もう10月ですね。夏服をしまって、秋色の服の登場です。
気がつくと1週間が過ぎていて、びっくりしてしまいます。このあとは、ぼーっとしているとすぐ年末になりそうなので、1日1日をよーく味わって、慌ただしい気分にならないで過ごせるように、深呼吸と笑顔のリセット! 急いでも急がなくても時は過ぎていくので、それなら急がないで秋の景色を満喫しようと思います。もちろん、秋の味覚も。
今発売中の音楽誌10月号に、ピアノランドフェスティバルや新刊『ピアノの常識』の記事がたくさん出ているので、今月はじっくり目を通しました。
「ピアノスタイル」には、新刊のおススメ記事が。相変わらず楽しくてきれいな誌面作りの本ですね。お洒落な雰囲気が、大人の女性に人気なのも納得です。
「レッスンの友」の書籍棚散策では、1ページ近く、新刊の各章の内容まで詳しく紹介されています。シンプルで、どこに何があるか探しやすく、写真も文字も大きめで、ゆったりじっくり読める本ですね。平尾はるな先生とスポーツトレーナーの方の連載に、そうそう!と相づちをうちながら読みました。
そして「音楽の友」はフェスティバルの取材記事とブックエンド欄に新刊紹介が。どちらも端的に要約してあって、全体像がよく見える文章で嬉しい! 同じものでも、まとめる人の筆力で魅力が出たり出なかったりするので、伝わり方の差が出ます。そういえば、ピアノを弾く人はピアノ以外のコンサートに足を運ぶ人が少ないのですが、こういう本を読んでオペラやオーケストラ、室内楽や声楽など、もっともっと聴いて世界を広げてほしいなと思いました。世界の指揮者特集や、ザルツブルグ音楽祭はじめヨーロッパの夏の音楽祭特集など、カラーページで読み応えがあり、ピアノの先生たちが鍵盤以外に目を向けるきっかけになればと。そうそう、賛否両論だそうですが、表紙もインパクトがあってよくなったのでは。
「ムジカノーヴァ」はフェスティバル取材記事、私が書いた新刊紹介、そして連載。フェスティバルの記事は、取材された方の目を通して、どんな風に客席に伝わったか(子どもたちが喜んだことよりも、子育て中の親御さんたちにとってどんなに感動的で癒されたかというところが強調されていて)がわかり、興味深く読みました。女性記者ならではの視点がいい感じです。
読書の秋、みなさんもいろんな本を手に取ってみてくださいね。
それから、12月のコンサートが2つ予定されていますので、早めにお知らせします。12月13日(日)3時から、静岡県の御前崎市民会館で、「樹原涼子とごきげんバンドのわくわくコンサート」が開催されます。
年齢・国籍・障がいの有無に関係なく共に学び育つ教育施設「まなびの場 わくわく」の企画で、今回もたくさんのボランティアのみなさんにお世話になります。4年前の大成功のあと、今度はバンドで、と、2年がかりで企画されたのが、いよいよ2ヶ月後! こんな風に、コンサートに何回も足を運んでくださった方たちが中心となり、私の曲を聴いた感動を地元の人にも楽しんでもらいたい、歌の心を広めていきたいと主催してくださって、とても嬉しいです。ちらしをアップしましたので、早めにお申し込みくださいね! 心あったまるクリスマスコンサートです。
もうひとつ、12月23日(水)祝日には恵比寿でライブ! これは次の機会に詳しく書きますね。
それではみなさん、どうぞ健康的な秋をお過ごしください。
5連休が始まりますね! お元気ですか?
この1週間は、タイトなスケジュールだったので、少しホッとしています。
なので、この連休にはいくつかのレッスンの他は仕事を入れずに、ゆっくりピアノランドメイトや連載原稿を書いて…あ、これも仕事って言うのでしたね。でも、ちょっと骨休めの時間も取って、普段できないこともやってみたいと思います。みなさんは、どんなプランを計画されましたか?
15日の大阪での公開レッスンは、想像以上によい演奏に拍手!これまで“The Four Seasons ベスト・セレクション”の公開レッスンは全国数カ所で開いてきましたが、どんどんレベルアップしています。受講生全員がとてもよく勉強していて、音楽的なアドバイスに集中できたのがとても嬉しく、また、作曲家としてこんなに曲を愛してくれる弾き手にたくさん巡り会ってきたことも改めて嬉しく感じた、幸せな一日でした。
そして、翌16日は名古屋で、名古屋発の初めてのセミナーでした。いつも、東京で開いたセミナーを各地に持っていくことが多いのですが、今回は名古屋の楽器店スタッフと一緒に、地元のニーズに応える形であたためた企画なので、大入りでよかった!
発表会の選曲に悩んでいる人は、思ったより多いのですね…。邦人作曲家のもったいなくも埋もれた小品から、あまり知られていないけれど忙しい今の子どもたちに取り組みやすいベートーベンやカバレフスキーの曲、田代ユリ姉様のステキな日本の歌の編曲まで、初歩から講師演奏用までのおススメ曲を2時間でぎゅーっと弾きながらお話してきました。セミナー2日目で内容も異なるので、かなりエネルギーを使いました(汗)。
生徒に曲を弾かせる前に,先生が知っておきたいことのポイントを整理すると、生徒が苦労しなくても曲が輝くんですね! 今回紹介した曲はとても評判がよかったので、次回の選曲にも力が入ります。
次回11月には、音色とタッチをテーマに、初級から上級までの発表会向きの曲を発掘する予定で、秋は選曲の日々でもあります。3回目はペダル、4回目は作曲家、共演者とコミュニケーションできる曲ということで、私もたくさんの曲を弾くのが楽しみです。
17日はコード塾。夏休みをはさんだので心配しましたが、それぞれに理解が深まり、感覚も向上していきそうな気配。和声感覚は、奥が深いです。
午後は、勉強会講師の研修とレッスン。
目まぐるしい1週間でしたが、音楽がいろんな出逢いを作ってくれたことに感謝!
どうぞ、楽しい秋の休日をお過ごしください。
涼しい風にふかれて、立ち止まる秋。お変わりありませんか?
前回、アマゾンのランキングでピアノのカテゴリーで10位にはいってびっくりしていたら、週末はずっと2位だったので、もっとびっくり!
新刊『ピアノの常識』と『ピアノを教えるってこと 習うってこと』の2冊を読んだ方から、このところお手紙やメール、お問い合わせをたくさんいただくようになりました。「これまでピアノを教えてきて疑問に思ったことがすっきりしました」「マスターコースに入りたい」「ピアノを止めようかと思って悩んでいたが、先生を変えて再出発することにしました」「この考え方で教えている先生を紹介してください」などなど。
ピアノを愛する人の役に立ちたい、ピアノからは苦しみでなく楽しさをもらってほしい、もっともっと音楽で心を癒してほしい…。そんな気持ちで書いてきたことが、誰かの人生にささやかでも役に立てるのは、本当に嬉しいことです。
その『ピアノの常識』の中で紹介している、イタリアのファツィオリというピアノを使ったステキなコンサートが9月20日(日)に開かれます。私も、弾き手の心のままを表現してくれる透き通ったクリアな音にすっかり魅了され、ファンになったピアノです。音色を変えずに音を小さくできる、ソフトペダルではない4本目のペダルを持つ世界で初めてのピアノということで、音楽雑誌や新聞にも出ましたが、まだまだ日本では聴けるチャンスが少ないので、ぜひお出かけください。演奏は、なんと海老彰子先生と妹さんの裕子先生。ファツィオリとスタインウェイを弾き比べたり、2台ピアノも楽しめるプログラムです。楽しそうでしょ!
私は、来週15日は大阪で“The Four Seasons ベスト・セレクション”のピアノソロの公開レッスン、16日は名古屋で”発表会で弾きたい曲発掘セミナー”。これは初めてのテーマで、しかも4回連続なので、自分でもすごく楽しみにしています。 力がつく曲を弾かせたい、マンネリしがちな選曲に悩んでいる人、世界を広げたい人、おススメです。
それでは、芸術の秋、それぞれにお楽しみくださいね!
初めて、編集者と書店巡りをしてきました!
9月3日は、講談社の編集者と一日かけて書店巡りをしてきました。なんでも初めてのことって,楽しいですね。
まずは渋谷で腹ごしらえをして、編集者手作りのポップに私が手書きのコメントを書き入れる…。どんなことを書いたらいいのか一瞬迷いましたが、「そうそう! その感じでいいですね」と励まされながら、『ピアノは友達&恋人 一緒に弾こう! きはらりょうこ』とか『これから始まるピアノ生活! ルンルンルン』とか、とにかくこの本が手に取ってもらえるように、そして、その人の生活がピアノで彩られて楽しくなっていく様子をイメージしながら、一生懸命書きました。飾ってもらえるのかな…ドキドキ…。
渋谷、新宿、池袋の大きな書店を、とにかく次々と廻りました。普通は、営業の人が廻るのですが、営業でなく編集者が、しかも著者と本屋さんに行くのはあまり多くないことのようで、驚かれたり喜ばれたりで、「よく売れてますよ」と言われたときは本当に嬉しくなりました。
たいていのお店に、5冊、7冊、9冊と平積みになっていてすぐに見つけられたのでホッとしました。唯一なかったのが、新宿の紀伊国屋本店で、たくさん仕入れたのに売り切れて品切れ中とのこと! どのお店でも音楽書の担当の方とお話ができて、勉強になりました。手作りポップも喜んで受け取ってもらえてよかった〜。
それにしても、本屋さんにも個性があるのですね。本好きの私は、建物中本だらけのところにいるだけでも幸せでした。とはいえ、日が暮れる頃には、足は棒のようになり、家に戻ったら他の仕事をする余力はなく、ふだん外回りのお仕事をしている人の大変さが少しわかりました。でも、丹精込めて書いた本を、読者に届けてくれる本屋さんに直接会えたのは嬉しいことです。たくさんの方にお世話になって、『いきなり&もう一度! 才能以前のピアノの常識』が誰かのお家の本棚に旅をするんですね。
家に戻ってアマゾンで見てみたら、ピアノのカテゴリーで、なんと売り上げランキング10位に入っていたのは嬉しい衝撃でした!
ムジカノーヴァ10月号では、スポットライトに本の紹介文を書いた他、フェスティバルの取材記事、連載の『樹原涼子の 耳を開く聴きとり術』も。ご覧いただけたら幸いです。
季節の変わり目、どうぞお身体大切にお過ごしくださいね!