樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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三日連続で新幹線。週末は飛行機の予定。旅のエッセイが書けそうです。

 21日は倉敷で『The Four Seasons ベスト・セレクション』の弾き語り公開レッスン。みなさんとてもよく練習してあって、アドバイスするたびにぐんぐんよくなって、やり甲斐のあるレッスンになりました。いい音になった、聴かせる演奏になったと、聴講した人から大きな拍手をもらって、勇気を出して出演してよかったと受講生の笑顔がはじけていました。目標の、コード感とドライブ感のある演奏に近づいたみなさん、さらに自分を磨いて下さいね! 5月11日はいよいよピアノソロの公開レッスン。ワクワクします。
 自分が変わることを恐れないこと。自意識過剰にならないこと。それが成長へのステップだとつくづく感じました。

 東京へとんぼ返りしたその足で、映画プロデューサー安田匡裕さんのお別れ会の会場、ホテルオークラへ。黒のワンピースに着替えたら、もう涙が溢れそうに…。もう20年以上も前から何かとかわいがっていただき、ずっと敬愛してきたのに、この数年はご無沙汰していたことが悔やまれます。檀ふみさんの司会で、是枝監督、中井貴一さん、笑福亭鶴瓶師匠、南こうせつさん、そうそうたる方々のお別れの言葉。監督さんの名前はよく聞いても、プロデューサーの名前はあまりクローズアップされないけれど、このところの日本の映画界を引っ張ってきたのは安田さんだったのだと、改めて認識しました。
 次に来る新しい才能をいつも大切にして、若い人にたくさんチャンスを与え続けてきた安田さん。だから、義理ではなく、こんなにたくさんの人が駆けつけ、愛され、感謝されているのですね。本当に、ありがとうございました。私も、自分の信じることをやり続けて、もっともっとがんばるから…と、約束して帰ってきました。

 一眠りして、早朝の新幹線で名古屋、植田へ。テクニック中巻のセミナーは久しぶりで新鮮な気持ちで取り組みました。本を書いた当初は、本の内容を伝えたくてあれもこれもと時間が足りない思いで話をしていたけれど、今は、来てくれた人が何を知りたいのかを考えて、じっくり伝えられるようになってきたかなと思います。想いを伝えるためにテクニックが必要だと生徒に理解させること、日々の小さな積み重ねが大切なこと、そしてその具体的な方法。
 最後に『どんな日もどんな日も』を歌って終わりました。セミナーも歌も、みんなの心に届いた気がしてとても嬉しい。天国の安田さんにも聴こえたでしょうか。

 そして23日、明日はマスターコース10期生の同窓会。といっても、3時間みっちり講義をしてから昼食会という、実のある同窓会です。卒業してもこうしてみんなが中心になってコーディネイトしてくれるおかげで、懐かしいだけではない、成長し続けている実感が伴う会が開けるのは嬉しい限りです。それにしても、なんて勉強好きな先生と生徒でしょう!

 それでは、冷暖房のいらないさわやかな季節、どうぞお元気で!

2009年04月23日 樹原涼子
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桜からつつじ、ハナミズキと、季節の主役が入れ替わりました。

 お元気ですか?
 12日は小原孝さんのピアノ教室の発表会へ出かけてきました。お忙しいのに生徒のレッスンも欠かさずやっていらして、演奏会だけでもかなりの数なのに、レコーディングはもちろん伴奏や連載もたくさんかかえて、なおかつ発表会。才能のある方は、才能に値するだけの努力も欠かさず続けているのだといつも感心します。
 心あたたまる発表会の最後には、一緒に作った「願い」を会場のみなさんと合唱。私はいつも次の企画や次の作品に夢中になると既に作ったものをつい忘れてしまうのですが、こうして、作品を歌い続けていく大切さも小原さんに学んだかなと思います。

 18日は、バリトンの春日保人くん率いるソナール・カンタンドのケルティック・バロックのコンサート。プログラムも演奏内容もすばらしく、楽しんできました。かれらの努力も実りますように!

 今月は、新しく執筆する本の企画会議が何回もあって、コード勉強会の研修、熊本のマスターコースの卒業演奏会の準備、新しいテーマでのセミナーの企画が5つと、未来に向けての大切な時間を過ごしています。さわやかな季節にふさわしい、とはりきっています。体力をつけなければ!

 それではみなさん、お元気で!

2009年04月18日 樹原涼子
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桜吹雪がとてもきれいです。

 お正月と春は新しい気持ちになって、何だかやる気モリモリ湧いてきますね。でも、つい頑張り過ぎるのも春。予定を詰め込み過ぎないように、肩の力を抜いて…と自分に言い聞かせて体調管理に努めていますが、体力と気力のバランスって難しいですね。

 4月2日のセミナーは、おかげ様で好評で、「あの続きはないのですか?」「地方で同じセミナーは開かれないのですか?」とお問い合わせがたくさん…。創作のレッスンというのは、意外と取り入れにくいものなのですね。
 私は子どもの頃から日常的に作曲しているので、レッスンでもいろいろなアプローチが自然に浮かんできます。私自身が小学生の頃の発表会では、自作曲を弾いたり即興演奏をする生徒がいて、とても刺激的な体験をしました。それで「なんだ、書いた通りに弾くだけじゃなくて、自分で考えてもいいんだ!私もできる!」と思ったことや、しっかりしたソルフェージュ教育を受けたことが、作曲家への道につながっていたのだと、改めて八戸澄江先生に感謝の想いがあふれてきます。「次の世代へさらによい形で手渡していけたら」という願いが、“教育”の原動力なのだとつくづく思います。これからも、いっぱい提案していきますから、ご一緒に勉強しましょうね!
 では、4月2日のセミナーのアンケートからいくつか抜粋しましたのでご覧ください。

ピアノ指導法セミナー「子ども達の創造力をひきだすピアノ指導法」レッスンに作曲を取りいれてみませんか? 2009/4/2 アンケート抜粋


・「作曲のセミナー」ということでしたが、涼子先生の子供達に対する接し方など、普段のレッスンにもすごく参考になりそうなことが満載でした。
・付属の資料プリントがとてもわかりやすかったです。
・音階1個置きルールは、すぐレッスンにそのまま生かせそうです。
・五線譜を使わないでコードを組み合わせるやり方は、簡単に取りかかれそうですね。譜面が苦手な生徒さんにもやってもらえそうです。
・後半、実際にコードを鳴らしながらメロディーを考えていく作業はとても楽しそうでした。
・やはり、先生の何気ない一言一言がすごくキラキラした素晴しいメッセージで、今日も「なるほど〜」ということばかりでした。
・これからは、いろんな本を読んで「言葉・詞」のセンスも磨かないとな、と思いました。


 生徒が「ヒミツのちからんど」を観て、「作曲してみたいなぁ」とつぶやきました。私はその時、とっさに「困った…」と思ってしまい、これではいけないと思い、今回受講させていただきました。
 子どものイメージしたことをそのまま受け止めて、作曲することの楽しさを感じてもらえれば良いのだと、思いました。子どものイメージを大切にすること、自分の常識にあてはめようとしないこと、ということを心にとめて、子ども主体のレッスンを目指したいと、今回改めて感じることができました。ありがとうございました。


 「子供の感性を完全に認める」すばらし―― !!
 コード進行も歌詞も、1回で完成させようとしないで、とにかく思いついたまま、どんどん書いていくことは、心を開放するのでとてもいいと思います。


 コードを並べたあと、生徒へのアプローチの仕方が、テレビではつかめない点がありましたが、今日、先生の指導法を見せていただき、クリアになりました。ありがとうございます。


 まずはじめに、作曲に心や気持ちが必要だと気づかせるところは、ハッとしました。音楽の事ばかり伝えるのではなくて、感動した時に曲が生まれるという、心と音楽のつながり、大切ですよね。大作曲家たちもいろいろな事に心動かされ、あふれた思いが音楽になったんですよね。ピアノを弾いていると作曲家の気持ちを感じる事ができる。音楽を楽しめるってすてきですよね。


 作曲ということは、すごく難しいイメージがありましたが、子どもを主体にした進め方、余分な手を入れないこと、とても大切なことを教えていただきました。
 子供には未知の可能性があることを感じました。作曲の取りかかりがわかり、とてもよかったです。


 そうそう、今日、この春から新しくスタートするピアノランドコード勉強会の最初のクラスが蒲郡で開かれ、大好評だったと講師から連絡がありました。本当に、長い間の努力が実って嬉しい気持ちでいっぱいです! 15回シリーズなので、まだまだこれからですが、幸先よいスタートでホッとしています。
 今月は、4月21日の倉敷でコードのセミナー、22日に植田でテクニック中巻のセミナーがあります。初めての方もどうぞ気軽に扉を叩いてくださいね!

 そうそう、6月開講の“樹原涼子のコード塾”3期生の問い合わせ、お申し込みが相次いでいます。1期も2期も定員を超えてのお申し込みで、受講できない方が出てしまいましたので、3期ご希望の方はお早めに手続きをお願いします。

 それでは、お元気で!

2009年04月10日 樹原涼子
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桜は満開。春です!

 お元気ですか?
 4月2日は国立で「ヒミツのちからんど」の番組解説篇とも言える、公開レッスン形式でのセミナーでした。
 番組では5日間かけたことを、2時間少々でどこまでいけるかな?と心配しましたが、参加してくれた4人の小学生たちは本当によく集中して頑張って曲を作りました。
 お互い初対面でしたが、まずは男の子チーム、女の子チームに分かれて相談しながら、会場のあたたかい応援を受けて、ひとつずつ課題に挑戦していきました。
 意外だったのは、子どもたちのアイディアに私が手を入れず、どんどん作らせていくところに、聴講したピアノの先生たちが驚いていたこと。ということは、生徒が作った曲に手を入れる人が多いのですね…。
 どんなアイディアでも、子どもが思いついたことは止めないでやらせてみる。カッコイイか悪いかは、自分で感じて修正していけば良いのですから。まずは、溢れるように書かせてみる状況を作ることが大切です。
 子どもたちは、作曲に興味を持ってくれたようで、 とても大人には書けないようなおもしろいコード進行やメロディができました。 自分で音符を自由に動かしてこそ、作曲家の書いた動きの意味を心から感じられるはず…。
 一曲丸ごと完成までには至らなかったけれど、私にとっても楽しい楽しい時間でした。子どもたちもずっとニコニコと取り組んでいて本当に嬉しい! 4人とも、とても誇らしい表情をしていました。

 今回は小原孝さんが聞きにきてくださって、せっかくなので最後に登場していただきました。小原さんも、生徒の作品にけして手は入れないそうで(やはり、クリエイティブな人は生徒のクリエイティビティを尊重するのです!)、出演した子どもたちも集中力が切れなかったことを褒めてもらって嬉しそう!
 また、年内に続編セミナーができればと思っています。
 近々、今回のアンケートからもご紹介しますね。

 4月3日はバイオリンの千住真理子さんのお誕生日ライブ、4日は友人のピアニスト、藤木明美さんのコンサートへ出かけました。いろんな人がそれぞれのフィールドで頑張っていることに励まされ、帰りは回り道をして夜桜を眺めて深呼吸。
 花冷えの時期、みなさんもどうぞお大事におすごしくださいね!

2009年04月 5日 樹原涼子
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