各地の雨の被害に胸が痛みます。
みなさんのお宅は大丈夫でしたか?
この週末は私の初めての本、“ピアノを教えるってこと、習うってこと”の見本が届いて、なんだかじわっと嬉しい気持ちです。あんなに苦労したものがステキな表紙の中にきれいに収まって、不思議です。未来から見れば、もう出来上がることが決まっていて、それに向かって書いていたような…。
ピアノの先生やピアノの生徒の親御さん、ピアノを弾く人に向けて、今伝えたいことは全部この本の中に凝縮することができて、とてもスッキリしました。ピアノランドメイトや音楽雑誌の記事やインタビューに、ずっと自分の考えは発表してきたけれど、160ページ費やしてまとめて伝えられたので充実感があります。
大林のぼるさんの表紙の絵が、私の思い描く理想のレッスン像にぴったりで、帯の元気なピンク、中扉の優しいピンク、丁寧なレイアウトなど、改めて眺めては協力してくれたスタッフへの感謝がわき上がってきます。
内容は一人でコツコツ積み上げたものですが、1冊の本が出来上がるまでには、いろいろな人の才能や愛情、熱意が必要です。そういうエネルギーの集合体が、本屋さんに並んだ本の中での“輝き”の差になるのでしょう。「きっと この本も輝いてくれる!」と信じて発売を待つ気持ちは、「ピアノランド」のときも同じでした。
フェスティバルの会場で、この本と一緒に「ピアノランドの世界<基礎編><応用編>」のDVDがビデオからのリニューアルで見やすくなって発売されます。きっと、「ピアノランド」を使う先生方には大いに参考になると思います。二段階導入法の説明や体操59種類の実演などは、セミナーで一度には入りきれないので、自宅で何回も見たいところをじっくり見直していただけるのは嬉しい限りです。
こういう、地味でコツコツと教材を作る作業が、どうして好きなのでしょう。1作ずつ手を離れるたびにホッとして、しばらくはのんびりしようと思うのですが、気がつくと次のものを作り始めている私がいます。
とはいえ、この夏は5ヶ所のコンサートがあるので、しばらく制作はおあずけです。週末のチケットの動きでは、大阪や福岡がちょっと心配です。大阪や九州のみなさんも、ぜひ、小原孝さんとの連弾や歌を楽しみにいらして下さい!!
あまりに盛りだくさんのプログラムで、時間内に終わるか気をつけて進行しなくては!
特に樹原先生と小原くんの爆笑レッスンやQ&Aのコーナーは要注意。私はついつい本番でのおしゃべりが長くなりがちなのですが、ラジオのレギュラーを持っている小原さんは時間運びもお上手。共演するととても勉強になります。
今回はソロコーナーでモーツァルトのトルコ行進曲の他、子どもたちに人気のクラシック曲や中田喜直賞を受賞した「こぶとり」などをお願いしました。
そうそう、8月号のムジカノーヴァでは、連載の他「今月のプレトーク」にも登場しています。7、8月中は全国111の楽器店で“ピアノランドフェア”を開催中だそうで、感激です。
皆様、どうぞお元気で!