東京は朝から激しい雨。雨の日も楽しい気持ちで過ごせるといいですね。
年に4回発行しているピアノランドメイトの秋の号を、やっと出すことができました。9月から書いていたのになかなか仕上がらなくて苦労しましたが、本格的な冬になる前にできてほっと胸をなで下ろしています。
今回は、長めの子育てエッセイ(仕事と家庭を両立させるには…第25章)、ピアノランドフェスティバルのアンケート特集、冬のコンサートやライブのお知らせとともに、今年3月のひな祭りライブのレポート(音楽ライターの藤井美保さんの取材記事)、みなさんからのお便りなど。
ピアノの先生を中心にしたピアノファンのサークル、ピアノランドメイトはもう16年半も続いています。昔から、みじん切りや編み物やバーレッスンなど、地味なことをコツコツ続けるのが大好き。ひとつひとつは小さいけれど、振り返ったらいつの間にか形になっていることが嬉しい。作曲も原稿も、創作活動の根っこは地味なことの繰り返しの上に、花が咲くようなものかな、と思います。
この1週間は、マスターコースのいろんな期の卒業生がレッスンに来たり、活躍を報告に来たり、外で会ったりと、嬉しいことが続きました。仕事の打ち合わせや、勉強に出かけた先、プライベートコンサートでも新しい出逢いがあったり、人と会うことの喜びがいっぱい!
書斎にこもって考える時間も貴重ですが、人と会うことでしか得られないことも多いですね。最近、「会う人はみな自分の先生だ」という言葉の意味が、ちょっとわかる気がします。
あ、嬉しい報告をさせてくださいね!
『ピアノの常識』の本が増刷になりました。実は、8月の出版以来、帰宅の遅い我が子の帰りを心配する親のように気を揉んでいたので、本当に嬉しいです。
先日は匿名でお便りが来てドキドキして読んだら、134ページの「Q. 子どもの頃挫折した。また挫折してしまうかも?」の項を読んだら自分のことでした、本当にありがとうございます…という熱い御礼の手紙でした。手紙を読んで、挫折感というのは何年も何十年も心のなかに沈殿して尾を引くのだと、改めて先生や親の接し方の責任を思いました。私の本を読んで挫折感が払拭されたなんて、こんなに嬉しいことはありません。
嬉しいことばかり書きましたが、悲しいことや悩みがないわけではありません。でも、心の中のどこにスポットを当てるかで、そのあとの状況が変わっていきますね。よい方に進むためには、マイナスの方にスポットを当てないことも大切だと思うこの頃。え、年の功? いえいえ、本番の心構えと同じなんです。
それでは、あなたのステキなところに、嬉しいところにスポットを当てておすごしくださいね。お元気で!