ピアノ曲集「やさしいまなざし」
発売元:音楽之友社
価格:¥1,400(税別)
発行年月日:2013/08/10
樹原涼子著
菊倍判・32頁
装丁・装画 本間ちひろ
樹原涼子が、病気の母を支える父の慈愛に満ちたまなざしに心を打たれて書いた表題曲「やさしいまなざし」をはじめとして、熊本で暮らす両親の日常や思い出、九州の自然の息吹などを、色彩感豊かに編んだ1冊。
樹原涼子が父に捧げた曲集である。
左手のための曲、小節線のない曲、オスティナート、ミニマル、ポリリズム、モード等、様々なスタイルが自然と溶け合い、弾く人と指先に、聴く人の気持ちに寄り添う。
現代曲でありながらどこか懐かしい、日本的でありながらもどこか異国的。
作曲期間中に札幌を訪れたときにインスピレーションを得た「相響く」(アルテピアッツァ美唄で安田侃氏の「相響」という石の彫刻に感動して生まれた)は、前作『夢の中の夢』の「響く」と対になる曲でもある。
次世代のクラシック曲を目指して、樹原涼子が書き下ろした、「こころの小箱」「夢の中の夢」に続くシリーズ第3弾。
本書を演奏、指導するための『やさしいまなざし』勉強会は全国各地で開催、多くの人に愛されている。
2016年秋、舘野泉『左手のためのピアノ小品集 母に捧げる子守唄』の中に、本書の「ふたり〜左手のために〜」★と、『こころの小箱』から「想い出の小箱」の2曲が選ばれ音楽之友社から発売、舘野泉氏のレパートリーとして演奏されており、2017年秋には舘野氏の演奏でCD発売されている。
2020年、鳥越由美により全曲がレコーディングされ、CD「やさしいまなざし」好評発売中。
音楽之友社のWebページにも、本書の案内があり、編集者による紹介文があります。
立ち読みページでは、内容の一部をご覧になることができます。
1 ふたり 〜左手のために〜★
2 やさしいまなざし
3 小さな驚き
4 繰り返す
5 星
6 星の声
7 光
8 相響く 〜左手のために〜
9 森を吹き渡る風
10 いつでも
11 ノスタルジー