小原孝さん、『ラプソディ第1&2番』のレクチャーと演奏を、本間ちひろさん、素敵な絵をありがとう!
セミナーって、ちょっとかしこまった感じがあるけれど、
今回、そういうことが吹っ切れた、めちゃめちゃ楽しいレクチャーコンサートになりました。
撮っていただいた写真はみな、どれも楽しそうで、
ああ、本当に楽しいレクチャーコンサートだったんだなぁとしみじみ嬉しい。
小原孝さん、本間ちひろさん、ご来場のみなさん、ありがとうございました!
ピアノランドフェスティバルのときは無観客だったので、
お客様の拍手をいただけて、とてもとても有り難く、
3曲の演奏後には、それぞれに鳴り止まない拍手をいただき、
しかも、人数の何倍にも感じる熱い拍手に
感激で胸いっぱいでした。
本当に本当に、ありがとうございました。
自分の作品ののレクチャーは、遠慮がないから話していて楽しいの
楽曲解説も、昔の作曲家の作品を研究して色々な見方を比較検討するのと違って、
「私は、こう感じて、こう思って、こうしたんですよ」というスタンスだから、
当然堅苦しさは普通のレクチャーの半分になります。
また、小原さんの演奏が雄弁だから、100の言葉よりも弾いてくれたら伝わる!
そして、そのコツをご本人がもう一度言葉で解説してくれるわけだから、
どこにも、眠くなる要素がありません。
おまけに、小原さんから「鬼の樹原って言われてる」発言があり、
(このニュアンスはその場にいないと伝わらないので、配信で……笑)
私は昨夜、思い出し笑いが止まらなくなり
夫が、隣の部屋から「どうしたの?」って聞きにくるしで。
資料作りに時間をかけたので、配信もお楽しみに
開催前はスタッフが
「小原さんしか弾けなくないですか? 2番のソロは小原さん用ですよね」と心配していて、
「いやいや、『ラプソディ第1番』はみんな弾いてくれてたでしょ。2番もそんなに難しくないから大丈夫!」
と言いながらも、内容について何ヶ月も真剣に考え続けました。
それでも、資料のレジュメができたのは前日の夜。
樹原涼子独特の和声進行が理解しやすいように、
コード塾で使っている“セクションごとに一目でわかる分析図”を使うことにしたので
それを、コード塾以外の人にもわかるように
懇切丁寧に説明したつもりです。
曲の進行に合わせて、触れておきたいポイントをレジュメに全て書き出し、
練習方法やペダルのコツ、幾重にも重なったポリリズム、フェルマータの感じ方、
連弾とソロバージョンの同じ箇所の奏法の違いなども解説。
みなさんの楽譜の書き込みとレジュメの時系列が一致するように工夫してみました。
チラッとでごめんなさい……。
『ラプソディ第2番』は、連弾をじっくり練習すれば
4つの手それぞれの役割がしっかりマスターできるので、
それが合体したソロバージョンに取り組みやすくなります。
ね! みなさんも弾いてみたくなってきたでしょう?
と書いたら、早速SNS上には2番のソロに挑戦している報告も!
嬉しいな〜♡
音楽と絵の一体感
前半の終わりに、絵のコーナーを作りました。
表紙絵の原画を挟んで、本間ちひろさんと、この絵に決まるまでの
長~い経緯を紹介しました。
私の曲集に関しては、絵を決めるまでも本当に大変で。
(歴代の担当編集者の皆様、ありがとうございます!)
今回の絵は、何年も前の別の曲集のために本間さんが描いてくれたもので、
そのときは使うことができませんでした。
「とても素敵で大好き! でも、曲のイメージには合わないから残念……。
いつかこの絵にぴったりの曲集ができるかもしれないから、
これは、このままキープさせていただければ」
というわけで、私の書斎に長く眠っていたのでした。
『ラプソディ第2番』の表紙をもうすでに何枚も候補作を描いていただいて、
でも、なかなか決まらなくて苦悩していた時に……
「あああああ! もしかして、あの時の絵がぴったりかもしれない!!!!」
と探し出してびっくり。
あまりにもぴったりではありませんか。
こうして決まった『ラプソディ第2番』の表紙。
額装した花を頭に抱いた女性(私がモデルなんですが)は、
「早く思い出してほしかったわ~」
と微笑んでるみたいです。
そして、休憩時間に、思いがけないコーナーができました。
「お絵かき歌じゃないけど、みんなもこの絵を描けるように説明しようか?」
と、本間さんがスケッチブックを持ってきてくれて
さらさらさら……。
凄いですね、話しながら、みんなにも描けるよって。
音楽だけじゃなくて、絵のレクチャーまでってなんて贅沢な。
絵のワークショップもやっているちひろさんならではのコーナーでした!
ありがとう、ちひろちゃん。
こちらは、カワイ表参道の甘利さんと。
コンサートタイムは、解説の後だから大変
「演奏会と違って、解説した後で弾くのは、
その通りに弾けるかって……笑、大変気をつかいます」と言いながら、
そうなんですよ、ちょっと弾きにくいけど、弾いちゃう。
『ラプソディ第1番』は、お互い手に馴染んできて、
いい演奏ができたような気がします。
小原さんがセコンドで作ってくれる世界観の中で
今日の心の歌が奏でられたかなと思います。
『ラプソディ第2番』の連弾は、昨年のフェスティバルの初演以来2度目。
これから、各地で演奏できたらいいなぁ。
連弾につづいて、『ラプソディ第2番』小原さんのソロの演奏。
圧巻。
ここだけ、私は会場の一番後ろから聴かせていただきました。
原画を飾ったステージで、
コロナ禍の中苦しみながら書き上げたソロバージョンを、
小原さんが見事に演奏されている姿を
映画の中のワンシーンのようだと思いながら、
「ああ、今日のことは一生忘れないだろうな……」と心に刻みました。
生きていると大変なことが沢山あるけれど、
小原さんがこうして精魂傾けて演奏してくださっている姿に、
そして、それを会場のみなさんとご一緒に聴ける幸せに、
大好きな絵で彩られた楽譜がみなさんの手元にあることに、
全てが報われた思いです。
作曲家の仕事はここまでです。
みなさんに、精一杯お伝えいたしました。
どうぞ、みなさんの心に、『ラプソディ第2番』『ラプソディ第1番』が
咲き続けますように。
本当にありがとうございました!
原画、今ならご覧になれます!
原画は、あまりにも素晴らしいので、
カワイ表参道のショーウィンドウに、
レクチャーコンサートの配信期間中飾っていただくことにいたしました。
それに、当日さらさらと描いてくれたあの絵も、どこかに飾ってあるはずです。
みなさん、10月中、表参道にぜひお足をお運びくださいね!
写真、沢山いただいてありがとうございます!
日記を書きながら、当日専門のカメラマンがいなかったので、
どなたか写真をくださいね!とTwitterでお願いしたら、
何人もの方が写真をくださいました。
ありがとうございます!
今回、ほとんど全て、会場にいらした方にいただいた写真でお届けしています。
そしてこちらも!
小原孝さんの新刊楽譜、『鳥の歌/ノクターン』、出来立てのほやほやが届き、
アンコールに演奏していただきました。
小原さんの魅力が詰まった1冊です(音楽之友社刊)。
当日おいでいただいた方には、
原画絵葉書3枚セット(うち1枚は、3人の直筆サイン付き)と、
さらに、かわいいマグネットのお土産も。
(これは、自宅にて配信の方へのサインをして乾かしているところ)
マグネット、可愛い!
これは、当日参加者のみへのプレゼントです。
レクチャーコンサートの模様は、編集後、10月いっぱい配信で受講していただけます。
お申し込みは、こちらまで!
カワイ表参道 甘利さんまで
電話:03-3409-2511
メール:amarisi@kawai.co.jp
🔸配信の方にも、レジュメとサイン入り絵葉書セットをお送りします。
サイン入りは100セットまで、それ以降は、普通の3枚セットです。
この秋の予定は、武蔵野音大でのリモート講義、国立音大はどうなるかな?
なかなかみなさんにお目にかかる機会がないかもしれませんので、
webや、DVD、YouTubeチャンネルなど、ご覧いただければ幸いです!
web連載 無料 ピアノランドの教え方 27回シリーズ
note 無料 エッセイなど書き始めました。
YouTubeチャンネル 無料 本日1,010人の登録となり、大喜び中です。登録よろしくお願いします!
DVDピアノランドマスターコース 第3期生 募集中 10月開講(追っかけ受講できます)⭐️
DVD「えいごでピアノランド」発売中! 英語で歌ってピアノを弾くお子さんが急増中です。
樹原涼子のマスタークラス ダイジェストを、ムジカノーヴァに好評連載中ですが、生でもDVDでも受講できます。⭐️
コード塾 樹原涼子渾身の最後のコード塾 DVD受講、追っかけ受講できます。⭐️
⭐️は、ピアノランドメイトに入会していただくと受講できる講座です。
すっかり涼しくなりましたね。
お元気で、芸術の秋を、楽しくお過ごしくださいませ。