ゲーム音楽を担当している『俺屍R』が、本日発売になりました!
思えば、前作は12年前の発売だったなんて、時が経つのは早いものです。
<ピアノランドの樹原涼子>をご存知の方には、<ゲーム音楽の樹原涼子>は意外かもしれませんが、駆け出しの頃からCMやアニメの音楽を書いていたので、ごく自然な流れで取り組んできました。
一昨年の PRESS START (ゲーム音楽の名作をオーケストラで聴く祭典で、毎年行われている大きなイベント)で、「花」を熱唱したときの私のプロフィールです。普段のプロフィールと全然違うでしょ!
1987年「桃太郎伝説」88年「桃太郎電鉄」のFC版で編曲(作曲 関口和之)を担当。1996年PCエンジン版「リンダキューブ」97年PS版「リンダキューブアゲイン」98年セガサターン「リンダキューブ完全版」99年PS版「俺の屍を越えてゆけ」の作曲を担当、主題歌となった「花」は多くのファンを得る。
今回発売になる『俺屍R』は、PSP(プレイステーションポータブル)対応のソフトで、(あ、ピアノの先生、わからなくて大丈夫...私も詳しくありません...)数十万も売れるらしい、凄い人気のゲームなんですよ! 来年から、『俺屍2』の開発がスタートするようなので、また、忙しくなるかもしれません。
今、毎日、岸部一徳さんがでているTVCMが流れていて、そのバックに「花」が流れているのをご存知ですか? 今回のゲームでは、12年前の「花」やそれ以外の曲にプラスして、「花」のア・カペラバージョンが収録されていて、5分半もあるその曲をゲームの中で聴くにはかなり頑張らないといけないそうです...。ネット上では、CMのあとショートバージョンが聴けるのですが、とても評判がいいそうで嬉しいです☆(最後にロゴがでたら、その画面の右下をクリックしてね)
ゲームをしないピアノの先生方は、11月23日に、サントラ盤が発売されますから、ぜひそちらでお聴きくださいね! 全48曲、2枚組。タイトルは「俺の屍を越えてゆけ」コンプリート・サウンドトラック・~いつか きっと~。
48曲のうち、旧作のアレンジは外山和彦氏。そう、ピアノランドのミュージックデータや、『ギリシャ神話のように』のアレンジでお世話になっています。そして、新曲のアレンジはkonoskee。不思議と、全ての要素が混じり合って、とてもいい感じのCDになっています。
ゲームデザイナーの桝田省治さんとのおつきあいは、もう20年以上になります。いつも私の歌のライブを聴きに来ては、長い感想を聞かせてくれます。こんなに、私の音楽を愛してくれる人がいるのは、ほんとに嬉しいことです。
14年くらい前に「花」を初演したときに、楽屋に飛び込んで来て「この曲、次のゲームに頂戴!」と、口説かれたときの勢いは(笑)忘れられません。OKしたときには、こんなにきわどいタイトルになるとはつゆ知らず...。
そういえば、「リンダキューブ」のときにも「子ども達のバラード頂戴!」と言われて断って(ごめんね)、代わりに「TRY AGAIN」「リンダの子守歌」「リンダのテーマ」等を書いたのでしたっけ...。
今回の作品も、沢山の人に楽しんでもらい、愛され、残っていったら嬉しいです。
私にとっては、ゲームのために書いた曲も、ピアノのために書いた曲も、ごきげんバンドで歌う歌も、どれも等しく、音楽。ジャンルの垣根を跳びこえて、全ての方に届いたら幸せです!
12月24日の「樹原涼子の素敵なクリスマス」は、昼夜2公演。昼の部は『こころの小箱』全曲、「花」ピアノソロバージョン他。夜の部は、ごきげんバンドと「花」「愛する者たちよ」他。予約受付開始です。恵比寿のアートカフェ・フレンズで、お会いしましょうね!