樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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誕生日を迎えて、平凡な日常がとても大切に感じられるこの頃です。

 武蔵野音楽教育研究会でお会いしたマスターコース卒業生に、「この頃はしごいてるとブログに書いていらっしゃるので怖そうで、もう一度受けようかと思ったのですがやめました(笑い)」と言われて、笑ってしまいました。こんなに丁寧でやさしい講義はないので、安心していらしてくださいね。しごいてるって、言ってるだけですから♪

 今週は、武蔵野音楽教育研究会でエネルギーを使い果たしたのですが、そうも言っていられません。間にマスターコースをはさんで、ピアノランドメイト22ページ分の原稿を仕上げつつ、3月1日のひな祭りライブの案内を発送しながら、ムジカノーヴァ3月号ハイドン特集の校正、4月号から始まる連載や取材の打ち合わせ、別冊でも2件…と、なんだか怒濤のように毎日が過ぎていきます。
 スタッフも当然フル回転。5月から各地で始める『ピアノランドコード勉強会』の準備も並行しているので、大騒ぎです。記事を読む人の役に立つように、受講生、お客様に喜んで頂けるように、みんなが上手になれるように、幸せを感じられるように…。どんな仕事も、音楽への愛、人への愛からスタートしている、その根底のところをよくわかって、みんなで一生懸命支えてくれるのが本当にありがたい!

 さて、近づいて来た、3月1日のひな祭りライブ。今年は、『じわっと元気、樹原涼子のひな祭り』です。昨年末からずっと、時間がない!と言いたくなるときに、一呼吸おいて…と、いつもわたしを助けてくれたのは垣内磯子さんの詩や絵本、物語。一瞬でも、カリカリしそうな気持ちを忘れて別世界で夢中になると、あらあら不思議、こころはふんわり元どおり! 
 その、私をあたたかく包んでくれた作品たちにあふれるやさしさやユーモア、自然や不思議、愛や冒険の世界と、私の音楽の世界をドッキングさせて、お客さまもじわっと元気になっていただけたらと思い立ち、「お話のイメージを曲にいただけませんか?」と垣内さんにお電話したところ、快諾してくださった上、当日、お話のゲストとして登場してくださることになりました!

 垣内さんの『まじょドッコイショのごきげんなドレス』に触発された(他にも魔女が出てくる『真夜中、くすり屋では…』とか…)♪ごきげんな魔女♪は、まだタイトルと詞のイメージだけなのですが、はやくみなさんに聴いて頂けたら嬉しい!なんだか、だんだんウキウキしてきました。

 それでは、冬の夜はみなさんも、こころ和む絵本はいかが?
 お元気で!

2009年01月31日 樹原涼子
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風邪が流行っていますが、お元気ですか?

 1月25日は、武蔵野音楽大学江古田校舎で、第15回武蔵野音楽教育研究会 研究大会。初の試みである午前中からのワークショップと、夕方からの特別講演の2つを仰せつかったので、私としてはいつになく緊張して当日を迎えました。

 ワークショップでは、お歴々の先生方も「幼児になったつもりでお願いします!」とプレ・ピアノランドの中の聴く力を伸ばすメニューから、楽しいゲームをたくさんやっていただきました。そして、コードネームの聴き分けゲームの初級、中級編まで。
 音楽を楽しんだり、ピアノが上達するためには、聴く力を伸ばすことが何より大切で、そのために“具体的にはどうすればよいか”を、私のこれまでの研究や実践をまとめた1時間10分。

 講演では、コードネームと機能和声を結びつけたピアノ曲の分析方法を解説しながら、バロックからロマン派までの和声の変遷を、ダイジェストでお伝えして1時間20分。昨年の6回分のセミナー、12時間半の内容をコンパクトにするにあたって、曲例を絞り、本当に大切なことだけをお伝えしようと七転八倒しましたが、うまくいったかどうかはわかりません。ただ、音楽教育において“ハーモニー”をもっともっと楽しく、わかりやすく、心で感じられるように指導していく大切さは、お伝えできたのではないかと思います。

 この研究会は発足15年目。
 1年目に発表の機会をいただいたときは、まわりを見る余裕もありませんでしたが、今回は、その意義に深く感じるところがありました。代表の秋田賀文先生が、卒業した元学生たちの成長、活躍を心から願い、孤軍奮闘している卒業生同士が縦横の連携を持ち、刺激し合い、助け合えるようにと、武蔵野音楽研究会を設立されたこと――。
 それは、卒業した私達にとってどんなにありがたいことでしょう! 
また、その運営や継続にはどんなご苦労があったことかと、今頃になってやっと思い至るようでは遅いのですが…。

 若手3人の研究発表の初々しさに目を細め、これからの実践の日々が実り多きことを願い、いつの間にか“先輩”になっている自分に今更ながら驚いたり(笑)、武蔵野音大はじめ、いろいろな大学で教鞭をとっている先生方にお声をかけていただき“後輩”である喜びを感じたり、今年はマスターコース卒業生も多く出席して応援してくれたりと、心通い合うあたたかな、幸せな一日でした。

 秋田先生の「生徒は、教師の身の丈に応じて成長する」とおっしゃったことを心に刻み、また、明日からのエネルギーをいただきました。
 秋田先生、宮崎先生はじめ、研究会の先生方、ほんとうにありがとうございました。

 それでは、みなさんどうぞお元気でお過ごし下さい!

2009年01月26日 樹原涼子
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マスク、加湿器は必需品ですね。

 インフルエンザにご用心!

 14日、15日はピアノランドスクールのお弾き初めでした。子どもたちの笑顔、個性が伝わってきてとても楽しい会になりました。子どもたちなりに、この“1日”に向けて頑張ったことが、また人生の宝になるのね…と、毎年の積み重ねを思います。
 その日できたかできないか、ではなく、人生とピアノとの関係について考える、そんな気持ちで幼稚園児から音高、音大生までの演奏を見守りました。
 ピアノの先生って本当に幸せな職業ですね。我が子以外にも、こんなにたくさんの子どもたちの成長を、長いスパンで見守っていけるのですから。
 お迎えに来た親御さんに、お弾き初めの様子をお話すると、みなさんとても嬉しそうでした。
 
 15日のマスターコース11期、4回目の講義は、受講生も今までにないトレーニング方法に少しずつ慣れてきて、集中度UP。心からピアノを歌わせるにはどうすれば良いか、根本的なところが伝わったようで嬉しい!

 16日のコード塾2期生は、いよいよあと数回で卒業なので、何とか苦手なところをクリアしてもらいたいとガンガンしごきました。和声感覚の向上が著しく、ほとんどの方が手応えアリ。この調子でラストまでついて来て!

 そして19日のマスターコース熊本。九州では不景気のせいかなかなか楽器店主催セミナーが開かれず、大都市のピアノの先生に比べると勉強のチャンスが少ないので、まわりを見て安心しないように!
  今回は出席者全員に前に出てもらいコードの基礎知識の確認をしました。みんな、ちゃんとできているから自信をもって!!
 午後のレッスンタイムでは、みなさん、自分に何が必要かよくわかって選曲していらして、勉強の成果が現れていました。

 こうして、ピアノの先生たちとの勉強に明け暮れる毎日ですが、「先生が変われば生徒も変わる」ことを実感しています。みなさんからの「ありがとう」に励まされて、微力でも、今年もコツコツ続けていこうと改めて思いました。

 現在、ピアノランドメイトの原稿書き、武蔵野音楽教育研究会の準備、春のセミナー、勉強会の打ち合わせ、3月1日の“樹原涼子のひな祭り”の準備など進行中です。
 どこかでお目にかかれますように!

2009年01月21日 樹原涼子
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またたく間に新年も過ぎていきます。

 初心を忘れず、と、今年はかなり年頭の計画をしっかりと立てました。実現できるようがんばろう!
 すでに決まっているスケジュールのすき間に新しくやりたい事を入れていくことになるので、時間差を考えて、上手に段取りをしないとパンクしてしまう…それはまるでパーティー料理の準備のようです。
 あ、仕事もいろんなパーティーだと考えると、何だか楽しくなってきますね! そう、人との出逢いが大切!

 そういう意味では、年末年始にかけての大パーティーはNHK教育テレビの『ヒミツのちからんど』でした。
 12月23日のクリスマスコンサートのあと、2日間で内容をつめて、26日、27日と続けてロケ。15日のロケでやったコードネームを子どもたちはちゃんと覚えていて、年末の2日間でコードを組み合わせての曲作り、みんなでテーマを決めてそれぞれ歌詞を作り、子ども自身でメロディを考えて…と、3回のセッションで何とか曲が完成したのには、本人たちもスタッフも感動!
 その後、子どもたちだけの練習日もあって、1月7日の4回めのロケではみんなバッチリ歌えるようになってきました。ここで、楽器やコーラスをふり分け、11日のNHKスタジオ撮影でのプロとの演奏に備えて練習。なかなかできないところも、「できます!」と言い切って、できるまでがんばるところは、子どもながらもあっぱれ、プロ根性があるなーと感心。
 
 そうして迎えた11日のNHKでの本番。私の楽屋を覗いて、「先生、僕たち振り付けも考えてきたんだよ」と嬉しそうに話す男の子、髪を結って「よろしくお願いしまーす」とあいさつに来る女の子たち。何回か会う間に、4人とも我が生徒のようにかわいくなってきました。

 子どもたちは軽いリハーサルのあと、本番1回に力を出し切り、なんとテイク1OK! 約1ヶ月の努力が実って誇らし気な4人の顔を見て、私もほっとしました。曲作りも演奏も、本当によくがんばりました!

 パーカッションの伊勢友一さん、ウッドベースの木村将之さんも、子どもたちをあたたかく支えてくれて感謝です。
 5日間に及ぶ撮影は終わりましたが、まだこれからの編集作業が大変なことでしょう。素材をどう生かしてどのような番組に仕上がっていくのか、とても楽しみです。みなさんも2月21日(土)、楽しみにご覧くださいね。

 これまでは、ピアノランドの取材という形でNHKの芸術劇場やLaLaTV、ローカルTVなどに出演したことはありますが、今回のように企画から一緒に進めていく教育番組というのは、もしかして、とても私に向いているかもしれません。作曲、レッスン、セミナー、コンサート、執筆活動の全ての経験が生かせて本当に楽しく、勉強にもなりました。
 今回の経験をそっくりセミナーに生かして、春休みにコードを使った作曲の公開レッスンをしようと計画中です。

 また、1月25日の武蔵野音楽教育研究会での “聴く力を伸ばすワークショップ” でも、今回のノウハウが応用できそう。音楽の全ては有機的に結びついているのだと、しみじみ思います。

 それでは、みなさんの今年の計画もどうぞうまく進みますように!
 寒くなりそうですが、お元気で!

2009年01月13日 樹原涼子
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あけましておめでとうございます!

 新年、いかがお過ごしですか?

 年末は、30日までぎっしりと仕事をして、夜中には腕と胸が苦しくなるまで年賀状と原稿書き、31日は気分転換に私としては本格的なおせち料理に取り組み、いつもが手抜きなだけに久々の充実感を味わいました。つい楽しくて、「お年始にはクッキーを!」と思いつき、除夜の鐘を聞きながらなぜか家中甘く香ばしい香りに包まれるという事態に…。
 この、ちょっとがんばりすぎる、調子にのるところを改めないと過労になるのだと、元旦に反省しつつ、いそいそとお年始にでかけました。


 今年は、世の中がとても厳しい状況なので、音楽家やピアノの先生にとっても大変な年になるかもしれません。だからこそ「苦しいとき、音楽があったから頑張れた、乗り越えられた…」と言っていただけるようなものを生み出していきたい。そして、生徒たちが「ピアノだけは習い続けたい、ピアノが楽しい!」と思ってくれるようなレッスンをしていきたい、と心から思います。


 私のお正月は、そのための具体策をじっくり考える時間でもあります。今年、みなさんにどんな曲や出版物を届けられるか、どんなセミナーや勉強会を企画していくのか---今年の自分がとても楽しみです。まっさらなキャンバスの前で、みなさんは今年どんな絵を描きますか?


 私がピアノをやってきてよかったと思うのは、どんなにうまくいかないところでも、よく考えて、時間をかけて練習すれば必ず、少しずつできるようになっていく、前よりも良くなっていく、と言うことを体験してきたことです。それが数日、数週間のこともあれば何年もかかるレベルのものもあるけれど、未来に対してあきらめない生き方をピアノから学びました。また、できない自分を謙虚に受け止めて努力する楽しみも、ピアノが教えてくれました。できた!と思った瞬間には、次の高いハードルが用意されていることも…。
 きっと今年も、ピアノが私にいろんなことを必ず教えてくれるでしょう。


 ピアノを弾いたことがない方も、何か楽器を弾いてみませんか?
 楽器は“楽しい器”。きっと心を軽く、明るくしてくれることでしょう!


 今年がみなさんにとってよい年でありますよう、お祈りしています。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

2009年01月 2日 樹原涼子
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