樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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降ったり止んだりの毎日ですね。

 いかがお過ごしですか?

 フェスティバルのサイン会場で、たくさんの小さな手と握手をしたことを思い出しながら、ピアノランドスクールの夏休み明けのレッスンをしました。

 “目は口ほどにものを言う”と言いますが、ピアノを教える立場から言わせてもらえば “手は口以上にものを言う” ような気がします。「娘がサイン会で樹原先生に握手をしていただいたら、とても柔らかい手だったとびっくりしておりました」とお便りをいただきました。小原孝さんもとても柔らかい手ですよ。
 私が(指導する上でも)目指しているのは、柔らかくてしなやかな筋肉でしっかりと筋力がある手。指先もできればカサカサで固くならず、ふっくら(プヨプヨでなく)してしっかりと鍵盤に吸い付く面を持ち(家事をするので冬は大変気を使います)、頭と心と鍵盤をつなぐインターフェイスとして敏感であること。私は、その中心点に“タッチポイント”と名前をつけて、ノイズなく美しい音を奏でましょう!と言い続けてきました。

 職業柄、人の手を見たりさわったりすると、つい観察してしまいます。幅広い音が出そうな手だとか、細かい動きができそうとか、関節の角度が固定しにくそう(つぶれやすそう)とか…。
 フェスティバルのサイン会ではいつも、「ピアノが上手になりますように」と願いを込めて握手していますが、時々すごくいい手の子に出逢います。でも、どんな手もかわいく、愛しい。その手ですてきな音を奏でられるように、その手で自分の夢をつかめるようにと、笑顔の子どもたちにエールを送って会場を後にしました。


 さて、その手が悲鳴を上げそう…。実は、日田のフェスティバルの3日後にレッスン室と事務所の引越しをしました。ツアー疲れも取れないうちに、スタッフも頑張ってくれて、今は旧事務所の片づけ、新事務所での荷ほどき、整理に明け暮れています。その最中にレッスンもスタートして、我ながらあきれてしまうスケジュール。それでも、今までよりよい形で仕事が進められるようになるのを楽しみに、笑顔でチームワークよく作業が進んでいてよかった!
 さぁ、今日も生徒たちがやってくるので楽しみです。
 あ、引越したといっても近いところなので、TEL、FAXは変更ありません。


 それではみなさん、夏休み最後の週ですが、お元気で!

2008年08月28日 樹原涼子
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みなさん こんにちは!

 九州のピアノランドフェスティバルから戻って来ました。

 熊本では、ピアノの恩師八戸澄江先生が、昨年両膝の手術をされたというのに、車いすを降りて歩いて楽屋を訪ねて下さって、大感激! 来年90歳を迎えられるとは思えない輝く笑顔とバイタリティに、本番前に愛と勇気とエネルギーをいただきました。
 また、休憩中には中学校時代の恩師(担任&陸上部でお世話になった)も楽屋においでいただき、つくづくと良い師に恵まれた幸せを思った一日でした。


 ステージでは、前半のツアーでこなれて磨きのかかった“爆笑レッスン”はじめ、演奏も波に乗って楽しい二時間はあっという間に終わりました。演奏もトークもよかったと言っていただけてホッとしています。(地元ですから!)


 終演後、日田への移動は暴風雨の中…。そういえば、今回のツアーはお客様の出入りの時間は晴れて、本番中や終了後しばらくして大雨、というところが何ヶ所かありましたっけ。
 日田は、新しいホール、新しいピアノ、そしてコンサート初体験の親子が半分以上もいて、ピアノランドフェスティバルを通じて、音楽に、コンサートに親しんでもらうという目的が果たせたのでは、と充実した気持ちでツアーを終えることができました。
 帰り道、福岡空港に着いた頃にはのどがヒリヒリ痛んできたのですが、スタッフが用意していた葛根湯を飲んで、ことなきを得ました。
 出発までの時間に茂木健一郎さんの「脳を活かす勉強法」を読んで、大いに共感。私の生き方、考え方、時間の使い方などと共通する点が多く、根底に流れるものは何だろう、と思いました。そういえば、私も両親に「勉強しなさい」と言われたことが一度もありません。子どもが自分で、好きだ、おもしろい、と思ったことを勉強し続けていくことを親が邪魔しないことって大切なんですね。


 さて、一夏のツアーが無事終わり、嬉しい気持ちと淋しい気持ちが半分ずつ。たくさんの声援を送って下さったみなさん、本当にありがとうございました!
 私が次の世代へ送ることができるのはやっぱり音楽。来年も全身全霊をかけてピアノランドフェスティバルを続けていこうと思います。

2008年08月25日 樹原涼子
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残暑お見舞い申し上げます。

 お盆休みはいかがお過ごしでしたか?
 私は、ツァーの谷間の一週間、半分緊張も解けてたまっていた家事、仕事周りの整理整頓、お礼状書き、レッスンと自分の練習、そしてオリンピック…。あっという間の休日でした。(…休日じゃないかも…)

 演奏会前のレッスンを2つ入れていたうちのひとつは、声楽のレッスンで、ソプラノの村上彩子さん。私の “The Four Seasons” のCDの中から「君は君のままで」「約束」「どんな日もどんな日も」の3曲を歌うとのこと。自分の曲を声楽家が歌うのをレッスンするのは初めてでしたが、あたたかみのある美しい声で、表現力豊かに歌われるのを聴いて、作曲者としてとても幸せに思いました。いつも自分で歌っているのとはまた違った解釈で、作品が手を離れていく喜びも味わいました。
 村上さんは大阪音大を出て就職し、その後7回のチャレンジをへて東京芸大へ進まれたそうで、フジテレビのドキュメント番組でも取り上げられたそうです。コンサートは8月31日(日)17:30〜こまばエミナースで、当日券もあるそうです。
“The Four Seasons”のファンの方も、ぜひ聴きにいらしてくださいね。


*村上彩子オフィシャルサイト[BLUE MOON]
http://www8.plala.or.jp/bluemoon/

 そして、休暇中は各地でピアノランドフェスティバルに来てくださった方からの嬉しいお便りが続々と届きました。今年はピアノの先生達からの手紙に加えて、子どもと親ごさんからの、どんなに楽しかったかを何枚にも綴ってくださった手紙が届いています。また、ご招待した盲学校の生徒さんからの点字の手紙、ハンディキャップのある子どもたちが一生懸命書いてくれた絵や手紙、その先生や親ごさんからの手紙…。こんなにも喜んでいただけて…何度も涙がこぼれました。一緒にステージを作ってくださった小原孝さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
 22日は熊本の益城町文化会館で、23日は日田市民文化会館パトリア日田小ホールでのピアノランドフェスティバル。夏休みの思い出に残る1日を九州の子ども達にも届けられるよう、がんばらなくっちゃと心を新たにしました。

 それでは、みなさんもどうぞお元気でお過ごしくださいね。

2008年08月18日 樹原涼子
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オリンピックが始まりましたね!

 3日間のツアーを終えて、しばしの骨休めをしながら週末は水泳や柔道をTV観戦しました。スポーツの試合には勝敗がありますから結果が全て…というのもわかります。でも、私は試合前の選手の表情、試合中の心の動きや集中力、試合後の選手の様子やコメントに注目しています。ぎりぎりまで他の人にできない努力を積み上げて来た人は、心まで磨かれているからでしょうか、勝っても負けても、心が凛としている人は本当にステキです。谷選手、内柴選手、中村選手、北島選手、おめでとうございます!

 それにしても、今年の8月は長く感じます。1日の東京でのフェスティバルがもう1ヵ月も前のことのようです。東京での初日、盛り沢山のプログラムもきっちり時間通りに進行して、安心してツアーへ出かけましたが、所変わればピアノもホールもお客様も変わって、毎回どんな本番になるかワクワクしたツアーでした。

 6日の名古屋では、満員な上に子どもたちのパワーがすごくて、ピアニスト体操のコーナーでは、舞台から飛び降りようとする男の子がいて(私が止めましたが)ヒヤリ! 爆笑レッスンのコーナーでは、小原さんも私もどんどんアドリブの調子が上がってきました。ピアノランド5巻の曲、合唱曲にした「森の夕暮れ」
「ともだちになりたい」、連弾の「子猫のワルツ」、「小犬のワルツ」などが好評。豪雨で新幹線が遅れて、9:30にやっとホテルへ。温泉付きでよかった!

 7日の西宮は、開演前にメイクさんが「ホールもおしゃれですが、神戸の子どもは髪を結ってワンピースにソックスですねぇ」と、なるほど職業柄気づくことも違うんですね。ピアノランドからは「みかんころころ」「ロシアンダンス」「しんまいピエロ」など、連弾プラス小原さんの歌のハモリが入った曲が人気。ギロック、ミスチル、クラシックコーナーとアンケートにはいろんな曲が並びました。
 2009年は、8月5日(水)に同じホールで開くことが決定!

 8日の倉敷では、バスツアーで来てくれた子どもたちがいっぱい! アンケートを見ると去年感動したので今年も…と、リピーターが多くて嬉しくなりました。
 3日間同じプログラムですが、毎回演奏のテイストが少しずつ変わっていきます。特に連弾はお互いにそこがおもしろくて本番が楽しみです。小原さんが弾くピアノランド5巻の「ソナチネ」も、毎回本当に聴き惚れてしまいます。
 それから、個人的にはハンガリー舞曲の譜めくりがうまくいったので気持ちよく弾けて嬉しい!

 どの会場でも、こんなにたくさんの子どもたちが「ピアノランド」の曲を大切に弾いてくれているんだなと思うと、嬉しさがこみ上げてきます。そして、それはたくさんのピアノの先生達が指導法を研究して努力してきてくれた成果でもあります。東京に戻って荷物を片付けながら、改めて感謝で胸がいっぱいになりました。
 それに、毎日コンサートのアンケートが事務局にひっきりなしに届き、感激しています。みなさん、ありがとうございます!

 まだまだ、22、23日の熊本と日田のツアーが続くので、暑さに負けないよう体調を整えつつ、秋からのロマン派のコード分析セミナーの研究と練習、「樹原涼子のみんなでコーラスともだちになりたい」のセミナー準備、レコーディングの準備、そしてお盆3日間は日頃できない遠方の生徒のレッスン。オリンピックを励みに、元気に過ごせますように。

 みなさんも、心に残る楽しい夏をお過ごしくださいね。

 P.S. 今日11日の朝日新聞朝刊の、絵本作家五味太郎さんの「私の視点」に共感しました。ぜひ、お読みください!

2008年08月11日 樹原涼子
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倉敷の朝は、蝉の声も賑やか!

 ホテルのロビーでこれを書いたら、芸文館でのフェスティバルへ出発です。

 8月6日名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホールは完売、子どもが半分(以上?)で満員の熱気の中で、7日西宮の兵庫県立芸術文化センター小ホールはとてもおしゃれな円形すり鉢型のホールでお客様に囲まれる形でのコンサート。
 小原孝さんが子ども向けコンサートに出演するのは毎年このフェスティバルだけ。普段コンサートに行きたくても行けない幼児連れのお母さんたちが、親子で幸せそうに聴いてくれるのを見ていると、本当にやってよかったなと思います。

 コンサート初体験のちびっこに静かに聴いてもらうには、親御さんやボランティアスタッフのみなさんの声かけに負うところが大きいのですが、ステージからも子どもたちに直接「演奏会のマナー、知ってるかな?」と呼びかけています。

 家族で音楽を聴きに行く習慣をつけていつかクラシックコンサートにも足を運んでくれるそんな子どもたちの音楽の扉を開く“ピアノランドフェスティバル”。今日も心をこめて演奏します。そうそう、ハンガリー舞曲第1番のデュオの譜めくりで、リハでは決してやらないのに1度に2枚めくってしまって!! (小原さん、すぐにカバーしてくれてありがとう)今日は弾きながらの譜めくりもがんばらなくっちゃ。

 さぁ、リハーサルが始まります。
 今日も、お客様の心にいっぱいの愛が届きますように―。

2008年08月 8日 樹原涼子
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夏、まっ盛りの暑さですね。

 いかがお過ごしですか?

 私は、7月31日新幹線と飛行機で日帰りで岡山へ。山陽放送イブニングDonDonで、倉敷の小4の女の子と「ともだちになりたい」を、アナウンサーの男性と「どどどどどーなつ」を楽しく連弾してきました。おふたりとも初対面でしたが、楽譜とピアノがあれば仲良くなれる“連弾”っていいな、と改めて思いました。
 倉敷のチケットがどれくらい売れるかドキドキしているので、よいタイミングで出演できてラッキーでした。とはいえ、夜9時半に家に着いたときには、岡山の暑さでバテバテ。気を取り直して本番の楽譜や衣装の準備をして少しだけ練習をして、とにかく寝ることに…。
 
 そして8月1日。目覚めると冷房なしでも仕度ができそうな涼しい朝! リハーサル後にカチッとスイッチが入り、本番はとても楽しく演奏できました。小原孝さんとは9回目のフェスティバル。ずっと一緒に弾いているか歌っているかしゃべっているかお芝居しているか…の2時間なので、スペシャルゲストとはいえ出ずっぱり。小原さんの演奏のすばらしさは言うまでもありませんが、サービス精神旺盛で“樹原先生と小原くんの爆笑レッスン”での小学2年生の演技にはさらに磨きがかかり、会場は大爆笑でした! きっと、このあともっともっと“小原君”エスカレートしていくんです…。楽しみだなぁ。

 ピアニスト体操のコーナーでは、おそらく200人近くの子どもたちがステージに上がって(!!)、楽しく手の体操をしました。もう、「出るぞっ!」て感じで待ちかまえていたんですね。毎年変わらないコーナーがあることも大切ですね。
 今回初めてで、「会場がひとつになりましたね! 」と、好評だったのは“みんなでコーラス”のコーナーで歌った、手話つきの「ともだちになりたい」。サイン会も長蛇の列でたくさんの方が「合唱しますからね」と言ってくださって本当に感激しました。

 いくつか、会場の様子がわかるアンケートをご紹介しますね。



ピアノランドフェスティバル2008 in 東京 アンケート

・生徒4人を連れてきましたが、とても楽しんでいました。コンサートの流れが良く、曲間もスムーズで、子ども達も多いのに緊張感のある楽しいコンサートでした。

埼玉県Aさん

・開演前にあれだけ元気だった子ども達が、演奏が始まった途端真剣に聴いているので、毎年驚かされます。今年も素晴らしいコンサートでした。来年も楽しみにしております。

神奈川県Bさん

・2回目ですが、「樹原先生と小原君の爆笑レッスン」を娘と楽しみにしていました。「空手チョップ」の弾き方に大笑いしてしまいました! 私は病院に勤務していますが、「ともだちになりたい」の手話は、今後色々な人との出会いの中で広めたいと思います。これからも、お2人とも頑張って下さい。

東京都Cさん

・今年の構成よかったと思います。テンポよく進んだ感じ、子ども(小3男の子)も熱心に聴いていました。4歳の娘はピアニスト体操やっていました。
 ピアノランドの曲、詞が子どもにとてもいいと最近思います。豊かな子ども時代を過ごされましたか?

栃木県Dさん

・3ヵ月前から小2の息子にピアノを習わせました。今回のコンサートに来て、ピアノを習わせて本当に良かったと思いました。
 音楽は、心を育てるのだということを生まれて初めて実感として確信できました。優しい心、正しい心の子ども達よ育て! と祈らせていただきました。

東京都Dさん


 その他、福岡、山形、宮城、栃木、など、遠方からもおいでいただきありがとうございました。来年は、8月7日、同じ大田区民ホールアプリコ大ホールでの開催が決まりました。
 おかげ様で初日の東京が終わりホッとしています。6日名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホール、7日兵庫県立芸術文化センター小ホール、8日倉敷市芸文館も、お楽しみいただけるようがんばります。
 九州にお住まいの方は22日熊本の益城町文化会館か、23日 日田市民会館パトリア日田小ホールにぜひおいでくださいね!

 それでは、また!


 P.S. それから、大阪の方におススメセミナーのお知らせです。田代ユリさんのHPでNEWSをご覧ください。
 “自由にピアノ”セミナー(大阪)が8月10日(日)開催されます。同じセミナーを東京で拝見しましたが、作編曲者の気持ちを受け止めて演奏するコツが勉強できる、ステキなセミナーでした。

2008年08月 4日 樹原涼子
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