涼しくなって風邪をひいている人が増えましたがいかがお過ごしですか?
私も、この一週間風邪をひきそうで危ないところでしたが、何とかセミナーと発表会を終えました。
10月4日の国立でのセミナーは、メソッドとしてのピアノランドに正面から取り組みました。これまでのピアノランドセミナーは、3つのシリーズごとに連続で取り上げたり、その一部にスポットを当てたりと、“部分”を詳しく掘り下げる形で行なってきましたが、今回“ピアノランドの世界地図”が描けたのではないかと思います。
それぞれのテキストが何のために作られていて、相互にどのような関係があり、それをどのような道筋でマスターしていくのか、ピアノを習い始めて7、8〜10年間のトータルプランをわかりやすく提示できたので、初めてピアノランドを使いたい人にとっても、すでに一部だけ使っている人にも喜んでいただけました。メソッドとして使っている人にとっても、これまで見落としていた点を発見してうまくいかない原因がわかったりと、深く理解していただけたようです。他人に伝える仕事の奥深さを感じた貴重な一日でした。そんな訳で、これは今後各地のセミナーに是非持っていきたいテーマです。来年どこかで開催できますように!
そして10月8日はピアノランドスクールの発表会。あいにくの雨でしたが、生徒たちはみな全力を出しきり、清々しい笑顔を見せてくれてホッとしました。どの生徒もステージでの集中力がついてきて、本番で自分の音の響きを聴きながら次の音を紡げるようになってきたのが嬉しい! 「自分が聴いてないような音をお客様に聴かせるわけにはいかないでしょう? すべての音をよく聴いて、すべての音に責任を持って! 」と、自分の欲する音を求め続ける延長線上にステージがある。それを、多くの生徒が理解できてきたと思います。「シーソー」から「ラ・カンパネラ」まで、それぞれの1年間の成長を保護者、講師、お客様のみんなで分かちあえた幸せに感謝せずにはいられません。たかがピアノを弾くということのために、保護者と二人三脚、何年間にもわたってコツコツ積み上げていくこの仕事が本当に大好きです。
また、保護者のみなさんで歌った「願い〜大切な日に〜」のコーラスも、ほんの数回の練習にしてはまずまずの出来ばえ! 子どもたちの前で心をひとつにして歌うことができました。来年も再度この歌にトライすることにして、幕を閉じました。
今年の発表会のゲストは若手で大活躍中のバリトンの春日保人さん。「野ばら」や「スカボローフェア」「もう飛ぶまいぞこの蝶々」など5曲と、アンコールはピアノランド3巻から2曲、すばらしい歌声と笛の音を聴かせていただきました。楽しいトークを混じえての流れるようなステージに、客席は大満足の様子。春日さんは来年の1月19日、20日に神奈川県立音楽堂でオペラ“オルフェオ”の主役をつとめるとのこと。
毎年のゲストにプロをお招きするのは、ピアノ以外の楽器の演奏を聴く、そして「次はコンサートへ出かけよう! 」というキッカケづくりにもなればと思ってのことです。親子で音楽のある生活ができますようにー。
こうして体力、気力勝負の2つのイベントが終わり、さすがに疲れました。ぐっすり寝て、おいしいものを作ろう!
それでは、みなさまお元気で!
P.S. 10月4日のセミナーで、ピアノランド勉強会17回シリーズを受講したい方が集まりました。木曜日の10:00〜1:00で、参加ご希望の方はあと少しだけアキがありますので、ピアノランドメイト事務局までご連絡くださいね!