樹原涼子&孝之介のクリスマス♪ 楽しく終了しました!

樹原涼子&孝之介のクリスマス♪ 楽しく終了しました!

12月23日、次男孝之介がゲーム「俺の屍を越えてゆけ2」のサントラ盤でデビューしたことを記念して、昼の部は親子で、夜の部はごきげんバンドも加わって、クリスマスコンサートを開催しました。

これまでも、息子達は私のコンサートに度々参加してはいたのですが、今回は初めてタイトルに名前を入れました。

昼の部ではプログラムの1/3、夜の部では約半分が孝之介の作品。

いよいよ、作編曲家としてのスタートです。

 

 

まず、昼の部は「樹原家のクリスマス」と題して、長男真之介も参加してのコンサート。

〈一部〉は、クリスマスらしく「祈り」でスタート。つづいて、私のピアノ曲集にも収録しているゲーム曲を中心に演奏しました。

まずは「リンダキューブ」からのピアノ曲「陽だまりの家」「夢を追いかけて」「俺屍」と「俺屍2」からは「黄川人のテーマ」(心の旅)新旧作品、「終結〜WILL」など、ピアノソロを主に孝之介が演奏。

つづいて、これらの和風な世界観とリンクするものを…と、私は昨年発表したピアノ曲集『やさしいまなざし』から「いつでも」「森を吹き渡る風」を演奏しました。

ゲームファン&ピアノファン、どちらのお客さまにも、ピアノソロコーナーが好評で、選曲に苦労した甲斐がありました。

 

 

2014クリスマストーク

 

 

一部のラストは、みなさんお待ちかねの「花」。この曲を演奏するときは、会場中が…そうですね、熱気を帯びた凄まじい静寂とでもいいましょうか…。誰ひとりとして身動きできない空気の中での演奏、光栄なことです!

 

〈二部〉は、お馴染みの「子供達へのバラード」の弾き語りでスタート。

つづいて、「俺屍2」のサントラからピアノ連弾にふさわしい2曲を選び、孝之介がアレンジ。美しい月の光をイメージした静謐な「月乃階(つきのきざはし)」と、ゲームの中でも人気のある変拍子バリバリ、アップテンポの戦闘シーンの曲「晴明と式神」を演奏しました。

どちらの曲も、手の交差や重なりが多くてスリリングで面白いサウンド。ゲームファンの方からは「ピアノバージョンカッコいい!」、ピアノの先生達からは「息がぴったり。手の形がまるで一緒!」と、角度の異なる感想が♪

「ピアノランド育ちだから当然だけど、連弾の醍醐味が味わえる編曲ができて誉めてつかわす。が、もっと早く譜面頂戴!」と、ギリギリで譜読みをする羽目になった、これは私の感想です(笑)。

弾き終えてホッとする姉弟(嘘です 笑)。

 

 

2014クリスマス連弾後

 

 

二部の後半は長男真之介も加わって、3人のハーモニーを楽しんで頂きました。

真之介の声をイメージして書き下ろした新曲「翼に乗って」と、「リンダキューブ」からは「約束の虹」「TRY AGAIN」、3曲のバラードを。

未来に向けた希望や力強さを、3声のハーモニーで感じていただけたらと選びましたが、「親子3人のハモリ、とてもステキでした」との感想にホッ。声質が溶け合うので、またいつか機会があれば挑戦したいものです。

 

 

2014クリスマス樹原家

 

 

最後は、樹原孝之介作詞作曲「俺屍2」の主題歌「WILL」。

これは、歌手「樹原涼子」としてゲーム全体の世界を歌い上げる曲です。

自分の曲とはまた違う、特別な難しさ…技巧的なことだけではなく、もうすでに「みんなの歌」となっているから。

この曲も、「花」のように長く愛されていくのだなと思うと、とても嬉しく、愛着も湧きます。

 

アンコールは、hara hara 倶楽部の「願い〜クリスマスの日に〜」を、会場のみなさんと高らかに歌い上げました♪

約2時間、とても楽しく「樹原家のクリスマス」が終わってホッとしました!

それで、ここまでで、普通はコンサート終わるんですよね。

ですが、サイン会のあと、「これからごきげんバンドと夜の部だ!」と気を取り直して衣装を着替え、すぐに夜の部のリハーサルが始まりました。

 

 

 

夜の部は、「樹原一族とごきげんバンドのクリスマスを越えてゆけ~リンダ 俺屍 俺屍2!」という長いタイトル!

〈一部〉では、子育て中に書いた「君は君のままで」につづき、リンダキューブより「子守唄」をソロで。

ごきげんバンドと一緒に「リンダのテーマ」「TRAY AGAIN」…と、リンダキューブの主題歌3曲を連続で歌いました。

同じ頃に録音したCD「ギリシャ神話のように」から、ゲームデザイナーの桝田省治さんが作詞した「朝まだ来」、私の曲で「永遠より今が」など、懐かしい作品群も。

今回、10年ぶりにごきげんバンドに復帰した宮野弘紀さんは、この世のものとは思えない極上のサウンドでお客様を夢見心地に。

10年の時を経てもお互いに変わらないものを感じ、変わったことを感じ合い讃え合う、そんな再会が嬉しいステージとなりました。

 

 

宮野弘紀さん

 

 

そして、まだレコーディングの機会がないのですが、とてもファンの多い「愛する者達よ」で一部が終了。

 

 

スクリーンショット 2014-12-27 0.13.07

 

 

しかし、夜の部の一部で7曲熱唱したところで(昼の部からここまで、通算20曲演奏しています)、私はかなり酸欠気味に…。やはり、楽屋に酸素ボンベが必要かも?

 

 

 

〈二部〉のスタートはあの、一部でも演奏した超アップテンポの変拍子「晴明と式神」の連弾でスタート。

体力気力を著しく使う曲ですが、声は休めることができました。同じ曲ですが、夜の部ではまた違う表現になり、盛大な拍手をいただき、孝之介も笑顔です。

ここからは、ごきげんバンドに津軽三味線の本田浩平くんが加わって、「俺屍2」のインスト4曲と、インストに新たに歌詞をつけた2曲。レコーディングとは異なる編成ですから、バンド用に編曲をして、リハーサルを重ねました。

今回のコンサートの正念場でもあります。

インストの「灼熱雪祭り」「天衝くどん」「奉納試合」「決戦 破」は、ごきげんバンドと三味線の丁丁発止に会場が沸きます。

手に汗握る演奏は、私も客席から楽しみました。「まさか、生で聴けるなんて!」という会場の雰囲気が感じられて嬉しい瞬間でもありました。

 

 

その間、喉を休めて元気を取り戻した私は、「夜鳥子」に私が歌詞をつけた「大事な人 大事なままで」、「儀式の間」に孝之介が和歌を取り入れた歌詞をつけた「ゆめ」の2曲を、大切に大切に歌いました。

どの曲も、孝之介の一年間の集大成でもあり、ゲームの中で重要な位置を占める曲。そして、ゲームスタッフみなの想いがつまってもいるのです。超ベテランのごきげんバンドの演奏で、自らピアノを弾き、今年を締めくくることができて、孝之介は何と幸せ者でしょう。

他の編曲やレコーディングで時間的にも体力的にも苦しみながら迎えた本番でしたが、若さと情熱で乗り切りました。

そう、若いってそういうことですね。

 

コンサートの最後は、「花」と「WILL」の主題歌2曲で締めくくり、鳴り止まない拍手に胸がいっぱいになりました。

アンコールは、「クリスマスには」を会場のみなさんと声を合わせて歌い、名残惜しくも長い一日が幕を下ろしました。

 

終演後、サイン会のあとにパチリ。着替えちゃったメンバーもいてごめんね…。

左から、レコーディングにも参加した津軽三味線の本田浩平くん(本番は羽織袴で!)、ごきげんバンドのウッドベース高尾幸宏さん、コーラスの須見邦子さん、ギターの宮野弘紀さん樹原孝之介、樹原涼子、パーカッションの海沼正利さん

 

 

ごきげんバンド 孝之介 本田くん

 

 

年末の慌ただしい時期においでいただき、ご来場のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。

新幹線や夜行バスではるばる足を運んでくださった方、会社を休んだり(!)都合をつけてくださった方…ありがとうございました!

樹原家一同、心より御礼申し上げます。

 

 

最後に、友人であるピアニストの藤木明美さんからのメールがとても嬉しかったので、“時々日記”に載せさせていただくことに♪

ステージに立つ友人からのメッセージに励まされて、また、来年も頑張れそうです。

 

樹原さま
コンサートに行って本当に良かったです!
いつもそうなのですが、樹原さんの頑張っている姿を拝見すると、
自分も頑張ろうと力をもらえます。
一曲一曲が、心を揺さぶられました。
今回のコンサートは、今までよりも、樹原さんの存在が大きく見えました。
息子さんのプロとしてのデビューを応援しつつ、
共演者として認めて並んだときに、
母というより、アーティストとしてのその大きさが浮かび上がった気がします。
力強さと、しなやかさと、スケールの大きさと、
もの凄いパワーというか、存在の質量の重さと言うか、、
積み重ねてきた経験と年月と人間力。
声もこれまでと違って聞こえました。
とくに、「ゆめ」という曲では、歌唱力が凄いと思いました。
隠された歌の実力を現した感じでした。
孝之介さんも素晴らしいですね。
70曲以上も作ったというのは、大きな力になったことでしょう。
「奉納試合」は、本当にいけてましたよ!
私の次男と顔が似ていますが、声や話し方も似てて驚きでした。
(就職しないで音楽家になったという話のときに、涼子さんが)
「生きていくのよ」と、息子さんに声をかけたシーンが印象的でした。
これだけのスケジュールをこなして、これから年末の家事もなさるんですね。
凄すぎ です。

藤木明美

 

藤木さん、あの、家事は…できるところだけ、少しです…!

 

みなさま、どうぞよい年をお迎えくださいませ。

新年に、またお会いしましょう!

 

 

 

樹原涼子
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