大阪でも、『ピアノランドプラス だいすき くまモン』お披露目しました!

大阪でも、『ピアノランドプラス だいすき くまモン』お披露目しました!

大阪は暑い。

いえ、
大阪のみんなは熱い!
新刊『ピアノランドプラス だいすき くまモン』を引っさげてのセミナー、
同じレジメを使っても場所とゲストが変わるからでしょうか、
カワイ梅田ではカワイ表参道での清々しい空気とは打って変わって
親密であたたかな空気の中、賑やかに進行しました。

 

 

勉強会講師の栗原和子さんと連弾しながら、全12曲のレクチャー。
どの曲も気持ちよく息が合って、楽しく演奏&解説が進みました。

 

たかがスタッカート されどスタッカート

 

この曲集はピアノランド①と②の間に使ってほしいメインテキストで、
固定5指の初歩の間にも芸術的センスを育てていきたいと
アーティキュレーションや伴奏とのやり取りにこだわった作品ばかりです。

丁度前日、青柳いづみこ先生のセミナーを受講した足で新幹線に乗ったのですが、
先生が編纂された『安川加壽子発表会アルバム』を題材に
「スタッカート」について詳しい解説を伺ったばかり。
フランスの音楽や奏法を日本に広められた安川先生の功績は大きく、
ポワニエやグードという縦に入れるスタッカートはそれまで日本になかった、と。
手を大きく上げる躍動感のあるそれらのスタッカートの奏法。

実は、私が子どもの頃に熊本で安川先生の公開レッスンを受けており、
直接その奏法を習った経験がありました。
それが私の中にも生きていて、こうしてこの曲になったのだなぁ……と思いながら、
「おおつぶのあめ」という曲の解説をしたのでした。

なんと、生徒パートも伴奏も全ての音がスタッカート、という
珍しい曲なのです。

安川先生、青柳先生を通じて学んだことや、
これまで私が学んできたことの全てが私の中で一つになって曲となり、
こうして皆さんにお伝えしているのだ、という大きな大きな流れを感じて
ちょっと不思議な、そして嬉しい気持ちになりました。

(写真は、イラストレーターのトナカイフサコさんとその絵について話しているところ)

 

 

総合芸術として、取り組みたい

 

「ピアノランドプラス」には先に出版した『ピアノランドプラス 四季のうた』がありますが、
どちらも「芸術的センスを育てる」、という大きな目標があり、
私は、総合芸術としてこのシリーズに取り組んでいます。

それを受けて、トナカイフサコさんが、どんな考えで絵を描いてくれているかを、
熱く熱〜く語ってくれました。
作品ごとに、私の考えを受け止め、フサコさんがイマジネーションの翼を広げて
溢れるような想いで描いてくれた作品ごとの素晴らしい世界観。

音楽と絵が、子どもたちの心にどのように映るか、
これらの作品で育った子どもたちの未来がとても楽しみです。

「たいようとつきのワルツ」「えんそくにいこう!」
「おきあがりこぼし」「だいすき くまモン」について生き生きと語るフサコさん。

 

 

 

神は細部に宿る

 

ピアノは「楽しければいい、読譜ができて指が動けばいい」と思う方も多いかもしれず
(実際、それだけでも教えるのは大変ですから)、
今回私がお話したアーティキュレーション、拍子感、音程を感じ合うハーモニーの感覚、
レガート奏法、特殊なスラーの意味と演奏法、ポイントになる音の見分け方など
そういう細かいことまでは求めていない方もあるかもしれません。

ですが、私は、そういうところこそが音楽には大事で、
「神は細部に宿る」と思っています。
小さな違いの積み重ねで作られているのが芸術ではないかと思うのです。

セミナーにおいでくださった皆さんには、それが伝わったのではと手応えを感じました。
世の中はより簡単で手軽な方に流れがちかもしれませんが、
音楽教育は繊細なことの積み重ねであることを忘れず、
細部を大切にしていけたらと思います。

終了後に、栗原さんとフサコさんと記念撮影タイム。

 

 

ご来場の皆さま、ありがとうございました!
赤い表紙、目立ちますね!

 

 

サイン会にて。私にも描いてくれてありがとう❣️

 

 

頑張った後のランチは美味しい〜!

 

 

連弾パーティーは最高!

午後の連弾パーティーでは、皆さんパートナーを替えながらどんどん連弾タイム。
講義したばかりの曲を演奏していただき、本当に楽しく、充実したひと時でした。
ちょっとしたアドバイスでグッと音楽が輝きだす瞬間、
連弾なので喜びも2倍になります。

1枚だけ写真撮ってました!

 

 

最後に、かわいい飛び入りが!

 

 

最後は、公開レッスン

シューマン/リスト「献呈」では、溢れ出る詩情をどのように構成していくと伝わる演奏になるか、
「季節の三部作」(樹原涼子)の「濡れた紫陽花」は左手だけの作品ということもあり、
楽譜の解釈を紐解きながら色彩豊かな音にしていくプロセスをご覧いただきました。

なんという、濃い一日だったことでしょう。
昨夜は、久しぶりにぐっすりと眠りました。

カワイ梅田の井本さんには大変お世話になりました。
サイン会に間に合うように可愛い絵葉書を手配してくれた音楽之友社の宍戸さん、ありがとうございました。

写真を提供してくださった皆さま、ありがとうございます!

 

 

さぁ、次の『ピアノランド+ だいすき くまモン』のスケジュールは……

本物のくまモンとの共演、熊本と東京で行われます!

皆さん、よかったら、熊本まで来てね!

7月 17日(月)

【熊本】くまモンと! 『ピアノランドプラス だいすき くまモン』ミニコンサートNEW

観覧無料

1ステージ 13:00~13:30    2ステージ 15:30~16:00

鶴屋本館1階サテライトスタジオ(熊本県熊本市)

 

8月 3日(木)

ピアノランドフェスティバル2023 vol.24NEW

開場:13:00 開演:13:30

渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール(JR渋谷駅 南改札西口)

出演:小原孝 樹原涼子 くまモン クリステル・チアリ 樹原孝之介

 

樹原涼子
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