樹原涼子のマスタークラス、3/7 第2回目でした!

3月7日はマスタークラスの第2回目。
参加者がさらに増えて、出席での受講とDVD受講が約半分ずつ。さらに、出席者の半分が午後のグループレッスンに参加。実際に演奏してもらいアドバイスしました。

 

3月のテーマは「美しい音」

 

「脱力した美しい音を求める、耳と身体の作り方」というタイトル、気に入っています。
美しい音と言ってもそれぞれが思い浮かべる音はバラバラかもしれず、「それをあなたはどう定義するか」というところからスタート。何のための講義なのかをはっきり理解していただくことが実は一番大事です。

前回学んだ倍音との関係も考えながら、楽器の仕組みから考える「美しい音へのアプローチ」はどのようなものか、また、楽器に最適な力を伝えるための身体の使い方とはどのようなものか、その身体を実際に私たちはコントロールできているのかどうか、そのためには何に気をつけたらいいのか……というわけで、フロアに立って身体も使って……。

 

これまでについてしまった様々な癖を取ることや、自分の動きを客観的に見ること等、一人では見落としがちなことをチェック。

楽器を演奏するための脱力は、ただ身体全体を脱力すればいいというものではなく、身体の各部を個別に緊張させたり脱力させたり、それを素早く別の部位に移動させたりするわけで、それはいわば脳の働きそのもの。

目指している結果を得るための身体の使い方として、一番無駄のない動きで、効率的な方法(次への準備があるので素早く無駄なくは鉄則)を選び取れるようにしていきたいので、その基本姿勢を、フロアに立って練習しました。

 

写真は、脱力した腕を持ち上げてもらって、私の腕の重さを感じてもらっているところです。本当に脱力できていれば、腕一本は赤ちゃんの重さほどもあるので、両手でしっかり支えて持ち上げなくてはビクともしません。腕を持ち上げながらびっくりする受講生。このずっしりとした重さを空中で解放していいものやら、手を離すのもためらうようです。

受講生同士でも実験してもらいますが、それまでの体操の成果がすぐに出る人、コツがつかめない人もいて、少し継続した練習が必要です。

 

 

このときの手先の脱力した様子が、1枚目の写真の花ににていませんか?
『プレ・ピアノランド』では「つるさん」と呼んだり、オバケの例えを使う曲もあります。手先だけ脱力ポーズができても、肝心の腕の脱力ができていないケースが多いので、頑張ってください。

頑張って脱力しましょう! と言うのも、なんだか変なんですけど……笑。

 

次回は指ごとの脱力に入ってもう少し難しくなるので、その手前の、「身体の軸はしっかりとキープして(首もね!)、腕だけを脱力する」ところ、復習しておいてください。

 

このあと、ピアノを弾くときの姿勢について、骨のつき方や筋肉の流れに沿った無理のない方法、動かし方について、サージカルテープを使いながら説明したり、屈筋と伸筋を意識して力を使わずに打鍵する動きを理解していただいたり、講義はあれこれと続きました。

身体の整え方を練習した後は、前回のつづきで倍音の聴き方のトレーニング(ほとんどの方が自宅でも練習できるようになり聴こえてきました)、そして、それが“聴きとり術”とどうつながっていくかをお伝えしました。

 

午後のグループレッスンでは、単音、スケール等、レッスンでみなさんが次々に美しい音に変身していくのを聴いて、今回のテーマの成功が実感できた、貴重な1日となりました。タッチポイントの位置が大きくずれているのを修正すると手のフォームが瞬時に変わり音が変わります。また、音が響かない人には、いい音との違いを聴いてもらい、模倣してもらうことですぐに豊かな倍音を含んだ音に変化していきます。耳がよくなれば、身体の使い方を変えることができるのは不思議です。求める気持ちがあればこそ……ですね。

何はともあれ、今回のテーマは「美しい音」だったので、その成果がレッスン受講生全員に感じられて嬉しかったです。そして、会場のベーゼンドルファーを直前に調律、ハンマーを整えて調整していただいていたのも有難いことでした。微細なコントロールに応えられる状態の楽器でなければ学べないことでもあり、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

4月4日(木)のテーマ
「各音の役割を聴く、弾く、音のバランスがわかる耳になろう!」

 

コードの場合は、構成音それぞれをどのように感じたり、聴き分けたり、コントロールしたりすればいいのでしょうか。縦の線と横の線に分けてバランスについて考えます。

そして、メロディラインを美しく魅力的なフォルムにするためには、やはりメロディ各音の役割を考えることが必要です。美しさを求めて前後左右の関係を探っていきたいと思います。

美意識の持ち方とコントロールの関係を、午後の公開レッスンで検証してみます。受講は後1名、聴講は受付中です。

 

○公開レッスンについて

公開レッスンの始めと終わりに、レッスンの目的と意図を伝えるために、私が演奏で実例を示したり、質問に答えたりする時間を作ります。

公開レッスンで取り上げるのは、“聴きとり術”の課題や和音を使った曲の中の部分的なレッスン樹原涼子作品、一般的な曲のメロディ等の予定です。音の役割によって引き分ける、聴き分けることを、実験してみたいと思います。いわゆる、練習して来た曲を仕上げるためのレッスンというよりも、研究のためのレッスンですから、「どうしたらいいのだろう?」というような疑問をお持ちいただくといいかと思います。
聴講する方には、あらかじめ曲をお知らせいたします。

 

マスタークラスを始めたのは、今、私が今考えていることをリアルタイムで伝えたい、という思いがあるから。皆さんからのフィードバックの中で、物事がどんどん明らかになり、整理されていくところに、たまらなくワクワクしています。ひとつひとつのステップを大切に進めていきます。よかったら、ご一緒に!

 

 

 

興味のある方は、お問い合わせください。
ピアノランドメイトに入会して、ぜひ、ご一緒に勉強してみませんか?
2月、3月分はDVDでおっかけ受講することも可能です。

 

樹原涼子の マスタークラス DVD受講も受付中

樹原涼子
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