樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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東京ではお洗濯日和が続いていますが、お元気ですか?

 今年はクラシック曲を時代ごとにコード分析するセミナーを連続6回開いているので、年間を通して膨大な曲を研究、練習しています。本番で使うのはその中のごく一部なのですが、とにかく自分の勉強になっています。
 昨年まではピアノの練習にたくさんの時間を割けない生活でしたが、今年はそうもいかず、学生の頃より弾いているかなぁ…。大作曲家の曲を正面から取り上げるのは、楽しくておもしろくて時を忘れてしまいます。タイムトラベルしているみたいな毎日!

 6月5日のセミナーでは、ウェーバー、シューベルト、メンデルスゾーンの3人を古典とロマン派をつなぐ作曲家として取り上げ、和声の移り変わりを分析していきました。
 今日はその時のアンケートからいくつかを抜粋してご紹介します。アンケートの質問は、「時代ごとの和声の変化を感じられたかどうか」と、感想。
 大阪や福島からも参加していただきとても嬉しかったです。





「古典〜ロマン派の曲を分析しよう」セミナー アンケート

 時代の変化と共に楽器も変わり、作曲家も一般の人達にも弾きやすく聴きやすい曲をまた、勉強する為の曲を…と作られるようになった様子。
 そしてウェーバーやシューベルトやメンデルスゾーンがこの時代の変わり目にいた重要な作曲者であることがコード分析でもわかりました。
 毎回時間内に濃い内容と分量で集中力が高まるひとときです。
 準備できた曲はコード分析して備えましたので、講義は聴き易かったですが、それ以外の曲は気持ちも含め少し慌ただしい部分もありました。
 コード分析も昔はわからなかった箇所があると沈み込み?!ましたが、最近は随分わかるようになりました。(答え合わせで違う所もありますが)短調の機能についてはまだ自信が持てません…。私の課題です。
 ヘンレアルバムは手に取っていませんが、何だか魅力的ですね。

神奈川県 Aさん

 貴族社会から市民社会への時代の変遷と共に音楽家たちの作曲や演奏に対する意図や目的、また、和声も豊かに(♭9とか♯11など)なっていく様子が第2回と比べてよくわかりました。

 とてもシンプルな I 、IV、V7の進行やダイアトニックな音だけで作られているメロディーの中にほんの少し、ノン・ダイアトニックな音やコードが入っただけでこんなにも素敵に劇的に(予想を裏切る和声進行によって)
まるで魔法をかけられたように場面転換して進んでいく曲の数々にびっくりです!!
 もちろん今までも自分で弾いていたし生徒にも弾かせて馴染んでいる曲にもかかわらず、こんなに心動かされるとは!? 今までいかに無味乾燥と弾いていたことか…。こんな素敵なエッセンスを味わうことができなかったのは実にもったいない…でもこれからたっぷり味わいながらあまり見向きもしなかったシューベルトやメンデルスゾーンの小品を弾いてみたいと思いました。
 ただの石ころが宝石になって輝いたようです。今「弾きたい曲6回コース」を受講中ですが、このシリーズで取り上げたようなクラシックの曲を受講できるクリニックがあったらいいなあと思いました。
埼玉県 Bさん

 ウェーバーの曲を聴いた時、明らかに前回のものとは違うと思い、コードを頭においた聴き方をすると、こんなにもドッキリすることがあるのかと今更ながら発見しました。
 やはり、ウェーバーの曲は知りませんでしたが、曲を聴いてオーケストラの音色が展開されて、魅力的でした。自分の身体を通してコードの音色が演奏されたり、生徒に伝えられたらとあらためて思いました。
 コードの分析を更に学ばなければと思いました。長い道です。

立川市 Cさん

 少しずつわかったところは、生徒に伝えてレッスンに使っています。そんなやり方に(自分が十分にわかっていないのに教える)不安もありましたが、今日の先生のお話で、よかった! と思いました。
また、歴史の話も時折入れるようにしています。日本史との比較、使えます! ありがとうございました。

国分寺市 Dさん

 何より驚いたのは、シューベルトの天才ぶりです。(短い一生に、なんと沢山の名曲を残したことか!! ありがとう!)涼子先生のおかげで、コードが楽しくて、自分なりに生徒の曲の分析に加え、アレンジやハーモナイズをやってみています。
が!! ピアノを弾かずに楽譜を書いてみると、弾いてみて違う音があったり、弾いて作ろうと思うと、楽譜にする頃にはその間に忘れてしまったり、四苦八苦。やはりシューベルトや樹原涼子のようにはいきません。でも楽しいので続けますね。

武蔵野市 Eさん

 日頃、ピアノのテクニックばかりのことで、生徒達もきっとクタビレテいるだろうと……。今日は、ピアノの響き、機能を感じることができて新鮮でした!
 Harmony を意識的に捉えることができて、あらためて興味を持って、曲を眺めたり聴くことができると思います。是非、生徒に教えられるようになりたいと思い、今日、出かけてまいりました。大変勉強になりました。うるおいました。

福島県 Fさん


 時代の移り変わりによる和声の変化を、とてもよく感じられました。テキストを揃えられなかった曲も聴いて感じられました。シューベルトの曲は常に、「え?」と思わされてきていましたが、分析すると捉え方が変わり、思わぬ転調を受け入れる感覚ができるよう勉強したいと思いました。アクセントの意味もとても良く理解できました。
 回を追うごとに「ついて行けなくなるのでは」とびくびくしているのですが、先生が分析を楽しんでいらっしゃるように受け取れて、自分もそういう気持ちで曲を楽しめています。先生のように弾けたらもっといいのに……と思うばかりです。

千葉県 Gさん







 はじめての方は「難しかったけど楽しかった。勉強になった。勉強しなくては!」という方がほとんどでした。シリーズ途中からでも大歓迎ですョ! 同じテーマのセミナーは、秋に名古屋でもスタートします。

 今日はこれから6月29日の「樹原涼子とごきげんバンドでのレクチャーコンサート」のリハーサルです。
 現代では特に属七の使い方が進化しているので、そのあたりとテンションノートについてみんなでレクチャーする予定ですが、さて、バンドのみんなのアイディアは? 楽しみです。
 そして、明日17日は新潟で「ピアノを教えるってこと、習うってこと」のセミナー! 新潟は本当に久しぶりです。新しい出逢いにワクワクします。

 それではみなさん、お元気で!

2008年06月16日 樹原涼子
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