倉敷はもう、夏でした!お元気ですか?
24日は、少し早めの便で岡山から倉敷入り、地元の若手ピアニスト友光雅司さんのサロンコンサートに。ときどきは、こうして知らない人の演奏を聴くのも楽しみです。
ヴィラ・ロボスやコープランド、バルトークなど、最近のものをとても楽しげに弾いていて、そう、時代が近いものって、弾く人が作曲家と共有できるものが多いという点で、実はわかりやすい部分もあるんですね。自分が生理的に共感できる曲を選ぶのも、ピアニストには大切なことです。もちろん勉強も大切だけど、好き、というエネルギーは、音楽においてとても大切だと、改めて思いました。これからの活躍が楽しみです。
翌日の公開レッスンが同じ会場、同じピアノだったので、とても興味深い経験にもなりました。「君は君のままで」「夢のように花のように」「どんな日もどんな日も」「花」。どれも、和声変化やメロディから曲の心を感じ取って表現しているのが伝わり、6回シリーズで時間をかけてきた手応えを感じます。
今回は、ペダルと脱力がいかに「伝える」クォリティにかかわっているか、がテーマに(結果的に)なりました。ドライブ感、音楽の推進力はプロでも足りない人が多いけれど、みなさん健闘していてよかった!どの人も、緊張しつつもとても楽しそうで、人前での演奏が癖になっていく気配濃厚です。
こうして、私の作品が誰かに演奏されて、曲としての命を持つ瞬間に立ち会えるのは、幸せなこと。生みの苦しみが喜びに変わるから、止められないんですね…。
東京、名古屋、広島、大阪、津山、倉敷…限られた地域でしか行っていないけれど、この『The Four Seasons ベストセレクション』のセミナーは続けていきたい、と固く心に誓いました。どの曲にも私の人生が詰まっているから、きっと、ピアノの先生たちにとっても、時代、シチュエイション、そして生理的に共感していただける部分が大きいのかも…だから、公開レッスンの素材としても、高い効果があるのかもしれません。
そういえば、「花」の作曲、初演日を調べてみたところ、1995年の作曲で、初演は10月20日に国立楽器のライブでした。あれからもう、14年近くもたっているんですね!びっくりです。
DVDを見て、初演のときと歌詞を変えたことを、すっかり忘れていてまたまたびっくり。そういえば、ゲームデザイナーの桝田省治さんが、その次のライブの時に「歌詞、前と変わった?」と言っていたのを思い出しました。数回のライブの映像を確認して、演奏だけでなく衣装やおしゃべりも懐かしくて、ちょっと夜更かししてしまいました。ああ、ほんとに音楽ってやめられない!また、メラメラと歌いたい気分が盛り上がってきました。
今年は、先生としての仕事と、シンガーソングライターとしての仕事の両方が忙しくなればいいな、と、欲張っています。8月2日のPRESS START 2009 SYMPHONY OF GAMESにも、どうぞお出かけくださいね。
では、次回はアルゲリッチ音楽祭のご報告をお楽しみに!