音楽と絵が生み出すハーモニー♪ 岡久留実さんの絵の魅力、包容力に迫る!

音楽と絵が生み出すハーモニー♪ 岡久留実さんの絵の魅力、包容力に迫る!

12月2日につづいて、17日(土)も、カワイ表参道でミニコンサートをしてきました。

ピアノランド25周年記念の原画鐵「色と光のピアノランド」は大好評で、毎日沢山の方が訪れてくださっているとのこと。

今日も、コンサートの前に半数以上の方がご覧になっていて、何度も通っている方もいるそうで、本当に嬉しいです。

26年前に描かれた岡久留美さんの原画は、まるで昨日描かれたかのように瑞々しく、ピアノランドのデザイナー風間英美さんの手によって額装された作品は、訪れる人達をとても喜ばせています。

 

 

夕方になると、表参道は美しい光に包まれ、原画展に行くまでの間にも心が澄み切っていくようです。

img_2367

 

 

「毎日弾いている「ピアノランド」なのに、原画を見るとこんなにも感じが違うんですね!」と、多くの方が仰るのですが、本当にそれはご覧になった方にしかわからないものです。

どんな有名な画家の絵でも、美術の本に出ている写真を知っていても、美術館に行く意味はある!

と言うか、行かなくちゃでしょ! と思うのであります(笑)。

そして、岡久留実さんの絵は、まぎれもないアート。心が動く、その体験を、みなさんに味わっていただけたらと思います。

 

13日に、展示の入れ替えがあり、ただ今展示中の原画はこちらです。

♪どどどど どーなつ

♪ピアノランドマーチ

♪ピアノランド4巻表紙 動物園は大さわぎ

♪ぴかぴかぼし

♪たぬきのたいこ

♪おおきくなったら

♪きつつきさんいごあいさつ

♪わたりどり

♪おしゃれなおじょうさん

♪がんばれ うんどうかい

♪はしれ きかんしゃ

♪ブリキのへいたい

 

これから、12月25日までの間原画展は毎日開催されていますから、どうぞ、ご覧になってくださいね!

絵の写真は、どうしても上手くとれないので、ご容赦ください。

 

 

ミニコンサートでは『ピアノランド』らしく連弾を沢山演奏しようと、孝之介と一緒に、『ピアノランド』『こころの小箱』『ふたりで弾こう!ピアノびっくり箱』の中から演奏しました。

5時/Dreaming、ほしのたびびと、ジングルベル、こころのオルゴール、天の調べ、時の砂

6時/明日はいい日だ!、おつきさまのふね、ふゆのぺんきやさん、Little Fantasy、こころのオルゴール

 

「ピアノランド」の連弾曲を、ピアノランド育ちの樹原孝之介と。

%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-12-17-18-05-18

 

 

トイピアノでの「おつきさまのふね」のセコンドの演奏、おススメです!

夜の空の様子がとてもステキに伝わりました。

%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-12-17-18-04-15

 

 

「私が弾ける曲の絵もあったよ! 知ってる曲の演奏もあったよ!」と、小さなお子さんが親御さんに嬉しそうに話しています。

「最後に演奏した曲がとてもステキだった。曲名をここに書いてください」外国の方がノートを差し出してくれます。

昔々の教え子のご両親がわざわざ来てくれたり、何年も前にピアノランドフェスティバルで演奏した子供が大学生になっていて、聞きに来てくれていたり、思いがけないことが沢山。

小学生の教え子は、演奏のあと原画展をいつまでもいつまでも見ながら感想カードを書いて、ママも幸せそうに見守っている。

音楽の周りには、笑顔がある。

みなさんが立ち去り難い気持ちがよくわかる。

ともに音楽や絵を味わったのだもの、そこでもっと話したいことが溢れてくる。

そして、楽譜を見たり、写真を撮ったりしているのを見て、そう、いつもいつも音楽や絵は心と心を繋いで来たし、これからも繋いでいくのだと思いました。

 

 

私が、子供の頃に、数えきれないくらいコンサートに連れて行ってもらったこと、美術館巡りをしたことを、とても幸せな記憶として思い出した日でもありました。

子供には、教え込むのではなく、美しいものを愛することや、自由に感じたり、表現したりする喜び、大切さを感じさせたり、一緒に笑ったりすること、そういう時間をたっぷりあげたいものです。

私の子供時代は、雲が風に吹かれて流れて行く様子や、形が変わってい変わっていくのを観察する時間があったし、空の色が変わり始める“どこかもの悲しいような、もう取り返せない時間”を味わうのが好きだったし、ピアノを弾いては和音の移り変わりや響きが移ろうことに心を熱くしていたし、時間と色、風や匂い、季節の過ぎていく様子等、自分ではどうしようもないそれらのことを見つめつづけることが好きでした。

 

 

岡久留実さんの絵には、他のイラストレーターとは異なる包容力がある、と、以前から思っていたのですが、それは、久留実さんの自由な心とその大きさだったのかもしれないと思います。

美しさには、自然が作り出した美しさと、人が生み出した美しさとがあると思いますが、美しさを生み出していく人は、自然の美しさを誰よりも知っている人のような気がします。

そして、自然の恐ろしさや厳しさも知っている。

久留実さんの絵の世界には、ディズニーにも負けないような、大きな世界観があるのだなと、今回しみじみと思いました。

青空の色、夕焼けの色、雲の形、絵の中に吹いている風、聞こえてくる笑い声、ユーモラスな動物達、その何もかもが、ピアノランドの音楽になくてはならなかったものだと、天国の久留実さんに心から御礼を言いたいと思います。

 

この原画展が、いろいろな条件が整い、どうか各地で行なわれますように。

そして、もっともっと沢山の方に見ていただけますようにと、願わずにはいられません。

 

 

マスターコースや勉強会卒業生のみなさんとも、いつまでも話しが尽きませんでした♪

%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-12-17-17-25-19

 

 

こうして原画展を開催していただけたこと、音楽之友社、カワイ表参道のみなさまに、心から感謝いたします。

ピアノランド25周年は、おかげ様で多くの方にお世話になり、充実の年となりました。

今年最後のスケジュールは、12月23日のクリスマスコンサートです。

心を込めて演奏させていただき、みなさまへの御礼とさせていただきます。

本当にありがとうございます!

 

 

 

樹原涼子
PAGE TOP ↑
single-diary.php