新刊『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』発売記念セミナー終わりました!

9月10日、沢山の方が詰めかけてくださったカワイ表参道。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました!
お陰様で、新刊『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』のお披露目セミナーは大変盛り上がり、大きな手応えを感じています。
新刊が出るたびにいち早く記念セミナーを開催してくださるカワイ表参道の皆様、連載でお世話になった『ムジカノーヴァ』並びに本の編集、営業の皆様にも感謝申し上げます。

 

この本を作ったのは、父長谷川孝道の一言がきっかけでした。
父は4月に他界したので出来上がった本を見てもらうことはできませんでしたが、「あの本のセミナーに行ってきますね」とお線香をあげて出かけました。
この本ができるまでの話はこちらに。

 

 

 

楽譜なしで演奏することについて

まず、セミナー冒頭でご来場のピアノの先生方に質問してみました。楽譜なしで演奏することに対してどんなイメージをお持ちなのか、気になるところです。結果は日記に書こうと、アシスタントに人数を数えてもらうことにして、

「楽譜がないとダメな方は?」
なんと、お一人を除く全員が勢いよく挙手!
あまりのことに、会場が笑いに包まれます。
アシスタントに数えてもらう必要もありませんでした。

「では、楽譜がなくてOKな方は?」と伺ったら、先ほどの方お一人……。
(ジャズを演奏する方です)

 

 

 

「みなさん、即興演奏なんて私には無理!……と思っていらっしゃるんですね?」
と問いかけると、力強く、微笑みながら頷くみなさん。
それなのに、セミナーに一縷(いちる)の望みを託して来てくださったなんて!

この状況を、たった2時間で「楽譜なしでも即興演奏できそう!」というところまで持っていけるかどうかがこの本の未来を決めることになります。敵に囲まれた中で(笑)、何人こちらに寝返ってもらえるか、勝負をかけたセミナーの始まりです。

 

 

“アドリブ”は元々クラシック用語です

アドリブとは、元々クラシックで使われた用語です。モーツァルトのソナタのカデンツァの ad libtum の指示部分を、まずはモーツァルトが書いた通りに(譜例はp.4)演奏しました。
モーツァルトが書いた即興例に習えば、ad libtum 部分で場合使うべき和音ははディミニッシュと属7和音だけ。それを、アルペジオ、トリル、スケールを使って主和音に戻るところをいかにドラマチックにするか、を考えれば良いのです。

ほらね!(と、その作法にのっとったad libtum を演奏しました)

やはり、「クラシック音楽で役に立つ」というアピールも教育現場では大事です。

 

 

 

 

本日のゲスト、トナカイフサコさん

前置きの後は、この本の装丁とイラストを担当しているトナカイフサコさん登場です。『即興演奏 12のとびら』のかわいい案内役であるウサコちゃんやくまピョンの紹介、“即興の森”の楽しい世界観などについてお話をしてもらいました。

あ、この日は、即興の森をイメージして、緑のワンピースにしたのでした!

どんなに大切なことも、子供たちが“楽しい”と感じながら学んでくれなければ、即興演奏に結びつくことはありません。子供達に音楽そのものの仕組みの面白さを伝えるために、視覚的にもあれこれ工夫をしました。フサコさんと編集さんと3人でああでもないこうでもないと何往復ものやりとりをした結果、情報を認識しやすい配置で、わくわくするようなページが出来上がりました。本当に嬉しい♡

 

 

余談ですが、フサコさんのイラストの素敵さを力説している私の左手の指のつけ根の山が、ピアノを弾くのにいい感じになっています……笑。

こちらは、私が大好きなウサコちゃんのイラストです♡
くまピョンもカワイイけれど、ウサコちゃんのこの天真爛漫さったら!

 

 

フサコさんは旅行記を楽しいマンガで綴っていて、それを読んだのがきっかけで連載時からイラストをお願いしています。
旅するトナカイの旅行マンガはこちらです。
新刊「初めてフィンランド〜白夜と極夜ひとり旅〜」はオススメです!

 

 

当日のプレゼント、レッスングッズをみなさんにも!

また、教室で一斉に12の扉に取り組めるように、素敵なレッスンカレンダーをフサコさんにお願いしました。予約分は用意してあったのですが、大人気で「あっ」という間になくなってしまったそうです。当日お持ち帰りできなかった皆様、すみませんでした!

そこで、音楽之友社のウェブサイトONTOMOピアノランドの広場で無料でダウンロードできるようになりました。こちらです。『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』を使ってみたい方は、どうぞダウンロードしてくださいね。

さらにウサコちゃん、くまピョンのお面塗り絵も追加されています。
楽しく、計画的にレッスンできるよう、お役立ていただければ幸いです。
フサコさん、本当にありがとうございました!

 

このページには、音楽に役立つQ&Aやエッセイも書いていますので、時々のぞいてみてくださいね!
最近の投稿はこちら。(「できる」とか「できない」にとらわれるとき)

 

 

 

 

「即興演奏12のとびら」を1つづつ紹介

さて、後半は、12のとびらの目次に沿って、レッスンの中で効率的に宿題を出していく方法をお伝えしました。12のとびらは、ご覧のように音楽を形作る大切な要素です。あまり馴染みのない「全音音階」「日本の五音音階」「モード」等もわかりやすく登場しているので、子供達の知識を広げながら、先生方にも確認していただけるように作りました。

 

各項目の内容についてはここで触れるスペースはありませんが、選りすぐりの「12のとびら」の目次をご覧ください。

 

1 オノマトペで遊ぼう!

2 五音音階の世界

3 コードの響き

4 アルペジオって万能!

5 かざる、ハモる、くっつく半音階

6 全音音階の魔法

7 モードは不思議

8 循環コードを作ろう

9 リズムでキメる!

10 気持ちを伝えよう♡

11 変化はステキ

12 合わせ技でいこう!

 

以上を網羅して、1年で概略を学べれば、ピアノのレッスンにも大きな効果があります。弾くことだけに傾きがちなピアノレッスンを、「音楽」を教える場にしていくことができるでしょう。もしピアノをやめたとしても一生役立つ内容をと、『耳を開く 聴きとり術 コード編』『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』を通じて訴えてきました。音楽を「リベラルアーツ」として教えていけたらと思うのです。その延長線上にこの『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』があるのです。

 

モード(教会旋法)の扉では、連弾組曲集『時の旅』から組曲「小さな時間旅行」を樹原孝之介と連弾しました。モードは、曲名とモード名を結びつけて覚えたら一生忘れない!と閃いたので、「ドリアンボートに乗って」「フリジアンの罠」「リディアンドールの家」「ミクソリディアンの活躍」等、モードの名前を織り込んだタイトルをつけました。昨年、この曲集を出しておいて本当によかった。

 

 

 

 

先生の役割は?

「先生が即興演奏してあげるの?」「 即興や作曲を教えなくちゃいけないの? 」と思うと肩に力が入ってしまうでしょう?

そうではなくて、私が本に書いた素材をそのままレッスンで紹介していただければいいのです。
生徒たちに「出逢い」を提供するのが教育の役割です。
「おうちでやってみてね!」と、本のページを毎週1ページ指定して、宿題を出すのが先生方の仕事です。

1ヶ月に1つの扉(4ページ)に取り組めば、1年で12通りの即興演奏へのアプローチを知ることができます。

実際に、生徒に宿題を出すシーンを私が演じると、「ほんの2、3分で1ページの解説ができる!」と、みなさんは驚いたり喜んだり。
簡単に取り組めて、効果が高いことがわかっていただけて、ホッとしています。

 

初心者は初心者なりに、1つ1つの扉を「へ~」と面白がればいいし、少し弾ける子供達なら自分が弾いている曲で「あ、これ12のとびらに出てきた!」と気づくことができます。プロはさらにそこから深掘りしていくわけです。

例えば、私は「さらさら」というオノマトペを使い、『ピアノランド①』の「さらさらおがわ」の8分音符の伴奏形を考えたと紹介したら、みなさん「なるほど〜」という反応でした。誰もが思いつく、よく使われる擬態語オノマトペが、何かの曲の決め手となるような音型になることはよくあります。この本には、プロも使う手法を、みんなも使ってみようよ!というつもりで書きました。

 

では、12の扉を途中で投げ出さずに効果を上げるコツをお話しいたします。

 

 

 

レッスンカレンダーを活用してね!

 

幼児から専門家まで使える本にしましたので、教室で一斉に取り組むことをお勧めします。

例えば、「今月は五音音階だね」と、みんなで5つの音を探す……というのは、教室で共通の目的や話題ができて充実したものとなります。親御さんにも、音楽の仕組みや知識があってこそ、さらに音楽が楽しくなることを理解していただけることでしょう。

ピアノランドスクールでは、10月から幼児から中学生まで、一斉に『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』をスタートするので、下記の年間カレンダーとその月の予定を教室に飾ります。
皆さんの教室でも、教室名と月を書き込んでお使いくださいね。

 

 

さて、スタート時の質問の答えを覆すことができたでしょうか?

 

「セミナーを聞いて、楽譜なしで即興演奏ができるかも? と思った方はどれくらいいらっしゃいますか?」
お!手が上がる、どんどん上がるではありませんか!

「この本を使って、即興演奏を教えられそうな人〜」
「はーい」と、なんと、全員の手が上がっています!(私からは全員に見えました!)

これは、もしかして大成功だったのでは!と、私は心から安堵しました。先生方が12のとびらを楽しんでくださったことがよくわかりました。伝える人が楽しまなければ、子供達に楽しさが伝わるわけがありません。こぼれそうな笑顔の皆さんなら、絶対に大丈夫。さて、どんな成果を報告してくださるでしょうか。楽しみです。

 

この日のアンケートは、追ってアップいたします。

 

セミナー終了後の記念撮影。

左から、カワイ表参道の甘利さん、トナカイフサコさん、私、編集の山本さん、樹原孝之介。
調律の小野寺さんは見つからず、5人でパチリ。
お疲れ様でした!

 

 

 

ピアノランドの歌を英語でも歌えるようになろう!

そうなんです! 英語でピアノランドのDVDを来春発売することになり、セミナーの締めの挨拶でもその話をしました。
ピアノランドを作った頃から、いつかピアノランドの歌詞を英訳することは私の夢でもありましたので、燃えています!

そんなわけで、英訳して歌ってくれるクリステル チアリさんも一緒に、セミナーの後はミーティングへ。
丁度ドアから出て来たのは山本さん。
なんだか楽しそうな打ち合わせ風景、記念に載せておきます。
この企画もお楽しみに♡

 

 

 

樹原涼子の『即興演奏12のとびら』勉強会」1月スタートです

このセミナーで、本の全体像や使い方は理解していただけたと思いますが、この本を使って、自分自身が即興演奏や作曲ができるようにもっと深く学びたい!と思う方のために、樹原涼子の講義で勉強していただく機会を作りました。

1月から第2火曜日、東京です。詳しくはお問い合わせください。(webの案内は準備中です)
それ以降、全国各地に勉強会講師を派遣して勉強していただくことができます。開講希望の方はご相談ください。

(樹原涼子の講義は、1月からのクラスのみとなります)

 

セミナーを聞き逃した方は、こちらへどうぞ!

今回おいでになれなかった方は、同じテーマのセミナーが、11/20カワイ梅田11/21カワイ名古屋で開催されますので、ぜひ、こちらにおいでくださいね!

 

 

その他のスケジュール

その他、今後の樹原涼子のスケジュールをみなさんにお知らせしたところ、なぜか、いくつも日程を間違えて紹介してしまい、スタッフに訂正される一幕に爆笑……。すみません! こちらに、正しい日程を掲載いたします。

 

北海道ツアー 新しいテーマで、樹原涼子の研究全てを網羅してお伝えします。

🔷2019年 10月 14日(月)えびなイベントホール(北海道稚内市)

10:30〜

一生役立つ 教え方NEW ピアノランド著者の樹原涼子が、これまでの著書、経験を凝縮してお伝えするセミナー

13:30〜

MTC創立30周年記念事業 樹原涼子レクチャーコンサート

 

🔷2019年 10月 16日(水)カワイ札幌 コンサートサロンChou Chou(シュシュ)(北海道札幌市)

一生役立つ 教え方NEW ピアノランド著者の樹原涼子が、これまでの著書、経験を凝縮してお伝えするセミナー

10:00〜

 

☪️2019年 12月 15日(日)昼の部12:30/夜の部17:30 世田谷区民会館 ホール(東京都世田谷区)

ミュージカルサークルS&D 第5回本公演  ミュージカル「ひとりぼっちの夜」 音楽 樹原孝之介 

 

 

🎄2019年 12月 23日(月)19:30開演 18:00開場 アート・カフェ・フレンズ(東京都渋谷区恵比寿)

樹原涼子の クリスマスNEW

 

 

💐2020年 3月 6日(金)10:30~ カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」(東京都渋谷区)

作曲家談話室 その2 春畑セロリ・樹原涼子・轟千尋  ゲスト:小原孝NEW

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