東京では、昨日初雪だったとか。今日は晴れているけど風が強いので、出かけたくないなぁ。
先週末はピアノランドスクールのお弾き初め。初めて参加する生徒もたくさんいましたが、みんなに見守られて全員無事演奏できました。こんな風に、例えば季節ごとに、年に何回かのスポットライトを浴びる時間は、子どもにとって大切ですね。集団の中で目立たないように気を使って生きている(いじめられないように…)小中学生も多いと聞きますが、こうして学校とは別の世界で―音楽に限らず、絵や踊りやスポーツなど何でも―自分の居場所を確認することも、広い視野を持ち、追いつめられないためにも大切なことではないかと思うのです。
年齢も学校も、住んでる地域も、ピアノを習う目的もいろいろの子どもたちが顔を揃えて演奏を聴きあう。プロになってもならなくても、多分一生、音楽を心の友としていけるように育てた子どもたちがここにいると思うだけで、本当に幸せな気持ちになります。何かうまくいかないことがあったときも、音楽が励ましてくれるよ、ピアノの音がなぐさめてくれるよ! 難しいところをクリアするために分析したり、タッチを選んだり、幾通りもの練習をした成果が表れたことを忘れずにいたら、きっと困難なことがあってもちゃんと自分で乗り越えていけるよ! 何分間もの曲を暗譜でたくさんの人の前で演奏するとき、何かあっても誰も助けることはできません。今まで頑張った自分を信じ、誇りに思い、心を込めて演奏していくことで、100%うまくいくという保証のないことを、集中してたったひとりでやり通していく力。音楽の楽しさと同時に、そんな強さを育てていくことが私の目標でもあります。肝心なところで力を発揮できるかどうかというのは、大人でも難しいことですが、小さい頃から成功する習慣をつけていくと“ミスを恐れない精神”が育っていきます。ミスをしてもいいから恐れず向かっていくという気持ち、小さなミスくらいで傷つかないという図太さ、そんなことが、その子の幸せにもつながっていくのではないかと思います。
そんなことを改めて感じたお弾き初めでした。
さて、現在発売中のムジカノーヴァ1月号に、ピアノランドと併用するおススメの教材をまとめて掲載中です。お問い合わせの多いことなので、見やすい形で発表できてよかったと思います。ピアノランドメソッドのどのあたりで私がどんな曲集を使っているかご覧いただけるので、ぜひ参考になさってくださいね。
それにしても、他のテキストでの進め方例が書いてある頁を見ると、いろいろな考え方ややり方があるな…と思います。メソッドがひとつしかなかった大昔ならいざ知らず、今は“選ぶ側の見識”が大切になってきます。こればかりは先生や親の責任で、子どもの責任ではないですものね…。何にせよ、情報に振り回されず賢く生きていくのが大変な時代でもありますね。
それから、3月1日(土)は、吉祥寺のスターパインズカフェで 6:00pm より恒例のおひな祭りライブです。もうすぐチラシができますが、ぜひ遊びにいらしてくださいね!
では、みなさまお元気で!
p.s.
セミナー担当者から聞きましたが、クラシック曲のコード分析 6回シリーズの通し券は、みなさんのご希望により、1月15日締め切りが25日締め切りに変更になったそうです! なるべく通して聞いてくれたら嬉しいな。とはいえ、席には限りがありますので、お早めに。立ち見はできないそうです。