今年最後のプレ・セミナーはヤマハ銀座店で連弾の公開レッスンでした♪

今年最後のプレ・セミナーはヤマハ銀座店で連弾の公開レッスンでした♪

5月からスタートした「録音応募プロジェクト」で、何百通のコメントを書いたことでしょう。

梅田、名古屋、熊本、札幌、表参道(作曲のみ)、銀座(連弾のみ)の6カ所で、録音審査を経た子供達の公開レッスンが、全て終了したことになります。

ここまで来ると、長かった録音審査生活のゴールが見えてきて、心からホッとします。

今週は、表参道と銀座での公開レッスンでのコメントを仕上げ、ピアノランドフェスティバル東京公演の出演者を選考、明日は8/7の西宮公演に向かいます。

本当に沢山の応募をいただきましたこと、心から御礼申し上げます。

 

 

6カ所のプレ・セミナーでお話したことのダイジェストです。

各会場ともテーマは同じですが、8月1日、最後のプレ・セミナーヤマハ銀座店で講演した内容を中心に。

ピアノランドのメソッドが目指すところと、メソッドを使う際の心構え

メソッドとは、その考え方を理解して長期間に渡って全体をマスターしていくものですから、選び方と使い方が大切であること、短期間で結果はでないのでじっくり使うこと、中途半端な切り替えでは成果が上がらないこと等、体系化されたものを使う心構えをお話しました。

 

新刊『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』の中のスケールのしくみについて、子供達にレクチャー

意味もわからずハノンを弾くのはもったいない。これからは、音楽の素材であるスケール、モード、コード、アルペジオの意味を理解させながら弾くように、それが子供達の音感教育となり、知的財産、教養、そしてテクニックとなるようにとこの本を書きました。

9月27日(火)新刊お披露目のセミナーがあります!(『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』で、音楽の美しさと知識とテクニックを手に入れる! というタイトルです)

 

●コンチェルトにも対応できるよう、特定の音だけを聴くことができる耳作りをするためにミュージックデータを使ったトレーニングを紹介

特定の音を聴く前と聴いた後のリズムの感じ方の違いを、ほぼ全員に感じていただくことができました!

参加した保護者のみなさんも興味津々、ピアノランドのミュージックデータを買うならオントモ・ヴィレッジの「ありがとうピアノランド25周年」ピアノランドTシャツとピアノランドメモ帳プレゼントの期間中にダウンロードがおススメ!とご案内も。(8月31日までです)

 

公開レッスンの前に、テクニックとは何か? 大切なポイント

1)美しく響く音を手に入れること。単にきれいな音ではなく、ホールに響き、心に響く音を!

2)楽譜から音楽の設計図を読み取ること。作曲家の考えを推し測り、具体的プランを持ちましょう。

3)それにふさわしいテクニックを選び、使いこなせること。音楽の設計図が読めていないとテクニックも選べず、ただ弾くだけになってしまいます。

4)上記全てをクリアした上で、自分らしく表現すること。

 

ヤマハ銀座店

連弾【公開レッスン】

7人の子供達が参加しました。緊張しながらも、集中して頑張りました。

東京会場では「手」についてのアドバイスが多くなりました。

・「響く音を出そう」。指先がつぶれてたら音が響かないでしょう? よい音のために、よい手を作りましょう。

・連弾では相手の手の動きも観察して、指の位置を譲り合うタイミングを大切にしましょう。

・鍵盤から手を離すことができないのは、緊張しているから? 腕を楽にして、自然な位置で手が使えるといいですね。

・弾いていない指が緊張していると、弾いている指の邪魔をすることになります。指の独立と脱力の問題はとても大切。

・構成を考えて。となりあった小節のエコー、数小節ずつのエコーの表現は違ってくるはず。

・同音がつづくときには、どのように弾きわけられるか、一音ずつの意味を考えて。等々。

 

みんな緊張した面持ちですが、どっちがよく撮れたかな?

 

ヤマハ銀座店公開レッスン                       ヤマハ銀座店公開レッスン2

 

★連弾の公開レッスン
相澤 真(小1) おおきくなったら(ピアノランド①)
高木 美和(小3)  ピアノランドマーチ(ピアノランド③)  
板垣 樹春(小4) がんばれうんどうかい(ピアノランド②) 
佐藤 ほなみ(小3) 子猫のワルツ(ピアノランドコンサート㊦) 
中川 みなみ(小5) Dreaming(ピアノランド⑤)
村井 一穂 (中1) 気のあうふたり(ピアノランドコンサート㊥)
松本 香子 (中3) いかないで(こころの小箱)

 

 

【記念演奏】

10人の子供達と、楽しく連弾しました。

記念演奏は泣いても笑っても1回きりなので、緊張しないで思いっきり演奏できた子もいました♪

「自分の音を聴く、相手の音を聴く」という基本的なことが連弾ではとても大切で、それが習慣になっていると共演していて音楽を分かち合うことができます。

 

ヤマハ銀座店 記念演奏

 

★連弾の記念演奏
野瀬 日葵(小1) おおきくなったら(ピアノランド①)
笠原 茉菜(小1)  はしれきかんしゃ(ピアノランド②) 
林 瑚弓(小2) ふたりのうた(ピアノランドコンサート㊤)
小川 栞璃(小3)  ロマンティックなワルツ(ピアノランドコンサート㊤)
根本 陽生(小6) たびだちのうた(ピアノランド③)
市原 ひまり(小3) 動物園は大さわぎ (ピアノランド④)
久保田 栞菜(小4) きょうりゅうのテーマ (ピアノランド④)
長谷川 綾香(小6) Dreaming (ピアノランド⑤)
田中 春妃(小6)  ココナツの木の下で (ピアノランドコンサート㊦) 

 

すべての応募を通じて思うのは、実力に見合った曲を選んでいるかどうかがポイントになるということ。

手に負えない曲を選ぶと、弾くだけで精一杯になり、当然完成度は低くなります。

反対に、解釈やテクニックに余裕を持って挑めば、表現の可能性は高くなり音も伸びます。

難しい曲を弾くことが偉いのではなく、一音が響かなくてどうする?という自分を磨くことの大切さを、このプロジェクトを通じて学んでくれた人は多いと思います。

自分でコントロールできない音楽を、聴く人が楽しいかどうかを考えれば答えは明白ですね。

 

 

また、作曲においては、自分が演奏する技術の有無にかかわらず、楽曲としての完成度が高いもの、独創的なもの、自分の考えが表現できているものを選んでいきました。

自分のテクニックが追いつかなくても、曲がすばらしければピアノランドフェスティバルで小原孝さんに演奏していただく場合もあります。

そう、曲を作るときは、自分が弾けない楽器であっても書く必要があるのですから、自分のテクニックを超えていてもいっこうに構いません。

自分で演奏したい場合は、もちろん、作曲をした自分が満足するような演奏をするために、みな、とても頑張りました!

 

 

こうしていろいろな地域で録音審査、公開レッスンをしましたが、それぞれの地域の特色があるのがとても面白く感じられ、複数の地域のプレ・セミナーを受講される先生方の気持ちがよくわかります。

作曲部門はもちろん1曲1曲が違う曲なので違って当然なのですが、テーマや作風にも地域の特色が出ているようで興味深いです。

連弾部門でも、ピアノに向かう子供達の様子や心意気、演奏(音色や表現)の質が違うのも面白いなと思います。

ピアノランドフェスティバルのプログラムの中に審査で選ばれた子供達のコーナーがあり、地域ごとにどんな子供達がどんな曲を弾くのか、その違いを楽しみに複数会場ご覧になる方もあり、また、小原さんと私の演奏も会場とピアノによって変わるからと楽しみに追いかけて聴いてくださる方もあります。

 

 

今年はピアノランドフェスティバル関連のイベントが11もあり、3ヶ月の長丁場となりましたが、残るはあと3公演です。

子供達に本物の音楽を聴かせたいと、小原孝さんをゲストにスタートしたピアノランドフェスティバルも今夏で18回目。

子供達も先生方も勉強してもっと上達できるようにと録音応募プロジェクトでプレ・セミナーも開催するのが恒例となり、いつのまにかどんどん規模が大きくなってきましたが、25周年を区切りとして、来年は東京公演のみの予定です。(録音応募プロジェクトは形を変えてつづけます)

今年は、これまでの感謝をこめて、精一杯のステージにいたします。

みなさま、どうぞ各地のピアノランドフェスティバル25周年特別プログラムをお楽しみください!

 

 

先日のピアノランドフェスティバル名古屋公演では、小原孝さんの素晴らしい演奏(ジムノペディ1番、千本桜、光、新曲)と木原浩太くんのコンテンポラリーダンスの共演があまりにも感動的で、公演を見慣れた会場の方もモニターに釘付け。

音楽×ダンスと2つのアートが出逢う瞬間、会場の色や空気までも変わります。

名古屋公演の感想の一部をこちらにアップしています。

 

西宮の神戸女学院ホールは会場の形が違うのでどんなパフォーマンスになるのか、ワクワクしています♪

 

2016年 8月 7日(日)

ピアノランドフェスティバル2016(西宮)

 

2016年 8月 17日(水)

ピアノランドフェスティバル2016(札幌)

 

2016年 8月 24日(水)

ピアノランドフェスティバル2016(東京)

 

 

昨年のピアノランドフェスティバルの動画ダイジェストはこちらからご覧になれます。

 

 

 

 

 

樹原涼子
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