樹原涼子 ようこそピアノランドへ!

 
 
 

震災から2週間。生活が激変!そして、若者のエネルギーについて。

 地震と津波に追い打ちをかけるような原発事故が起こり、放射能汚染は水や農作物にも及びました。多くの人の生活が激変しています。
 これは、仙台や福島、TVの中の問題ではなく、日本中にある原発の問題でもあり、これから日本はどのようにエネルギーを確保していくのか、大きな岐路に立ちました。
 今、私たちは今後どのような生活をしていくのかという問いを突きつけられています。使いたいだけの電力を生産するために、ふくらんだ需要に合わせた発電を目指すのか、それとも、なるべく自然に負担をかけない方法での、発電量に応じた生活様式に切り替えていくのか。
 
 地震と津波は天災でしたが、原発はどうでしょう。そして、これだけ多くの人の命や生活に関わることを、一民間企業だけに任せてしまってよかったのでしょうか。
 東京に電気を送るために、福島の原発が稼働していたことを思うとき、大切な土地を捨てて避難せざるを得なかった人たちに、東京で暮らす私たちは今何ができるのでしょうか。

 そんな問いかけを、一人ひとりが深く考えるのが、今すべきことなのだろうと思っています。
 
  子どもたちに"未来"がくるように! 未来。未だ来ていないそのときが、子どもたちの上に必ずや来るように。私たちには責任があります。そんなことを今まで思ったこともなかった...!

 
 そして、

 3月24日は、下北沢 Basement bar で行なわれた、Wiseman Special LIVE に行ってきました。これは、私の長男が自分の大好きなミュージシャンに声をかけて企画した、選りすぐり4バンドのライブ。震災で、各地のコンサートやライブ、演劇などが軒並み中止、延期になる中、この日だけは開催されることを祈っていました。
 
 東京の余震も続いていて、この日も朝からぐらりと来ましたが、ライブは無事開催、満員のお客さんで、熱い2時間半でした。感激したのは、若い彼らの底力です。  
 
 ツイッターに書いた一言。 
 「下北沢から帰宅。一言で言えない、とてもいいライブだった。この国の未来は、若者に任せていいんじゃない? 4バンドともいい曲で、熱い演奏で、歌もよかった。客席に届いたよ!最後に呼びかけた被災者への寄付は、箱から溢れそうなくらい集ってた。演奏者も観客もほとんど学生なのに」

 どのバンドも表現者として伝えたいことをしっかり持って楽曲を作り、音楽家として主張もしている。また、伝えられるだけの技量も持ち合わせ、それぞれに個性的。今後さらに磨かれていくのが本当に楽しみ! 彼らがコツコツと活動を続けていること、堂々と音楽している姿に、手が痛くなるほどの拍手を送ってきました。

 中には、仙台の実家が被災したにもかかわらず出演した子、大学の卒業式が中止になった子、就職で春から遠くに赴任する子など、それぞれの思いを秘めてのライブ。 
 そして、学校も地域もバラバラの4つのバンドがお互いに尊敬しあい、ひとつのステージを作り上げていく姿。彼らのパワー、才能、企画力、感謝、思いやり、友情、希望、探究心、音楽という手段への絶対の信頼...ステージからは、そんないろいろなものが発せられていました。
 
 ほんの10年前には子どもだった彼ら。頼もしく思います。
 日本の未来、世界の未来、君たちの世代に期待しています!
 
 
  
全国のピアノの先生方へ。
 だから、前回と同じ事を繰り返します。安全が確保できる地域のみなさんは、いつものように、平常心でレッスンを続けていきましょう。子ども達に、安心を、安らぎを、癒しの時間を確保してあげましょう。歌ってください。心から歌ってください。美しいピアノの音色で、心を満たしてあげてください。

2011年03月26日 樹原涼子
ピアノランドフェスティバル ピアノランドメイト入会のご案内


〔CD〕樹原涼子ピアノ曲集「こころの小箱」(2枚組)
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ピアノ曲集「やさしいまなざし」
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〔CD〕風はどこから
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ピアノ曲集「夢の中の夢」
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ピアノ連弾のための「ラプソディ第1番」
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ピアノ曲集 こころの小箱
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樹原家の子育て ―ピアノランドと笑顔の毎日―
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