを樹原涼子なりに突き詰めた1曲です。
単なる変奏ではなく、モチーフそのものをどう生かすかを問いかけながら、それぞれのスタイルと関係を楽しんで演奏してください。

「夢」は、度々拍子が変わり、音色もアゴーギグもペダルも弾く人の感性でガラリと変化する曲です。

どの曲も、弾く人のセンスや美意識、音色やペダルのテクニックが問われることから、ピアノの魅力に取りつかれた人を、益々夢中にさせる1冊となるようです。

本書をよりよく演奏、指導するための『夢の中の夢』勉強会では、多くのピアノ指導者が学んでいます。

 

本書全曲は、『こころの小箱』『ラプソディ第1番』とともに2枚組CD「こころの小箱」として発売されており、作曲者自身の演奏を聴くことができる。試聴はこちら

音楽之友社のWebページにも、本書の案内があり、編集者による紹介文があります。
立ち読みページでは、内容の一部をご覧になることができます。

【曲目一覧】
小さな三部作
1 笑顔 2 もの想い 3 鏡
4 光る川 (歌)
5 別れの歌(歌)
6 響く
7 バリエーション
テーマ
Var.Ⅰ
Var.Ⅱ
Var.Ⅲ
Var.Ⅳ
Var.Ⅴ
8 夢

公開日: 最終更新日:2021/03/15

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