レッツプレイ♪ピアノランド in 名古屋 145人のご参加、ありがとうございました!
8月7日、カワイ名古屋にて、子供達と保護者、先生方との楽しくも有意義な交流ができました。
昨年までの録音応募プロジェクトや公開レッスンに代わるイベントとして、5/5に表参道、6/16に汐留ベヒシュタインで開催した「レッツプレイ♪ピアノランド」を、夏休みに名古屋で開催するという、初の試みです。これがうまくいけば、各地での開催も弾みがつくので、とても楽しみにしていました。
たくさんの出演者、聴講者に恵まれ、難易度別に午前、午後、夕方と分けて正解でした。のべ145名もの方が参加され、深く頷かれる保護者の皆さんの様子に安堵しました。丸一日聴講してくださった方もあります。暑い中、参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!
そして、催しの広報、受付、当日のお手伝いをしていただいた「ぷちピアノランド♪名古屋」の皆さん、本当にありがとうございました。
手短に、このイベントの目的、進め方をご説明しますと、
○自宅やレッスン室の慣れたピアノではなく、素晴らしいコンサートグランドピアノで、お客様の前で演奏すること。曲目は、難易度別に3つに分け、A:ピアノランド①② B:ピアノランド③④ C:ピアノランド⑤と樹原涼子曲集からソロ、連弾曲何でもよい。作曲作品の発表は、練習している曲と同程度のグループで。
○『ピアノランド』著者本人から直接、練習している曲のアドバイスを聞き、弾いた人だけではなく、保護者、先生方とそのアドバイスを共有する。レッスン以外で皆で学びあえる場を作る。
○作曲経験の重要性を伝える。作曲したことがない子も、他の子供の作品を聴いて刺激を受ける。曲は、料理と同じように、作る人がいるから食べることができる、弾いたり、聴いたりすることができるということを知る。
○「ピアノ演奏、作曲、上達のコツ」ミニセミナーでは、グループの難易度に沿って、今、一番大切に学んで欲しいことを短時間で伝える。親御さんにも知っていただく。作曲については、新刊『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』の中から、曲作りのきっかけを紹介。即興演奏を聴いてもらう。
○ミニコンサートでは、子供のために『ピアノランドコンサート』上中下巻の中から、大人のためには樹原涼子ピアノ曲集や歌を選曲。
今回、難易度別に分けて開催したことがよかったようで、自分以外の出番での子供達の集中度も高かったようです。精一杯の演奏の後、お客様と私の前に立ち、真剣にアドバイスを聴いてくれた子供達。そして、先生方の中にもご自身の演奏と作曲で参加してくださる方がいたのも嬉しいことでした。
下記に、すべてのプログラムと出演者の記念写真を掲載します。(保護者の許可をとっています)
プログラムA:ピアノランド①②
年長さんから小学校3年生まで、10人の演奏と作曲1人の出演でした。よくできたところ、努力したところをいっぱい褒めてあげると嬉しそうな顔。「これからは、こんなことができるようになったら、もっとよくなるからね!」とアドバイスすると、こっくりと頷いて、参加カードとピアノランドシールをもらってにっこり。嬉しそうに親御さんの席に駈けもどる姿がかわいい!
固定5指のポジションのころに大切なのは、タッチポイントでしっかりと立つこと。出演した子供ほぼ全員が、自分の手にあった美しいフォームが身についていたのは素晴らしいことです。その後様々なタッチに応用していくための基礎ができていると、音色も、フレーズ感も安定していきます。
写真は、ピアノを弾くのに無駄な動きは必要ないという話をしています。指先を1センチ下げれば、鍵盤の底に届くのだから、指の付け根の山から、1本1本の指を内側に掴むような動線を意識しましょうと、説明しているところです。
プログラムB:ピアノランド③④
小2〜中1まで、幅広い年齢の子供たちが出演しました。作曲は2名。
それぞれの個性が出てくるお年頃。自分では気づけない部分をアドバイスされて、ハッとする顔が喜びに満ちているのがいいなぁと思います。Shigeru Kawai のフルコンを演奏するとなれば、お家での左右のバランスのままではうまくいかないかもしれませんね。なぜなら、こんなに低音の弦が長いでしょう。反響板も、ピアノの蓋もこんなに大きい。そのピアノ、部屋やホールの広さに応じた演奏を目指していきましょうね!
作曲した子供たちは、まず、楽譜に起こし、曲を完成させたことだけでも素晴らしいということを伝え、自分の頭の中でイメージしたことを誰かに伝えるにはどうしたらよりよくなるかのヒントを。プロになれば、もちろん、作品の力のみで伝えることが要求されますが、今は、どんな思いでその部分を書いたのか、そこは何を表しているのかを言葉でも説明できるよう意識しましょう。そして、知ってることが増えると、表現の幅も広くなるから、引き出しを増やしていきましょうね! ということで、新刊の中から、全音音階の即興例をちょっと紹介しました。
次の写真は、速いパッセージを演奏するために、弾いていない指の脱力が大切なことを説明しているところです。無駄なく素早く動かすためのポイント3つ。
1 基本フォームの安定
2 演奏中の指がしっかりと腕や手の重さを支えていること、その強度があること
3 演奏していない指が脱力していること(ピーンと上がった指は緊張していて動きを妨げます)
この3つのポイントを、至近距離で見て、聴いてもらえてよかったです。
C:ピアノランド⑤と樹原涼子ピアノ曲集より
小2〜中2、大人はベテランのピアノの先生が4人参加されました。
作曲は子供が1人、先生が1人。
このグループでは、より魅力的な演奏にするためには、「何を伝えようとしているのか」を明確にするようにアドバイスしました。なんとなく次の曲を練習して上手くなっても……ね!演奏って、それだけじゃつまらない。
ブレスにも様々な方法があること、伝えたいエネルギーを持つこと、もっと大きなホールで後ろの人にまで思いを届けるにはどうしたらいいのか……子供だから、丸をもらえればいい……というのではなく、本当の演奏を目指すためのアドバイスを本気で伝えたつもりです。
こちらは、重さを指で支えるためにね……と、壁にタッチポイントをつけて解説中。
ミニコンサートでは、「光る星があったから」「やさしいまなざし」など、ピアノランドフェスティバルとリンクした曲を聴いていただきました。
10:30から17:00までの3講演、なかなかにハードでしたが、沢山の人が笑顔でサイン会に並んでくださると、疲れも吹き飛んでいきました。
カワイ名古屋の皆様にも、大変お世話になりました!
『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』のウサコちゃんとフクロウ博士のお面をつけていただき、ありがとうございました♡ 受付で、お子さんたちには塗り絵のお土産も!
トナカイフサコさんのイラスト、本当に可愛い♡
1階の売り場にも、ウサコちゃんとくまピョンがいました!
ありがとうございます!
このイベントを支えてくださったのは、ピアノランドメイトのみなさん!
「ぷちピアノランド♪名古屋」というグループで、この日までの準備、当日の諸々を支えていただきました。本当にありがとうございました!
お疲れ様の会で『即興演奏 12のとびら』を持っているのは、中心になってくれた相馬さん、手前が受付を手伝ってくれたお嬢さん。そして、ここに集ったみなさんは、レッツプレイ♪ピアノランドを熱く応援してくださって、生徒さんが出演されたり、ご自身も演奏したりと、大活躍✨
打ち上げにおいでになれなかったみなさんにも、会場でお会いできて本当に嬉しかったです!
名古屋の皆様、本当にありがとうございました!
次は、同じ「レッツプレイ♪ピアノランド」を、大阪で開催します。
ピアノランドが初めて、という方も、作曲に興味のある方も、ミニセミナー、ミニコンサートが気になる方も、どうぞお出かけくださいね!
1日参加されると、初歩から上級までの曲とアドバイスが聞けますし、一コマだけの聴講でも参加できます。
1週間前くらいに、下記で全ての演奏曲目をアップいたします。
2019年 9月 1日(日)10:30~17:30頃 三木楽器開成館(大阪市中央区)
みんなで弾こう 作ろう! レッツプレイ♪ピアノランドin大阪
puttipianolandkansai2014@gmail.com【問い合わせ】ピアノランドメイト事務局
03-5742-7542
info1@pianoland.co.jp
新刊『即興演奏 12のとびら 音楽をつくってみよう』出版記念セミナーは、9月の東京に続いて、11月は大阪、名古屋でも開催します。
即興演奏ってちょっと気になるなぁという方、作曲に興味のある方も、保護者、アダルトビギナーの方も、3箇所のいずれかにどうぞご参加くださいませ!
2019年 9月 10日(火)10:30~12:45カワイ表参道
『即興演奏 12のとびら 〜音楽をつくってみよう〜』
樹原涼子 新刊発売記念セミナー
2019年 11月 20日(水)10:00〜12:30 カワイ梅田
『即興演奏 12のとびら 〜音楽をつくってみよう〜』
樹原涼子 新刊発売記念セミナー
【お問い合わせ・申し込み先】ピアノランドメイト事務局
03-5742-7542
info1@pianoland.co.jp
2019年 11月 21日(木)10:00〜12:30 カワイ名古屋
『即興演奏 12のとびら 〜音楽をつくってみよう〜』
樹原涼子 新刊発売記念セミナー
03-5742-7542
info1@pianoland.co.jp