「樹原涼子と名器を巡る旅 第4回 ファツィオリで樹原作品を弾く・聴く・学ぶ」終了しました♪

 

今日は、待ちに待った「名器を巡る旅」の第4回め。(2016年3月27日)

イタリアのピアノ、ファツィオリのショールームを訪ね、午前と午後の入れ替え制で2公演行ないました。
アンケートをざっと見ただけでも、長崎、山口、広島、大阪、倉敷、名古屋、新潟、北海道等、各地からピアノの先生、ピアノファン、調律師、音楽にたずさわる方が集い、とても濃い時間を過ごしました。
 
 
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ファツィオリはイタリアで35年前に誕生したメーカーで、アップライトは作っておらず、コンサート用のグランドピアノを中心に6機種だけを、年間130台しか作っていないそうです。
日本ではファツィオリを備えているホールもまだまだ少なく(お値段も最高峰ですし!)、当然、演奏経験のある方も少ないので、今回の「名器を巡る旅」はとても注目されていたようです。
 
まずは、樹原作品からファツィオリにぴったりの2曲を選んで、私のレクチャーからスタート。
『やさしいまなざし』(音楽之友社刊)の「小さな驚き」のアーティキュレーション、変わっていく拍子の意味、予告無しの転調による驚きの度合いをどのように表すか等をお話ししました。
今回は、6機種の中からF278、F212、F183の3台を並べての贅沢なレクチャーで、私は先の2機種でこの曲を演奏、その違いを楽しんでいただきました。
 
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つづいて、「森を吹き渡る風」では、短調かモードかの見分け方、ポリリズムや連符が多い曲の骨格をつかむこと、隣り合った音との音程差、左右の手が生み出す音程差、ファツィオリならではのペダリングの可能性等について。
その透明感のある響きで、森の中で木の葉を揺らす風の動きや、木漏れ日の光が揺れる様子を想像していただけたのではと思います。
 
 
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次に、ピアノフォルテ株式会社の代表取締役、アレック・ワイルさんの解説で、ファツィオリの考え方、目指す響きについて、映像を見ながらお話を伺いました。
さらに、コンサート技術者の越智晃さんから、その響きが生まれるプロセス、ファツィオリの製作現場の様子を解説していただきました。
「もうひとつのショパンコンクール」という番組でファツィオリの調律師として出演されたときの質問や、4本ペダルの解説等、他では聞けないお話もあって、とても興味深い時間でした!
 
 
そして、午前午後それぞれ11人ずつ、樹原作品を次々に演奏。
私は客席で講評を書きながらも、作曲者として幸せな気持ちに包まれました。
午後の部では、私の曲集の担当編集者亀田氏と、アレック・ワイル氏が飛び入りで演奏してくださって、ピアノを愛するお二人の熱い演奏にも拍手が贈られました♪
 
 
つづけて参加されている方達がどんどん名器に刺激されて響きに敏感になっていることがわかり、その上達ぶりも嬉しく、中には名器をゲットされた方もいて(もちろん、その後の変身は素晴らしいです!)、「名器を巡る旅」を企画してよかったとしみじみ思います!
 
詳しいレポートは、ムジカノーヴァ、ピアノランドメイトに譲りますが、とにかく、素晴らしい一日が無事に終わったことを記しておきたい! と疲れた身体に鞭打って幸せにレポートしております(笑)。
午前の部で演奏したみなさんとパチリ♪
 
 
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午後の部で演奏したみなさん。右は、アレック・ワイル氏。左から曲集の編集者亀田氏、コンサート技術者越智晃氏。
 
 
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ピアノランド25周年という節目の年、あれもこれもと欲張ってパンクしそうですが、まずは、1つ、大切な企画が終わってほっとしています。
ファツィオリというピアノを知ることで、またさらに、ピアノ曲を作曲する楽しみが増えました。
みなさんも、各地にある名器のショールームを訪ねてみてはいかがでしょうか? 
そして、まだまだ先ではありますが、「名器を巡る旅」の第5回もどうぞお楽しみに♪
 
樹原涼子
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