熟した柿の木、屋根の上で寝そべっている猫、風に舞う落葉…。パンプスからブーツに履き替えての旅です。
お元気ですか?
先週14日は、名古屋で弾き語りの公開レッスン(コードと機能を結びつけて勉強していくシリーズの5回め)。3人の出演者は和声の変化を感じて観客に伝えられる演奏ができた上に、歌にも心がこもっていて、仕上げの演奏では大きな拍手に包まれました。この日は、ステージで力を発揮するにはどうしたらよいか、というテーマで講義をしてからのレッスンで、みなさん気負わず、素直に力を出しきれたのもよかったと思います。『君は君のままで』『約束』『TRY AGAIN』の3曲、客席で感動の涙を流す人もいて、私は、私の手を離れて曲がひとり歩きを始めたことにとても嬉しくなりました。弾きたい、伝えたいと思って選曲するのはとても大切なこと。そしてそれをきちんと分析して技術的な心配のないレベルにするのはもちろんのこと、人前でも音楽に集中してのびのびと表現すること。その目標を目指す人、応援する人、助ける人が一体となるのが公開レッスンの理想ですが、今回はそれがとてもうまくいって幸せな時間でした。
同じ内容の公開レッスンが11月26日に広島でもあるので、とても楽しみです。さらに名古屋では12月5日にピアノソロの公開レッスン。今回の延長線上で、かなりの成果が上がるのではと今から楽しみです。
16日のコード塾も、少しずつ内容が高度になってきましたが、脱落する人もなく50人近くが毎月熱心に取り組み、「継続は力なり」と改めて思うこの頃です。
今週の旅は22日の堺。テクニック上級編のセミナーなので、生徒のためというよりは先生自身のための内容と言えると思います。みなさんいろいろなやり方で習ってきて、自分はこうしているけど果たしてそのまま教えていいの?とセミナーにみえるケースが多いのですが、ピアノのテクニックは奥が深くて、ひとりひとり“手”が違うのが難しいところ。それだけにやり甲斐のあるテーマです。
それでは、インフルエンザに気をつけてお過ごしくださいね。
私も喉を大切にしてクリスマスコンサートに備えます!