震災後8日め。それでも、朝は来る。
それでも朝は来ました。
今日一日、被災地が寒くならないように、くまなく救援物資が届くよう、節電がうまくいくように、買い占める人がいないように、パニックが起きないようにと祈るばかりです。
震災以来、セミナーの本番以外でピアノに触れることがありませんでした。スケジュール変更の嵐に対応したり、生徒や家族の諸々のことに追われて、肝心の音楽家らしいことは何もできなかった...。今日は、私自身がピアノに癒されたいと思います。そして、音楽でどんなことができるか、考えます。
今日は、情報について、今思っていることを書きます。
私がツイッターを始めてよかったと思うのは、TVと新聞だけではわからない情報や、多くの個人の思いに触れることができるようになったことです。ツイッターの情報から専門家のHPを探して、原発や放射能のことを調べたり、停電や交通機関の様子もリアルタイムで確認できるので、これらを元に、自分なりの計画や心づもりができるのはありがたいことです。
私が今、多くの情報に接するにあたり気をつけていることがあります。
★誰かの発言を鵜呑みにしないで、気にかかる情報は自分で調べる。
★個人の感じ方にはいろいろあることも学び、いろいろな立場の人に思いをはせる。
★ツイッターでRTする場合は、情報の出所を確認すること。RTすることで誰かの役に立 つと確信できるときのみ回すこと。(RTとはリツイートのこと。他人の発言を引用してツイート、つぶやくこと)
★情報を信じるかどうかは、自分の責任であると自覚すること。
そして、私から情報を発信するときに、いつも気をつけていることがあります。これは、原稿でも、放送でも、セミナーやコンサートなど、ピアノランドスクールのお便りなど、どんなときも気をつけるようにしています。
★言葉を丁寧に使うこと。特に、語尾に気をつけて使い分ける。
~です。(事実)
~思います。(自分の意見や感想)
~かもしれません。(予想、可能性など)
~だそうです。(伝聞)
★自分の意見なのか、伝聞なのか明らかにする。
★伝聞の場合は、出所を明らかにする。
★「私はこうしています」と、「みなさん、こうしましょう」は全く別の言葉です。
こうして、自分の発する言葉に責任を持つ姿勢でいると、おのずと、人の発言を聞いても、取捨選択できるようになっていきます。
感情的になっているとき、エキセントリックになっているとき、慌てて発信してしまう人がいると、それがデマになり、不安な人がそれに連鎖反応を起こしてしまう...。そうならないよう、気をつける必要があると思います。
『樹原家の子育て』(角川書店)の後書きに書きました。"家族"というチームの大切さについて。今ほど、子ども達の心のケアが大切なときはありません。そして、拠り所である家族を失った人の悲しみに、報道も、そして私たちも寄り添っていきたいものです。
全国のピアノの先生方へ。
前回と同じ事を繰り返します。安全が確保できる地域のみなさんは、いつものように、平常心でレッスンを続けていきましょう。子ども達に、安心を、安らぎを、癒しの時間を確保してあげましょう。歌ってください。心から歌ってください。美しいピアノの音色で、心を満たしてあげてください。