樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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どことかで桜が満開? 10月に?

 羽田のロビーで出発を待っていたら、テレビのニュースが聞こえてきました。本当に地球が心配です。


 倉敷のホテルに着くやいなや、あれこれと仕事を始めて気がつくと11:30PM。一日が終わるのも早いけれど、月日が流れるのも早いですね。倉敷でフェスティバルをやってからもう2ヶ月以上経ったなんて!

 今が少しずつ過去になって、未来が少しずつ今に近づいてくる、この時のうつろいというものがあるから、音楽も人生も味わいがある―。私が演奏することが好きなのは、いつも、今その時の音を奏でているところを、たくさんの人と共有できるからかもしれません。時間とともにサラサラと、あるいはしっとりと熱く流れていく“今”の連続。

 新しい曲が生まれてくるのは、そういう時の波間にふと浮かび上がってきた想いやイメージがあふれ出す、そして勝手に歌い出すとき。それをすくい上げたりつかまえたりするのが私にとっての作曲です。


 ホテルの部屋で、今週末の熊本での講演&コンサートの打ち合わせ、クリスマスコンサートとおひな祭りライブの打ち合わせをしていたら、10月なんてもうすぐに終わりそうだし、12月はもうすぐ、来年の3月だって着々とやってくるのよね…と、思ってしまいました。だからこそ、一日をスローモーションで深く味わいたいものです。世の中みんな急いでいるから、だから時間が速く感じてしまう。もっとゆっくり、もっとゆっくり。


 明日倉敷、明後日は大阪、その次は名古屋。2日おいて熊本。週に4ヶ所、毎回異なるテーマのセミナーとコンサートまでやるのは初めてのこと。じっくりゆっくり、一日一日を大切に、ひとりひとりの心に届くように心を込めて。
 まずは自分自身が健康で、ピュアな気持ちで一週間過ごせますように―。


 10月20日(土)午後2:00より、熊本の女性センターで行われる「音楽は楽しい!」という講演&コンサートは私にとって、とても思い入れのあるものです。十数年前、『ピアノランド』を出版したばかりの駆け出しの私が歌う「子供達へのバラード」に共感してくださった恩師 八戸澄江先生。『ピアノランド』とこの歌を、故郷熊本でたくさんの人に知ってもらえるようにと、この女性センターでコンサートを開いてくださったのです。あれから、各地でのセミナーやコンサートが少しずつ増え、楽譜や本も書き、今の私があるわけですが、まだまだひよこだった私を認め、励まし、羽ばたかせてくださったご恩は忘れることができません。

 八戸先生は88歳というご高齢で、再度私に熊本での催しを企画して、NPO「こどもの教育」が主催してくださることになりましたが、当日はおいでになることができません。私がピアノを教えていただいてから今日までのありったけの感謝の想いを込めて、音楽教育についてのお話とピアノ弾き語りをさせていただきます。当日券もあるそうですから、どうぞひとりでも多くの方にお聴きいただければ幸いです。

 それでは、どうぞお元気で!

2007年10月14日 樹原涼子
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