樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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レインコートや傘のおしゃれが楽しい梅雨(ちょっと無理してますが)、いかがお過ごしですか?

レインコートや傘のおしゃれが楽しい梅雨(ちょっと無理してますが)、いかがお過ごしですか?

 あれから、29日のレクチャーコンサートのリハーサルを楽しく終えて、いつもとちがう雰囲気のレジュメを制作中。
 バンドのみんなが受講生の質問に答えてくれるコーナーも作ったので、考えてきてくださいね。あ、好きな食べ物とかじゃなくて、みなさんのコード感覚を磨くための質問ですよ、念のため。
 選曲はピアノランド④、⑤、The Four Seasons ベストセレクションの楽譜から。先日のセミナーで難しく感じた方も、今回は楽しく勉強できると思いますのでお楽しみに!

 そして翌17日は、久しぶりの新潟のセミナー。とっても熱心な熱い空気に、セミナーを始めた頃の、初心に帰る想いでした。新潟のみなさんありがとう!
 勉強会も実現にむけて調整していきますので、たくさん参加があると嬉しいです。
 日本海を見ながら駅まで遠回りで送っていただき、ちょっとした旅行気分で帰りました。

 20日はコード塾、そして今日26日はマスターコース。どちらも後半のしごき甲斐のあるところです。
 中堅の先生たちがこれだけ勉強しているのを見ると、新米先生もがんばらなくちゃね!と思っていたところ、新潟のセミナーでとうとうピアノランド育ちのピアノの先生が出現! ついこの間、ピアノランド育ちの音大生で驚いていたのに…。

 こうしてセミナーに出かけながらも、今月は「樹原涼子のみんなでコーラス ともだちになりたい」の編曲、校正に明け暮れ、起きている間集中しているのはもちろんですが、夜眠っていても編曲しているので本当に疲れます(汗)
 脳の本に、人が努力をするのは達成感を得るためで、ハードルが高ければ高いほど、達成したときの満足感が得られるからだ、とありました。確かに! 今は、フェスティバル当日に、会場のみんなと「ともだちになりたい」を大合唱する光景を思い浮かべているからこそ、頑張れるんですね。この歌詞に込めた思いを、ピアノを習っていない子どもたちにも、一緒に来た大人の人たちにも味わってもらえたら…。
 仕事って、自分のためだけでは頑張れないのかもしれませんね。誰かに喜んでもらいたい! それが私の原動力なのかもしれません。

 では、まず29日のレクチャーコンサートで、ハーモニーの喜びを味わっていただけますように!

P.S. 7月4日倉敷でもレッスンパーティー(公開レッスン)、曲目も出ていますので、おいでになれる方、ご覧くださいね。

2008年06月26日 樹原涼子
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東京ではお洗濯日和が続いていますが、お元気ですか?

 今年はクラシック曲を時代ごとにコード分析するセミナーを連続6回開いているので、年間を通して膨大な曲を研究、練習しています。本番で使うのはその中のごく一部なのですが、とにかく自分の勉強になっています。
 昨年まではピアノの練習にたくさんの時間を割けない生活でしたが、今年はそうもいかず、学生の頃より弾いているかなぁ…。大作曲家の曲を正面から取り上げるのは、楽しくておもしろくて時を忘れてしまいます。タイムトラベルしているみたいな毎日!

 6月5日のセミナーでは、ウェーバー、シューベルト、メンデルスゾーンの3人を古典とロマン派をつなぐ作曲家として取り上げ、和声の移り変わりを分析していきました。
 今日はその時のアンケートからいくつかを抜粋してご紹介します。アンケートの質問は、「時代ごとの和声の変化を感じられたかどうか」と、感想。
 大阪や福島からも参加していただきとても嬉しかったです。





「古典〜ロマン派の曲を分析しよう」セミナー アンケート

 時代の変化と共に楽器も変わり、作曲家も一般の人達にも弾きやすく聴きやすい曲をまた、勉強する為の曲を…と作られるようになった様子。
 そしてウェーバーやシューベルトやメンデルスゾーンがこの時代の変わり目にいた重要な作曲者であることがコード分析でもわかりました。
 毎回時間内に濃い内容と分量で集中力が高まるひとときです。
 準備できた曲はコード分析して備えましたので、講義は聴き易かったですが、それ以外の曲は気持ちも含め少し慌ただしい部分もありました。
 コード分析も昔はわからなかった箇所があると沈み込み?!ましたが、最近は随分わかるようになりました。(答え合わせで違う所もありますが)短調の機能についてはまだ自信が持てません…。私の課題です。
 ヘンレアルバムは手に取っていませんが、何だか魅力的ですね。

神奈川県 Aさん

 貴族社会から市民社会への時代の変遷と共に音楽家たちの作曲や演奏に対する意図や目的、また、和声も豊かに(♭9とか♯11など)なっていく様子が第2回と比べてよくわかりました。

 とてもシンプルな I 、IV、V7の進行やダイアトニックな音だけで作られているメロディーの中にほんの少し、ノン・ダイアトニックな音やコードが入っただけでこんなにも素敵に劇的に(予想を裏切る和声進行によって)
まるで魔法をかけられたように場面転換して進んでいく曲の数々にびっくりです!!
 もちろん今までも自分で弾いていたし生徒にも弾かせて馴染んでいる曲にもかかわらず、こんなに心動かされるとは!? 今までいかに無味乾燥と弾いていたことか…。こんな素敵なエッセンスを味わうことができなかったのは実にもったいない…でもこれからたっぷり味わいながらあまり見向きもしなかったシューベルトやメンデルスゾーンの小品を弾いてみたいと思いました。
 ただの石ころが宝石になって輝いたようです。今「弾きたい曲6回コース」を受講中ですが、このシリーズで取り上げたようなクラシックの曲を受講できるクリニックがあったらいいなあと思いました。
埼玉県 Bさん

 ウェーバーの曲を聴いた時、明らかに前回のものとは違うと思い、コードを頭においた聴き方をすると、こんなにもドッキリすることがあるのかと今更ながら発見しました。
 やはり、ウェーバーの曲は知りませんでしたが、曲を聴いてオーケストラの音色が展開されて、魅力的でした。自分の身体を通してコードの音色が演奏されたり、生徒に伝えられたらとあらためて思いました。
 コードの分析を更に学ばなければと思いました。長い道です。

立川市 Cさん

 少しずつわかったところは、生徒に伝えてレッスンに使っています。そんなやり方に(自分が十分にわかっていないのに教える)不安もありましたが、今日の先生のお話で、よかった! と思いました。
また、歴史の話も時折入れるようにしています。日本史との比較、使えます! ありがとうございました。

国分寺市 Dさん

 何より驚いたのは、シューベルトの天才ぶりです。(短い一生に、なんと沢山の名曲を残したことか!! ありがとう!)涼子先生のおかげで、コードが楽しくて、自分なりに生徒の曲の分析に加え、アレンジやハーモナイズをやってみています。
が!! ピアノを弾かずに楽譜を書いてみると、弾いてみて違う音があったり、弾いて作ろうと思うと、楽譜にする頃にはその間に忘れてしまったり、四苦八苦。やはりシューベルトや樹原涼子のようにはいきません。でも楽しいので続けますね。

武蔵野市 Eさん

 日頃、ピアノのテクニックばかりのことで、生徒達もきっとクタビレテいるだろうと……。今日は、ピアノの響き、機能を感じることができて新鮮でした!
 Harmony を意識的に捉えることができて、あらためて興味を持って、曲を眺めたり聴くことができると思います。是非、生徒に教えられるようになりたいと思い、今日、出かけてまいりました。大変勉強になりました。うるおいました。

福島県 Fさん


 時代の移り変わりによる和声の変化を、とてもよく感じられました。テキストを揃えられなかった曲も聴いて感じられました。シューベルトの曲は常に、「え?」と思わされてきていましたが、分析すると捉え方が変わり、思わぬ転調を受け入れる感覚ができるよう勉強したいと思いました。アクセントの意味もとても良く理解できました。
 回を追うごとに「ついて行けなくなるのでは」とびくびくしているのですが、先生が分析を楽しんでいらっしゃるように受け取れて、自分もそういう気持ちで曲を楽しめています。先生のように弾けたらもっといいのに……と思うばかりです。

千葉県 Gさん







 はじめての方は「難しかったけど楽しかった。勉強になった。勉強しなくては!」という方がほとんどでした。シリーズ途中からでも大歓迎ですョ! 同じテーマのセミナーは、秋に名古屋でもスタートします。

 今日はこれから6月29日の「樹原涼子とごきげんバンドでのレクチャーコンサート」のリハーサルです。
 現代では特に属七の使い方が進化しているので、そのあたりとテンションノートについてみんなでレクチャーする予定ですが、さて、バンドのみんなのアイディアは? 楽しみです。
 そして、明日17日は新潟で「ピアノを教えるってこと、習うってこと」のセミナー! 新潟は本当に久しぶりです。新しい出逢いにワクワクします。

 それではみなさん、お元気で!

2008年06月16日 樹原涼子
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みなさん お元気ですか?

 私は5日のコード分析セミナーを終えて久々にダウン、今日なんとか元気になり、これから熊本マスターコースが始まるところです。

 コード分析セミナーは、シリーズセミナーにもかかわらず、前回同様100人を越える方がつめかけ、熱気のあるセミナーとなりました。
 内容や感想は次回に譲って、まずはおわびから。
 最後に紹介したメンデルスゾーンの「子どものための小曲集op.72 の2曲め、Es durの曲を課題にしていたのですが、ヘンレ版と全音版で“曲が違う”というアクシデントがありました。
 これは、セミナー終了後にいろいろ調べてわかったのですが、メンデルスゾーンがこの小曲集を出版する際に、最初に書いたものに大幅に手を加えて、一般に普及している版(全音版)になったようなのです(曲順やテンポを変えたり、省いてしまった曲もある!)。ところがヘンレ版は、メンデルスゾーンの自筆譜を基にした最初の版で、しかも、これだけ大きく内容が違うのに作品番号はそのまま、ということで、当日は、とても美しい曲と大好評でしたが、びっくりした方、ごめんなさい!

 それでは、また!

2008年06月 9日 樹原涼子
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こんにちは!

 とうとう6月になってしまいました!

 前回、二つの締切が終わったらコンサートへ出かけようと思っていると書きましたが、簡単な方ひとつだけ終えて出かけてしまったのであとが大変です。それでも、行ってよかった! 
 イヴ・アンリ先生のショパンは、和声の色彩豊かで隅々まで心の届いた演奏で、とても勉強になりました。“迷ったら聴きに行く”のが正解でありました。

 今日は5時に起きて、ピアノランドフェスティバルに合わせて出版するコーラス楽譜の執筆と、6月5日の〈クラシック曲のコード分析 第4回古典〜ロマン派〉セミナーの準備をしていますが、レッスンにいらしたピアノの先生たちに、試しに『ともだちになりたい』のコーラスを歌ってもらって「鳥肌が立ちました!」と大好評だったので、とても嬉しくなりました。早く、会場の子どもたちみんなと歌いたくて、筆も進みそうです。
 
 そして、古典からロマン派への移り変わる時期の音楽の美しさといったら…。
 毎日たくさんの曲を分析しては弾きながら、あふれるほど作曲家の気持ちを感じています。ピアノという楽器を彼らがどんなに愛していたか、消えて行く“音”を五線紙に書きつけないではいられない想いを、少しでも伝えられるかしら…。このシリーズ、どんどん面白くなっていきます。
 コードセミナーは初めての人でも、ピアノ曲の素晴らしさに触れに行くつもりで、どうぞのぞいてくださいね!

 それでは、6月5日にお会いしましょう!

2008年06月 2日 樹原涼子
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