楽譜にないことを演奏する、即興や作曲が身近になってきたかな?

楽譜にないことを演奏する、即興や作曲が身近になってきたかな?

音楽は、特別な人しか発信してはいけないなんてことはありません。

素晴らしい作曲家や、超絶技巧の演奏家しか発表できないなんてことは、
絶対にありません。

音楽や絵画は、人の喜怒哀楽や言葉にできない想いや情景などを、
思い思いに表現する産物なのだから、
始めてからの年数や腕前には関係なく、
生まれでたら外に出ようとするのが自然です。

街角ピアノの番組が人気なのも、
沢山の方がYouTubeに自分の演奏をアップするのも、
ピアノランド30周年の動画応募が150件も集まったのも、
それぞれに感じた想いをどこかに放出したいという思いが
心の中にあるからだと思います。

 

 

この頃、ピアノの先生界隈でも
誰かが作曲した曲に自分の想いを乗せて演奏するというだけではなく、
子どもたちに創作の機会を上手に与えたり、
自分の言葉で、自分が考えた音楽で伝え始めた人が増えてきました。

そのために、私はずいぶん前からワークショップやセミナーを開き、
「レッツプレイ♪ピアノランド」で作曲作品にコメントをしたり、
皆さんに働きかけてきましたが、
少しは背中を押すことができたかな?
と嬉しい気持ちです。

今回は、そんな出来事をいくつかご紹介します。

 

🔶まずは、大阪で勉強会受講中の寺嶋雅子さんから、
発表会で自作の曲を発表する子どもたちのコーナーですと、
プログラムが届きました。
『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』の12の扉に沿って
14曲もの作品が並んでいます!

 

いつもお世話になっております。
3月27日、ピアノランド仲間の浅野ルミさんと共に発表会を開催し、無事に終了しました。

今回の発表会の特色は、「即興演奏12のとびら」の各とびらより、作曲した作品を発表しました。全員ではありませんが、年中さんから大学生までいろんな作品ができました。
プログラムの中でまとめて順番に演奏したかったのですが、感染対策のために、全体を二つのグループに分け、総入れ替えで開催しましたので、ソロ曲の前に演奏しました。

「氷のつらら」という、ひらめきで作った作品はどのとびらにしようかと思いましたが、四分音符ばかりでできていたので、「いろんな長さのつららがあるよね、考えてきて」とアドバイスすると、長さだけでなく、隣とくっついているつららも作ってきて、予想以上の展開でした。おかげで「変化のとびら」に入れることができました。
これからも、生徒たちが即興演奏を楽しんでほしいし、今回作らなかった生徒たちにも刺激になればと思います。

大阪 寺嶋雅子

 

 

寺嶋さん、ありがとうございます。

これだけの人数が発表できる作品を作るのには、どんな取り組みをされてきたのか、
興味のある方も多いと思うので、
4月13日(火)本日夜9時からのClubhouse樹原涼子とゆるりと過ごす部屋🎹
寺嶋さんのレッスンの様子を伺ってみようと思います。
「『即興演奏 12のとびら』重版お待たせの間に伝えたいこと」と題して
いろんなお話をします。
よかったら、お聞きくださいね。

 

🔶倉敷で勉強会受講中の氏峰裕子さんからは、
自作曲の曲集とCDが届きました。

病気の友人を励ましたい気持ちをきっかけに作曲を始め、
それがいつの間にか5曲。
そして、お母様へ捧げる曲を足して
『やわらかな光〜いつもここに〜』という
小品集(6曲)が出来上がったそうです。

「待ってる」「淋しくてもきっと」など、曲タイトルには気負ったところがなく
素直な気持ちが音として生まれてきたことが曲から伝わってきます。
これまで勉強されたことが凝縮されて作品となり、
自費出版で形にした楽譜は、一生の宝物ではないでしょうか。

 

『やわらかな光〜いつもここに〜』氏峰裕子

 

🔶マスタークラス、コード塾受講中の藤井明美さんのメールを紹介します。

昨日は先生のお部屋(Clubhouse樹原涼子とゆるりと過ごす部屋🎹)にお邪魔して
とても楽しい夜でした。

みるとさん、とても素敵な方ですね。
お話が多岐に渡り次々と展開していっても面白くまたお話を聞かせていただきたいです。
こうしていろんな方をご紹介くださりありがとうございます。
即興演奏のこうしたら上手くいったよというエピソードですが、
どうして上手くいったか分からないのですが、
3つ目の扉「コードの響き」をやってから突然みんな自由になって!

スタートはそのコードからはじまるのですが、
どんどん発展していって面白くてたまらないようです。
お母さんによると、ずっと考えていて暇があればノートに書いているという子もいたり、
次々曲が浮かんできて楽しいという子もいます。
即興演奏応募でたくさん褒めていただいたことも、楽しめている理由の一つだと思います。
あとはレッスンの中で「聴きとり術」「こどものスケールブック」「12のとびら」と
沢山やることがあるので本当に少しずつ焦らず進めていることと、
その3冊がリンクして案外引き出しが増えているのかもしれません。
そしてできた曲を心から喜んであげられることでしょうか。
子どもの頃からこうして曲を作るという経験ができて羨ましいですが、
それ以上にみんなが楽しそうなことが嬉しいです。

 

 

藤井明美さん、ありがとうございます!

こうしてピアノの先生方の報告をいただく度に、
音楽への深い思いや教え子の皆さんの為に研究を重ねる姿勢に打たれます。

音楽は、自分の為に学んでいるようでいて
それはそのまま、身近な誰かの人生にも影響を与えていくのかもしれません。
やっぱり、「音楽は愛でできているなぁ」と思います。

 

🔶昨日は、『ピアノランド こどものスケール・ブック』の配信セミナーをご覧になった方から
メールをいただきました。
セミナー配信が4月24日まで延長になって、毎日のように感想が届きます。

内容が沢山ありましたが一つずつ丁寧に説明していただいてよくわかりました。
自分でもやってみてよく頭にいれて生徒に教えたくなりました。
以前からスケールはどう教えたら良いかと考えていたので大変良い本だと思いました。
私の知らないこともずいぶんあって楽しみながらセミナーを受けました。
ありがとうございました。Y.K.

Kさん、ありがとうございました!

 

🔶スケール勉強会表参道クラス受講の柳澤裕子さんのメールを紹介します。

この前ラジオでジャズの即興演奏みたいなのが流れていましたが、
それがモードの一つの繰り返しと展開なのでは?と思えた時に、
音楽の曲作りの秘密が見えた気がしました。

子どものスケールの本も必ず買って読んでみます。

これまで遠かったコードが何なのか、少しわかりました。
たまたま楽器屋で見つけた樹原先生のスケールモードアルペジオの本は、
薄いけれども音楽作りのエッセンスが込められた本だったということを理解できただけでも、
よかったと思います。
極上だし昆布みたいな本ですね。

ありがとうございました。
柳澤裕子

 

極上だし昆布!
柳沢さん、ありがとうございます🙂

『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』はもちろん、
『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』や
『ピアノランド こどものスケール・ブック』、
『耳を開く 聴きとり術 コード編』などの近年の出版物はどれも、
音楽の仕組みを知れば、創作につながっていくことがお分かりいただけると思います。

これらのテキストが、皆さんの眠っていた創作の泉にそっと触れたり、火をつけたり、
レッスンで学んだ子どもたちの力になったら、本当に嬉しい✨

Clubhouseでお知らせしますが、
5月18日(火)に音楽之友社でYouTubeライブ(無料)をします。
ピアノランドに興味のある方、どうぞご覧くださいね!

 

樹原涼子の今後の予定はこちら。

勉強のご案内はこちら。

 

樹原涼子
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