樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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寒くなりましたね。

 いかがお過ごしですか?

 今は東広島へ向かう新幹線の中。昼間、品川駅前を通りかかったら ちょうど東京国際女子マラソンが行われていて、冷たい雨の中たくさんの選手たちが走っていました。テレビには映らないけれど、先頭集団からずいぶん遅れて、こんなにもたくさんの女性が参加している、ということに感動を覚えました。セーターにコートを着て傘をさしている私の前を、ランニング姿で楽しげに走っていく人達!

 何でもそうですが、テレビや新聞で見るのと、実際に目の前を選手が駆け抜けていくのを見るのとでは、何と言う違いでしょう。評論家のコンサート評を読んでも、本当のコンサートの様子はわからないのと一緒ですね。1位の土佐選手、2位の尾崎選手もすごいけれど、3位になって笑顔で手を振っていた高橋選手も素晴らしいなと思いました。そして、ずっとあとから走っていた人達も!

 人生は長いから、いいときも悪いときもあります。スポーツなら勝つときも負けるときもあるでしょう。でも、好きなことを選んだ喜びや、感謝の気持ちがある人は、たとえよくないときでも、負け続けたとしても、けして不幸ではないのではないかしらと思いました。新幹線の窓から、夜の雨を見ながら、「走ることが好き」と言っていた高橋選手の言葉を思い出しました。

 昨日、18日は、越谷市の光陽中学校の30周年記念行事のゲストとして、ごきげんバンドで演奏をしてきました。5、6年前に越谷で有志が開いてくれたコンサートを聴いてくれたあるお母さんが、ずっと大切にしていたCDをPTAの役員会でかけてくれたのがきっかけだとか。音楽が心と心を結んでくれる不思議さに感謝しつつ、中学生のためのメッセージを曲でストーリーにして歌ってきました。

 まずは、「子供達へのバラード」で、生まれてきてくれたことへありがとう、「祈り」で、誰かのために祈れる人になって欲しいと願い、「夢のように 花のように」で大切な人が見守ってくれているから大丈夫と励まし、「校歌」をサンバのマーチにアレンジして未来へのドライブ感を、「君は君のままで」で、君は君のままでステキだよ、「愛する者たちよ」で、君にできることは?と問いかけ、「花」で生きることを歌い―。

 たった45分間のステージでも、私の曲から何かを感じてくれたら嬉しいと、まっさらな気持ちで体育館のステージに立ちました。“本気”が伝わったら嬉しい…。終了後、1年生の女子の一団が控え室に「泣いてた子もいたよ。ありがとう」と言いに来てくれました。♪あなたのために祈りましょ〜や「花」がよかったとのことで、ちゃんと伝わったようで本当によかった!

 今回は11時本番で、音響さんは6時入り、バンドも近くのホテルに前泊しての早朝リハで大変でしたが、“学校”でのコンサートは大人のひとりとして、音楽家として、続けていきたいとしみじみ思います。

 ごきげんバンドは12月23日(土)に中野坂上のハーモニーホールで開くクリスマスコンサートの準備に入ります。この一体感で、クリスマスもホットなコンサートになりそうです。

 私の1年間の総決算、どうぞお聴きください。遠くの方もお聴きになれるよう、午後5:00開演です。

 さて、明日は東広島で新刊のセミナー。楽器店所属の先生みんなが、すでに全員本を読んで下準備をして待っていてくれるとのことで楽しみです。冷たい雨が上がりますように。

 21日の大阪のセミナーでも、ステキな出逢いがありますように!

 それではお元気で!

2006年11月19日 樹原涼子
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