樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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空の上はよく晴れて、雪の山脈や琵琶湖がとてもきれいです。

 2月22日に始まるコード勉強会のために、月に一度の熊本への旅が再開しました。熊本マスターコースが終わって数ヶ月たちましたが、また熱心な先生達と勉強できるので楽しみです!

 1週間前の今頃はバレンタインライブだった…“今”が少しずつ“思い出”になっていくプロセスが、生きてるってことなのね…と、空の上で思います。飛行機の中で、オリンピックのダイジェストを見ながら、4年間の中のたった一日で力を出し切ることの大変さや素晴らしさも感じました。
 私たちはみんな、この“時”の中でがんばっているんですよね。「勝っても負けても選手達の4年間は輝いている!」と、笑顔にも涙にも拍手を送り、私も負けないようにがんばる!と、元気をもらいました。

 18日の「楽しい楽典1.2.3」は、私のセミナー初体験の人もたくさん参加してくれました。楽典の教え方に苦労している人は多いんですね。
 規則や楽譜の丸暗記、ドリルなどの堅苦しいイメージがある楽典も、なぜそうなったのか音楽の成り立ちから考えていくと、楽しいアプローチができます。子どもたちの五感にすっと入っていきさえすれば、楽典は楽しくおもしろくどんどん覚えられて、役立つアイテムになります。
 「目からウロコ」「全身からウロコ」(笑)「予想外の展開」などと、アンケートにお答えをいただきましたが、3月18日の続編はもっとおもしろくなりますよ! 調性の教え方に悩んでいる方はぜひ参加してくださいね。
 そうそう、メインテキストは私の「ピアノの常識」ですが、セミナーで紹介したいくつかの本についてのお問い合わせを頂いているので こちら をご覧ください。次回はまた増えるかもしれません。

 19日はコード塾、午後は講師の研修、名古屋のセミナーの音合わせ、夕方はピアニストの藤木明美さんとソプラノ歌手の村上彩子さんを「アートカフェフレンズ」オーナーにご紹介して晩ご飯。
 長い一日でしたが、楽しかった! おまけに私も5月にアートカフェで2回目のライブを開くことが決まりました。昨年あたりからセミナーもレクチャーコンサート風のものが増えたし、コンサートも多くなり、大変だけどとても嬉しいです。
 「不景気だから、生きていくのが大変だから、勇気をもらうために樹原さんのコンサートに行くんですよ」と、お友達を誘ってきてくれる方もいらして、音楽って心のビタミンなのだとつくづく思います。演奏中、お客様が涙を流したり笑顔になったりするのを見て心が通う瞬間、とても幸せな気持ちです。
 3月3日のひな祭りライブでは、おなじみ「花」のほか、『リンダキューブアゲイン』から「リンダのテーマ」、絵門ゆう子さん作詞の「その手を胸に」など、演奏予定です。初めての方にも樹原涼子ワールドをゆっくり楽しんでいただきたいと思います。
それではまた!

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2010年02月21日 樹原涼子
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岡山のバレンタインライブ、みんなで楽しんできました!

 2月14日の朝、ルネスホールに着いたら、ステキな風情の会場でびっくりしました。白くて高い壁と天井、趣のある内装、はじめからコンサートホールだったわけではないような…? やっぱり! 元は日銀の建物だったとか。以前金庫だったところが喫茶室になっていて、何だかおもしろいところでした。
 そのステキなホールで、バレンタインライブ、楽しんできました! なにしろ、はじめてコンサートを開く土地では、私の曲も、もちろん私のこともご存知ない方が多いので、選曲の時から散々悩みました。悩んだあげく、前半10曲、後半8曲と欲張ったので、時間通りにに終われるか、体力がもつかしらと心配もしました。

 今回は、バレンタインということで、前半はミニドレスにレギンスに15センチのヒール!(ペダルを踏むのがすごく大変でした…)「夢のように花のように」でスタート、2曲目で「願い〜バレンタインの日に」と、いきなりアンコールでやるような曲を持ってきてしまいましたが、会場中で一緒に歌っていただくことができて、ホッとしました。
 途中、地元の小学校2年生の女の子が「おつきさまのふね」でピアノを弾いてバンドと共演、私が歌うコーナーや、中村さんと海沼さんの二人が「哀しい戦士」を連弾するシーンも、親しみが持てたと大好評。
 前半最後の「愛をとめて」も、よくアンコールで歌う曲なので、一部が終わった時に、もう、コンサートが終わったような気分(笑)でした。

 2部は、シックに薄いピンクのロングドレスで、「君は君のままで」の弾き語りでスタート。「ギリシャ神話のように」「船出する君へ」「花」「永き道」など、思い入れのある曲で集中度が高まり、ラストの「祈り」では、会場がひとつになれたようでした。
 岡山のお客様はとても温かく迎えてくださって、鳴り止まない拍手に感激! アンコールは「子供達へのバラード」「愛する者たちよ」の2曲。
 全20曲のステージは、ごきげんバンドにとっても充実感がありました。
 
 今回は、ピアノの先生の主催で、勉強会の仲間や応援してくださる多くの方のおかげで実現したコンサートでした。尾道から、大好きな作家の光原百合さんが聴きにきてくださったり、津山、倉敷、四国や大阪からも! 本当にありがたいことです。またいつかバンドで、何カ所かのツアーを、と言う話も出て嬉しい! そんな夢を見られるのも、こうしてひとつのコンサートが実現したから。お世話になったみなさんへ感謝の気持ちでいっぱいです。

 今日は、3月の名古屋でのセミナーの選曲(連弾)、明日の国立でのセミナーのレジメ作り、レッスンと、慌ただしい一日でした。明後日はコード塾。コンサートモードとセミナーモードの切り替えにもようやく慣れてきました。明日は、「楽しい楽典1、2、3」と、がんばってきます!
 セミナーや先生としての仕事だけでなく、歌ってバンド活動もする!と、コツコツ続けてきてよかったとしみじみ思うこの頃です。みなさんも、大好きなことをあきらめないでくださいね!

2010年02月17日 樹原涼子
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リハーサル、がんばっちゃいました!

 6日は、5時間に及ぶリハーサルでした。バレンタインとひな祭りライブ合わせて24曲中、私のソロを除くバレンタインほぼ全曲と、ひな祭りのアレンジを変更したものなど合わせて19曲をみっちり。普段のピアノの練習だって、続けて3時間以上はしないので(必要があれば数回に分けてやっています)、さすがに体力を使いました。
 プロデューサー氏いわく、
「ごきげんバンドのグルーブ感というものが出来上がってきたね。バンドがひとつになった一体感が出てきた」
なるほど、このところライブが続いているからということもありますが、私が自分のバンドを持ちたかった理由はそこにあるので、とても嬉しい!
 その日限りのスタジオミュージシャンを集めた演奏ではなく、私の曲を理解して愛して、長く1曲に向かい合ってもらいたい、そんな願いが何年もかけて形になってきたのかもしれません。

 
 そうだ、今日はメンバー紹介をしちゃいましょう。
 ベースの高尾さんは、ジャズ界の宝です。エレキベースではなくウッドベースで、私とフィーリングが合う人を、とバンド結成当時のギタリスト宮野弘紀さんが連れてきてくれたのが始まりです。ベースはコードとリズムを支える音楽の柱ですが、それ以上に、即興的なラインの美しさ、かっこよさが魅力で、演奏中に思わず聴き惚れてしまうこともしばしば。一緒に演奏する度に発見があるので、本当に楽しみです。

 
 カリビアン、マダガスカルの香がするパーカッショニスト海沼さんは、そういえば三味線やバイオリンの人ともよく共演していて、ドラムでは出せない繊細なグルーブを創り出してくれます。その無国籍で懐の深いところが、ロックでもジャズでもない私の音楽にすごく合ったサウンドを調合できるヒミツかなと思います。ごきげんバンドでは、コーラスも。最近、パーカッションの前にかぶりつきのファンが増えて、人気上昇中。

 
 ギターの中村さんは、数えきれないくらいの楽器を持っていて(ピアニストはそうはいかない!)、曲に合わせていろんな音色や表情を生み出してくれます。白鳥英美子、白鳥マイカさんはじめ、たくさんの実力派のステージやレコーディングで活躍中。いつも、ここはこうしたほうがいいかな?と言いながらアイディアを出し、ガチッと支えてくれる存在です。

 
 コーラスのくーこさんは学生時代からそうでしたが、すご〜く感がよくて、難しいハモリも一度合わせただけですぐ覚えて、きれいにハモってくれます。声質は私とかなり違うにもかかわらずとても相性がよいので、昔は自分の声だけで多重録音していたのですが、最近はくーこさんの声だからこそ、というコーラスパートを書いています。そういえば、海沼さんと3人でハモる曲、増えましたね。
 こんなメンバーと一緒なので、明後日13日からの旅も楽しみです! バレンタインライブは当日券もあるそうです。岡山のルミネホール、14日午後2時開演です。

 リハーサル翌日は、朝一で作曲家の斎藤友子さんがセミナー開催の相談にみえました。素晴らしい作品を書いていらっしゃるので、眠らせていてはもったいない! 名古屋での”発表会で弾きたい曲発掘セミナー”で『Back to Bach』の曲を演奏したところ、オンデマンドの本の注文がたくさん来ているそうで、私も応援しているところです。
 夜は、朝日カルチャーセンターで寺山心一翁先生の講座でチェロの伴奏を2曲。「トロイメライ」と「鳥の歌」を弾かせていただき、深く温かいチェロの音色に心が洗われるようでした。ピアノ弾きでよかった!

 昨日は「国立での楽しい楽典1,2,3」で紹介する、樹原おススメ楽典の本のチェック。楽典はつまるところ、楽譜を読むためのお約束なので、丸暗記するよりもなぜその記号が必要なのか、というところが大切です。作曲する立場から、たくさんのおもしろさを引き出したいと張り切っています。

 
 いろんなことが同時進行ですが、全て音楽。だから、私の中ではひとつです。
 それでは、まだしばらく寒さは続きますね。みなさまお元気で!

2010年02月11日 樹原涼子
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東京の雪は、大阪に行っていて見られませんでした。

 珍しく東京に雪が降った2月1日は大阪に前泊していて、戻ったらもう跡形もなく消えていました。残念!

 2日の大阪の古典のコード分セミナーには、前回のバロックより多くの方がつめかけ、一言も聞き漏らすまいと熱心に楽譜に書き込みをする姿に感動しました。モーツァルト、ハイドン、ベートーベンの作品から、レッスンでよく使う曲を中心に和声の動きを追っていったのですが、コードと機能で解説していくとバロックやロマン派の曲との違いもより際立ち、ソナタ形式という制約の中で輝く端正な美しさ、作曲家が一音にこめた思いまでが伝わったようで、大きな手応えを感じました。
 
 勉強すればするほど、ピアノという楽器が好き、ピアノ曲が好き、ピアノを弾くのが好き、ピアノの音色が好き…と、ピアノから離れられなくなっていきます。セミナーに参加される方も、ピアノを愛している方ばかりで、やり甲斐を感じます。
 次回4月6日は古典からロマン派にかけて。ピアノの発達とともに、和声も華麗になっていくので楽しみです!

 4日は、ホールでマスターコース。今回は、教会旋法の解説の他、速いパッセージの技術、リズムトレーニング、指のコントロールを高める練習などの特訓日。受講生のみなさんはどんどん前に出て弾いてくれて,一言のアドバイスですぐに反応できてすごい!続けて午後は6人のミニ公開レッスン。さすがに、終わったらぐったりしましたが、上達してこぼれる笑顔を見るのは幸せです。

 そうこうしているうちに,岡山のバレンタインライブの細々した打ち合わせが大詰めを迎えています。主催者とスタッフが、バンドでの旅の準備(たくさんの楽器も移動するので)をぬかりなく進めている間に、旅に出る前に仕上げるべき原稿を書き、リハーサルの準備と練習も、と気が急きます。
 分身の術が使えたら、といつも思いますが、カレンダーを眺めつつ「もう少しでできる…!かも…!」という緊張感もないと怠けてしまうので、きっとちょうどいいのでしょう。

 ああ、早くメンバーに会って、あの音に包まれたいなと、リハーサルが待ち遠しくなります。岡山のみなさん、ごきげんバンドの音に包まれて、幸せになりましょうね!
 それから、東京近辺のみなさん、2月18日は国立で「楽しい楽典1、2、3」のセミナーがあります。子どもたちに、音楽のしくみを楽しく教える名人になりませんか? それでは、お元気で!

2010年02月 6日 樹原涼子
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まだまだ寒いですね〜

 あっという間に2月になってしまいました。
 先週は親戚の不幸があり、マスターコースとコード塾2期の同窓会はなんとかこなしたものの、31日の武蔵野音楽大学教育研究大会は残念ながら欠席しました。若くして闘病の末に天国に旅立つのは、残された家族が本当に辛いものです。
 どんな人も神様からもらった“人生の時間”があって、その長さは自分ではわからない…。だから、いつも“今”がどんなに大切な時間なのか、忘れないように生きていかなくては。

 昨日と同じ日々はもう帰ってこない、それが時の流れ。
だからこそ、同窓会はとても嬉しいものなのですね。昨年よりももっと勉強して成長した姿を見せてもらったし、いろんな変化を報告し合い旧交を温め励まし合い、新幹線に乗って1日がかりで出席する人が多いのも納得の同窓会でした。私にとっても、コード塾2期生のみなさんへの講義(同窓会でもしっかり勉強するんです)は、乾いた砂に水がしみ込んで行くような手応えで、食事会では全員と話もできて、とても楽しい時間でした。
 来年の同窓会は1年後の同じ曜日に決定、なんと私の誕生日になりました。

 30日の夜は、ちからんどで共演してくれたベースの木村将之君を見に、青山円形劇場へ。バイオリンの中西俊博さんが有望な若手奏者を集め、ケルトの香りいっぱいの素晴らしいライブを聴かせてくれました。
 一瞬で消えてしまう音楽。その一瞬にどこまでも情熱を注ぐのがミュージシャン。とても熱いライブで、本当に行ってよかった! 木村君も、パーカッションのはたけやま裕さんも、ピアノの伊賀拓郎さんも素晴らしく、若い才能を発掘して育てている中西さんもステキでした。

 人のステージを見ると、自分の目指す方向がよりくっきりしてきます。
 現在、バレンタインライブとひな祭りライブの両方の準備を進めていますが、ダブる曲が少ないので、またまたリハーサルが大変なことになりそうです。さらに、ひな祭りライブは、若手ギタリスト、ピアニストも共演するので、同じ曲でも編成が変わったり…。でも、やりやすさで決めるより、そのときに届けたい音楽が大切なので、妥協はできません。
 何回も足を運んでくれる方のために、珍しい曲も用意して、リハの段取りから考えて…ほんとにライブって楽しい!

 それでは、寒さを吹き飛ばして、これから大阪に出発です。  
明日はクラシック、“古典”の曲で盛り上がってきます!

2010年02月 1日 樹原涼子
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