6/11 名古屋プレ・セミナー、公開レッスンの子供達最高です♪
いよいよ、ピアノランドフェスティバルの季節が始まりました!
6月11日、ピアノランドフェスティバル2016のプレ・セミナーが、カワイ名古屋で行なわれました。
テーマは、
先生、保護者、生徒で学ぶ
ピアノランド25周年記念
音楽的に“自由自在に”表現するための「テクニック」
フェスティバルに先駆けて、毎年音楽の大切なエッセンスをここで学びます。セミナー後半は録音応募プロジェクトで選ばれた作曲部門、連弾部門の公開レッスンをします。
★セミナー
これまでも毎年、コードや脱力等、子供達に必要な要素を取り出して伝えてきましたが、今年は、「テクニックとは何か、なぜ、テクニックが必要なのか」ということを、子供達や保護者のみなさんにもわかりやすく解説しました。
テクニック=指の訓練、と思っている方も多いのですが、指が早く動くというだけでは不十分で、もっと広い見地から音楽を見渡してテクニックを考えていく必要があります。
まずは、美しい響き、よい響きをピアノから引き出すことができなければ、スタートラインに着くこともできませんし、楽譜から音楽の設計図を読み取り、それを実現するために様々なテクニックの中から必要なものを選ぶ知識や感性が必要です。
テクニックは音楽を支える大切なもので、常に音楽のために用いられるもの。
テクニックは常に、音楽的な欲求に従って自由自在に使いこなせることが理想で、表現への強い欲求とともに育てていくべきものなのです。
私が子どもの頃どんな風にハノンに取り組んでいたか(よくない例として 汗)、今はどのように教えられるようになったか(よい例)を織り交ぜながら、夏に発売される『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』の中から、スケールの仕組みと全調の関係について子供達にしっかりと伝えました。
新刊のエッセンスをほんの少し紹介しただけですが、子供達と先生方の反応が素晴らしくて、本当に嬉しくなりました。
アンケートからも、「どうしても曲を弾くことに追われて、“調”について改めて時間をとって教えるのも難しく、特に短調が上手く教えられなかったので助かりました」という声があり、もしかしたら、かゆい所に手が届く本かもしれない……と思ったり。
さ、夏の発売まで校正作業にに全力を尽くしますので、楽しみにお待ちください!
セミナーの後は、作曲、連弾の公開レッスン。
今年も、大変な倍率をくぐり抜けた子供達が勢揃い、作曲3人、連弾4人のレッスンをご覧いただきました。
★作曲の公開レッスン
水谷 心音(小2) 大すきポップコーン(歌あり)
馬渕 陽香梨(小3) いつまでもどこまでも
中村 文寧(中3) 光差す明日へ(歌あり)
★連弾の公開レッスン
片岡 沙耶(小6) なつかしいカノン(ピアノランドコンサート㊥)
大矢 萌花(小6) Dreaming(ピアノランド⑤)
川澄 絢子(小5) 風はどこから(こころの小箱)
阪田 朱唯斗(中1) いかないで(こころの小箱)
本番を楽しむためには、練習してきた通りに弾くことを目標にしないで(と言ったら、どよめきが起こりました!)、その日そのときの流れにのって、音楽の流れを止めないことが大切です。
普段とは違う場所で、お客様の前で名器を演奏することで思いがけず生まれる“響き”や“表現”をよく聴いてね! そして、私が弾くセコンドパートと反応しあって演奏できることを目標に! と言ったら、ふっ切れたように演奏できる子も♪
今回の収穫は、子供達がその場ですぐに反応できたこと。
変化を怖れず、どんどん変わっていけたことです。
そして、惜しくも公開レッスンに出演はなりませんでしたが、次点の子供達にも1回だけ記念に演奏するチャンスをプレゼント。
作曲1人、連弾10人が登場、私との連弾を楽しんでもらいました。
頑張った子供達です。
〈記念演奏〉
♪作曲
水口 和美(小3) スマイル
♪連弾
浅井 菜緒(年長) はじめてのワルツ(ピアノランド①)
川瀬 彩(小2) ひこうき(ピアノランド①)
清水 綾乃(小3) パパのおみやげ(ピアノランド②)
山本 ひかり(小1) ブリキのへいたい(ピアノランド②)
御山 莉世(小6) ロシアンダンス(ピアノランド③)
落合 里名(小6) まひるのサバンナ(ピアノランド③)
村井 萌(小5) 気のあうふたり(ピアノランドコンサート㊥)
鳥居 希実(小6) 子猫のワルツ(ピアノランドコンサート㊦)※セコンドを子供が演奏しました
森岡 うた(中1) こころに羽をつけて(こころの小箱)
三林 朋代(中3) 風はどこから(こころの小箱)
こうして、長い一日が終わりました。
参加した子供達に、大きな大きな拍手が贈られました。
努力の方向性さえ間違っていなければ、努力の成果は必ず表れます。
これまでの中で、今年が一番子供達の反応がよかったのは、指導された先生方の勉強の賜物でもあると思います。
私にとっては、昨年末に企画を始めたときからスタート、そして、応募要項制作、チラシ制作、事務所での録音受付、その整理、審査が始まってからは体力の限り聴きつづけ、コメントを書きつづけ、今回は作曲のアドバイスをした後の再審査まで。
さらに、これからピアノランドフェスティバル出演者を選ぶ審査、コメント書きが待っています。
名古屋の子供達の素晴らしさに励まされ、残りの審査も誠心誠意尽くそうと思います。
参加したみなさんにとっても、長い道程だったことと思います。
作曲した子供達は、アイディアをどのようにまとめるか、五線紙に表すべきか、悪戦苦闘したことでしょう。
連弾の選曲、練習、「これだ!」というテイクが録れるまでの録音も大変だったことと思います。
見守ってくださった保護者のみなさま、指導された先生方、本当にありがとうございました!
各地を回る形での録音応募プロジェクトは、おそらく今年が最後かと思いますので、とにかく全力で取り組みます。
名古屋にて、ほぼ満員の会場でスタートできたことが、とても嬉しいです。
2時間半以上集中してお聴きいただいたみなさま、本当にありがとうございました!
今後の、各地のピアノランドフェスティバル2016 プレ・セミナーのご案内です。
東京は、まだ録音を受け付けています。
沢山のご来場をお待ちしています!
お子さん達のこれからの成長に役立てていただけますように。
そして、本命のピアノランドフェスティバル、どうぞお楽しみに!