5月は、あっという間に駆け抜けていきました! お元気ですか?
初の単行本のタイトルは、多分「ピアノを教えるってこと 習うってこと」に落ち着きそうです。大林のぼるさんのステキな表紙イラストをいただいて、これから題字や帯など、いろいろなところが仕上がっていくのが楽しみです。
中のイラストも、これから細かい打合せをします。編集作業に入って少し息がつけるかと思ったら、全くそんなことはなくて、だんだん時間との戦いになってきました。出版後に後悔が残らないようにと自分を励ましつつ、細部まで仕上げていきたいと思います。
5月22日は、何年ぶりかで新潟のセミナー。有志の集まりで最近ピアノランド勉強会が始まったのをキッカケに、ピアノランドメソッド全体を解説するセミナーに招かれました。
以前開かれた勉強会を受講してレッスンがメキメキ変わった人、今受講中で変わりつつある人、初めて話を聞いてカルチャーショックを受けた人と、反応は大きく3つに分かれましたが、とても明るく前向きなみなさんだったので大いに希望を持って帰ることができました!
あと何人か希望者が集まれば、新潟で新しいクラスが始められるかもしれません。新潟のみなさん、ご一緒にがんばりましょう!
5月27日は、マスターコース8期生が卒業コンサート以来、初めての同窓会を兼ねて開いた2回目のコンサートに出席してきました。
さすが、2年近くしごいたみんなが、卒業後の2年間(勉強会やコード塾や各自で)も勉強しただけのことはありました。企画力、プログラム、演奏、どれをとってもすばらしく、感動の1日でした。
樹原涼子作品のコーナーでは、『樹原涼子“The Four Seasons”ベスト・セレクション』より「どんな日も どんな日も」のピアノソロが2人と弾き語り1人、その他ピアノランドシリーズより。2部では、ポップス、ジャズ、自作曲。3部はクラシックコーナーで日本歌曲やピアノソロ。ラストは再び(いえ4回めの!)「どんな日も どんな日も」と「夢のように 花のように」を大合唱。
マスターコースの講義の中でピアノランドの指導法はもとより、人前での演奏を恐れず楽しむことができるように、そして、緊張し過ぎないためにも実力をつけることを目標にしてきました。具体的には音色の美しさ、和声感覚、リズム感、表現力などがとても伸びていて、私の伝えたことがみんなの中で大きく花開いていたのを何より嬉しく思いました。連弾曲ではバランスも申し分なかったのでびっくり。
また、マスターコースに来てからなぜか作曲を始めた人が2人、歌った人も4人と、やりたいことにどんどん挑戦する人が増え、先生がこれだけ音楽を楽しんでいたら、生徒たちはどんなに幸せかと思いました。もちろん、会場のベーゼンドルファーを初めて弾いて、そのタッチやペダルに慣れず苦労した部分も見えましたが、そういうことも含めて、ホールで、よいピアノで、お客様の前で弾く経験の大切さもわかったことと思います。
でも、一番嬉しかったことは、私が長い間ピアノの先生たちに伝えたいと思って活動してきたことの本質的な部分を、みんなが受け取って、そして確実に自分のものにしてくれていることが、演奏から熱く伝わってきたこと。さらに、演奏した人、見学で参加した人、遠くからメッセージを送ってくれた人、卒業生みんながそれぞれの立場でこの日を楽しめたことがすばらしいと思いました。
ラストの合唱では、アシスタントがポロポロと涙を流しているので、私もとうとう涙…。
音楽で結ばれた絆は、その後の4時間を越えるパーティーでも実証されました。みなさん、本当にありがとう!
こんな若さで、こんな嬉しい会を開いてもらって、私はなんて幸せ者でしょう。教師冥利につきます。
現在進行中の9期生も、こんなにパワフルになって巣立ってくれるよう、残り少なくなった時間を大切に伝えていかなくてはと思います。いつもいつもマスターコースの卒業時期は淋しいものでしたが、今回の集まりで少し気持ちが変わりそうです。卒業は、「始まり」だった! けして淋しくない!
それではお元気で!
P.S.
8月のピアノランドフェスティバルのご案内をご覧ください!
プリントアウトして、たくさんの方をお誘いいただけましたら幸いです。
※画像をクリックするとPDFファイルが開きます。
PDF書類をご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。
下のアイコンをクリックし、無料配布されているAdobe Readerをダウンロードするかコンピューター関連雑誌の付録CD-ROMなどで入手し、インストールしてください。
雨の多い毎日ですね、いかがお過ごしですか?
私はすっかり元気になったところで、なんとか本の原稿を書き上げ、今日は思い切り脱力しています。予定より100枚も多くなってしまったので、これから原稿を整理したり、イラストの打ち合わせをしたり、細かい作業に入ります。
ピアノランドメイトや音楽誌の連載などで少しは書くことに慣れていたつもりですが、書き下ろしの単行本となると質も量も、全く違うのですね。体力と集中力の使い方が楽譜作りやレコーディングとはずいぶん勝手が違うので、苦労しましたが(いえ、まだまだ出来上がるまでは続きそうですが)楽しさも味わってしまいました。
こういう、未知のことに挑戦する喜びというのは、クセになるので困ります。これ以上やりたいことが増えたら人生いくらあっても足りません!
今週、私の教室では幼児から中学生までが、一人、3〜6曲のレパートリーを披露する、レパートリー発表のグループレッスンをしました。これは、楽しいイベントで一区切りして、秋の発表会に向けて夢を膨らませていくようにと考えて行っているものです。
日本の子どもたちは、お客様が「何か弾いてくれる?」とリクエストしても、尻込みして弾かない子どもがほとんどで、その理由は「恥ずかしいから」だけではなく、 ほんとうに弾ける曲がないから…というケースが多いようです。
せっかくピアノを習っていてそれではもったいないですね。私は、どんなレベルであれ、その中でのレパートリーを持つ大切さ、楽しさを伝えたくて「レパートリー発表会」をやっているのですが、これは着実に実を結んでいます。曲紹介のトークもだんだん上手になり、他人の演奏を聴くマナーも育ってきました。
レパートリー作りのコツは本の中にも詳しく書きましたが、生活の中で音楽を楽しんでこそのピアノレッスン! ですよね。
本番前に緊張のあまり気分が悪くなった男の子が、よろよろと私のところに助けを求めてきたので、「おまじない、してあげる」と背中をさすりながら、耳もとで「いいこと教えてあげようか、弾いたら治るよ。 弾いてみる?」「うん」というわけで無事演奏。終わったら気分もよくなり、かわいいものです。こうやって、みんなだんだん本番に強くなって心臓に毛が生えていくんですね。
さて、明日は新潟のセミナーなので前泊で出発です。
みなさま お元気で!
いかがお過ごしですか?
気がついたらゴールデンウィークも終わり、みなさん日常に戻って新たなスタートを切っていらっしゃることでしょう。変わりやすいお天気に体調を崩した方も多いのではないでしょうか。
私は、原稿を一日数十枚書くという毎日を続けながら11日、“The Four Seasons”解説編3回目のコードセミナーに突入しました。クラシックの先生たちが最も苦手とするテンションノートの図解からスタート。この本を書かなかったら、こんなにわかりやすく説明できなかった!!というくらい丁寧にできたので、半数以上の方がしっかりついてきてくれたと思います。すぐにわからない人も、本を読めば復習ができるし、レジメを見ながらテンションを感じる復習あれこれを試してもらえば、じわっとわかってくるはず。
一度に全部覚えなくてもいいこと、しばらくは思い出すたび本を開いて弾いて味わってみること、それを繰り返していくうちに本を開けなくてもわかることが増えていくこと。セミナーの2時間半ではマスターする時間はないけれど、家で何をすればいいのかがきちんとわかるように、みんなの頭を整理すること、耳を開くこと、やる気になってもらうこと…そんなことを、全力でやっています。
普通、シリーズもののセミナーは人数が減っていくそうですが、毎回100人以上の方がつめかけ、“宿題”をやって一緒に進歩していくなんて、ほんとにすごい情熱をお持ちの方が多いのに感動します。続けて勉強したい方のために、秋には実践編3回シリーズと、9月16日のライブ付きのフリーパスチケットを作っていただきました。コードのしくみをどんなに覚えても、“お勉強”で終わってしまわないように、音楽は音楽で伝えるという原点に返るために、ライブと一連のシリーズにしました。セミナーに出た方は耳を研ぎ澄まして、心を動かす“コードの動き”や、コードをのせていくバンドの“ドライブ感”や、楽器間のちょっとした“フレーズのやり取り”や、流れを生かした“ベースラインの取り方”、演奏の“たたみかけ方”など、生で味わってくださいね! そして、もちろんお客様として楽しんでいただけますように。
セミナーで力を使い果たしたのか、帰宅後胃が痛くなり久々にダウン。予定のレッスンを延期することになってしまいました。いろいろ立て込んでしまうと、つい休むのを忘れてしまう悪い癖が…。とにかく、休もう!と決めて翌日昼まで眠ることにして、何とか持ち直したものの、しばらくおかゆ生活。でも、元気になったのでご安心ください!
で、早速13日は、友人のピアニスト藤木明美さんが写真家 遠藤湖舟さんとのコラボレーションコンサートをするというので、雨の中出かけてきました。ステキなピアノを聴くと、いつも元気をもらいます。写真は予想以上に美しく(星や波やしずくなど)、地球って宇宙ってすごいのね…と、改めて思いました。その辺りを藤木さんのピアノがよく感じて世界を広げるようにサポートしていて、不思議な効果がありました。見せ方の工夫があって、しばし現実を忘れて過ごしました。
こうして、本が大ヅメを迎えているときに、息抜きができてよかった〜
それから、お知らせです。
絵門さんのおば様から、絵本「うさぎのユック」の原画展のご案内をいただきました。5月28日まで仙川でやっているそうです。朗読コンサートのDVDもご覧になれるとのこと。詳しくは絵門さんのホームページを!
それでは、みなさんも働き過ぎにご注意くださいませ! お元気で!
ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたか?
私は、予定通りの原稿三昧の日々を送り、今までで一番じっとしていたゴールデンウィークとなりました。それでも、窓の外のつつじの花は美しく、五月雨の日もあり、さわやかな風も吹き抜け、季節を感じながら原稿に向かうのもなかなかいい感じでした。
都内はとても静かで、特に住宅街は通る人も車もなく、ずっとこの静けさが続けばまるで“別荘”みたい!と思うのでした(笑)。
最後のツメ、というときに週が明けたので、まだ頑張っているところですが、「とにかく元気で生きています」と、とりあえず報告です。
それから、今週の木曜日は大事な「樹原涼子“The Four Seasons”ベスト・セレクション」のセミナー、“感じるコードネーム! 心を伝えるコードネーム!”の3回めです! コードネームをクラシック作品にも応用して、アナリーゼの腕を上げていただくべく、こちらも準備中です。いつも遠くから来てくださる方が多くて、本当に嬉しく責任を感じます。がっかりさせたら次がない、と思うと1回1回に気合いが入ります。
楽しい旅やイベントのあった方、お疲れは出ていませんか? 普通の生活パターンに戻るとギャップが大きいものです。どうぞお元気で!