まだまだ暑いですが、昼間はつくつくぼうし、夕方からは鈴虫、こおろぎが夏から秋への気分を盛り上げています。
昨夜はふらりと近所の神社のお祭りへ。綿菓子一袋でとても幸せになれるなんて、夜店の魔法ですね。
先週の木曜日11日は、6回シリーズのラストで、ロマン派のコード分析でした。
これまで、自分の作品・メソッドをテーマにセミナーを開いてきた私にとって、西洋音楽史をカバーしつつ、大作曲家の作品を時代ごとに取り上げ、しかも“和声”“コード分析”という切り口で、6回にわたってお見せする、お聴かせするというのはなかなかの大冒険、大仕事でありました。
高度な内容で、6回に渡るため、いったいどれくらいの方が最後までついてきて下さるかと心配していましたが、とにかく、私が夢中になって「おもしろい!」と取り組んできたことを、同じように「おもしろい!」と思って下さる人がこんなにたくさんいらしたんですね。ついてきてくれたみなさん、ありがとうございました!
ピアニストの立場でなく、作曲家の立場から曲を解説していくこと、演奏しながら和声の変化、聴きどころを深く味わっていただくこと、ピアノを教える上ですぐに役立つコードの知識を身につけてもらうこと、優れた曲を見分け、良い楽譜を選び、自信を持ってクラシック曲をレッスンしていけるようになること…。6回シリーズで取り上げた数十曲を通じて、ピアノ音楽の深い魅力を味わっていただけたら本望です。
アンケートを見る限りでは、受講生の満足度は高く、私の当初の目標は達せられたかなと、胸をなでおろしています。
国立でのセミナーが終わると、ほとんど燃えつきた状態で、そのままNHKへ。食堂で(学食を思い出す!)15分でお昼ご飯を食べて生き返ってから、6人のディレクターさんたちに囲まれて、音楽番組の企画のお手伝いを2時間。
スコールのような激しい雨の中、帰りの車では1日で昼夜2公演のコンサートを終えたような脱力状態でしたが、誰かの役に立つのは嬉しいことです。良い番組ができるといいなと思います。
さて、6回シリーズが終わるやいなや、なんと同じシリーズが名古屋で17日からスタートします。ああ、またバロックの喜びに包まれる!東京で聞けなかった方、もっと勉強したい方、ぜひいらしてくださいね。
29日、30日にはそれぞれ津山と大阪で、上記のセミナーの前段階にあたるクラシックとジャズを結ぶコード分析のシリーズが始まります。
また、11月13日からはピアノランドマスターコース(東京)の第11期がスタートする予定です。樹原涼子とガッツリ35回、勉強いたしましょう! 興味のある方はお問い合わせ下さいね。なお、お問い合わせをいただくのですが、マスターコースは東京と熊本以外での開講は今のところ予定していませんのでご了承ください。
それでは、急な雨にご用心!
お元気で。