肌寒い日には使っていたセーターも、そろそろしまってよさそうですね。
お元気ですか?
4月25日は、1年前に卒業したコード塾1期生の講義&同窓会を開きました。同窓会というと普通食べたり飲んだりがメインで、“懐かしい人と時を過ごす”というイメージかと思いますが、勉強家のピアノの先生たちがせっかく集まるのだから食べておしゃべりだけではもったいない!と、なんと、3時間を越える勉強のあとにやっと昼食会。
前半は“リードシートを見て演奏するには”をたっぷり講義。
後半は、コード塾での勉強を応用して各自が研究した課題を発表(演奏)するというもの。コード塾スタートの頃には「コ−ド聴音は苦手」と言っていた面々が、楽譜の出版されていないhara hara倶楽部の曲をCDからお玉じゃくしでなくコードで聴き取って演奏したり、TV放送された録音から耳コピして弾き語りしたり(「その手を胸に」)、果てはライブでしか演奏していない曲を耳コピで弾いたり!(「愛する者たちよ」)、白熱したクリニックタイムとなりました。また、スタンダード曲の移調奏や世界各地の名曲のアレンジ等、ひとりひとりが生活の中で音楽を楽しみつつ向上している姿が伝わってきて感動しました。
毎月勉強しているときとは、また違ったゆとりが見えたのも嬉しい!
そして明日5月1日は、マスターコース9期生の講義&同窓会の予定です。こちらでは、大好評だったムジカノーヴァ1月号のピアノランドとのおススメ併用曲集について、詳しい講義とクリニックタイム。みなさんにお会いするのが本当に楽しみです!
それでは、ゴールデンウィーク、楽しくお過ごしください!
今年の春は、レインコートや雨傘のおしゃれを随分と楽しめますね。
空は曇っても、心まで曇らないで過ごしたい今日この頃です。
4月21日は熊本でのマスターコース。前日入りしたら、熊本城本丸御殿オープンの日とあって街は大にぎわい。豪華絢爛な昭君之間を、少し落ち着いた頃訪ねてみたいと思います。電車通りから見える、見慣れたお城がさらに風格を増したようで、何だかワクワクします。
マスターコースは朝から3時間の講義。お昼休みのあと今回は5人の公開クリニック。受講生はみな、本当に熱心で、美しい音色、タッチを求めてごくシンプルなことを完璧に、納得のいくまで極めたいという方がほとんど。“先生”たちだからこそ基礎の大切さがわかっているのですね。自分の奏でる音のすべてに責任を持つ演奏を目指して、耳を開き、少しの違いを聴きとれるようになっていくプロセス! やり甲斐を感じます。
そして今日、24日は東京でのマスターコース。これまで学んだテクニックが4、5巻の曲でどのように生かされていくか、たくさん演奏を聴いてもらいました。いよいよメソッドのまとめに入り、みなさんの気分が引き締まってきました。
こうして、熱意を持って学び続けるピアノの先生たちに囲まれていると、みなさんとても忙しくしていらして、少子化で生徒が減ったという話を聞かないのです。集まるところには集まって来るのですね。
それでは、連休前、もうひとがんばりですね。お元気で!
早いものでもうすぐ5月!
新学期を迎えた音大生や音高生からは学校の様子の報告が届き、ピアノランドスクールでは新入生も入り、新学期の時間割に合わせてレッスンの時間割を組み替えたりしています。
こうして毎年のその季節らしい出来事やら行事やらに出逢うと、生徒たちの1年前、2年前、入門したての頃など感慨深く思い出します。子どもたちは、たとえ3歳でもそれぞれの人生をすでに歩き始めているんですね。その子たちと人生の一時期を共に過ごすピアノの先生という仕事は、いろんなドラマに立ち会う仕事でもあります。その時々にかける、ちょっとした言葉やアドバイスをずっと覚えている子もいて、嬉しくもあり、責任も感じます。そしてレッスンがうまくいくためには、親御さんとの交流も、とても大切です。
『ピアノを教えるってこと、習うってこと』の中に、本当に子どものことを考えて親の立場、先生の立場で何ができるか、何に気をつけたらよいかを綴りましたが、結局は“音楽が、ピアノがその子の幸せにつながるように願って教えているか、習わせているか”につきるのではないでしょうか。
春。みんなが希望に胸をふくらませる時。日本中の子どもたちのピアノレッスンが、ストレスを生むのではなく、楽しい時間になるといいなと思います。
明日はコード塾、21日は熊本マスターコース。学んでいる先生たちにとっても、理論や技術を身につけるプロセスはハードです。でも、それを楽しんでいただけるように伝えていかなくては。
各地のピアノランド勉強会も所沢、堺、植田、成田などで募集中です。
それではみなさんお元気で!
木々の新芽が眩しい季節ですね。
窓から見える柿の木の葉っぱが、ぐんぐんとすごい勢いで芽吹いていて、春の力強さを感じます。
4月7日の日記をご覧になった方達からお便りや感想が届いています。自分で自分を縛らなければ、新鮮な目で毎日を見つめ直すことができたら、毎日生まれたての気持ちになれたら、いいですね!
身体と心はつながってるなとしみじみ思うこの頃。そして、人間も自然の一部だから、頭で考えたスケジュールに振り回されずに、心と身体に意見を聞きながら暮らしていくのも大切だと、やっとわかりました。
長かったのどの不調が治って、いろんなことに感謝する気持ちを忘れないで、毎日を大切に過ごすようになり、去年とは少し違う私が生まれたような気がします。
春は、環境が変わって、疲れやストレスが溜る季節でもありますね。時々の無理はいいとして、ずっと無理を続けないでくださいね。
いま、季刊誌ピアノランドメイトの原稿を書いているところですが、今回から紙上コード塾をスタートしたのに加えて、たくさん書きたいことがあって20ページは越えてしまいそう…!
それではお元気で!
また肌寒さを感じる今日です。
お天気も、ですが、毎日毎日、1日1日違う新しい日が来るって何だかすごいことですね。今日を“昨日の続き”と思うか、“全く新しい日”と思うかで、人生って随分変わるものだと思います。
最近、自分の毎日を、今までこうしてきたからという理由だけで何となく習慣で決めるのではなく、これから、今日は、今回はどうしようかなと新鮮な目で見つめて、まっさらなところから考えることにしています。同じように繰り返すことでどんどんよくなっていくこと、本当は繰り返す必要のないこと、繰り返すたびにバージョンアップしていくもの…と、日常のいろいろなことについてひとつひとつ点検していること自体も新鮮です。
自分が自分の人生に何を求めているのか、時々立ち止まって考える、というとオーバーですが、例えば明日どんな本を読むか、誰かのコンサートに行くか行かないか、それとも買い物に行くのか原稿を書くのか、パリに行くのかアフリカに行くのか、本当は100でも1000でも選択肢はあるのよね、たとえ手帳にはこう書いてあっても、と。あらゆるものに対して可能性が開かれていると思うことって、とても大切だなと思います。限界を作るのは、いつも他人ではなく自分かもしれないな、と。
そんなことをつらつらと考えていると、“選ぶ”という行為が、今までより楽しく感じられるようになってきました。お茶を飲もうとしても、緑茶か、ハーブティーか、コーヒーか、ミルクティーか…。次のセミナーで取り上げる曲も、今年の夏のピアノランドフェスティバルで取り上げる曲も、本当に今やりたい、気持ちの“旬”を感じ取れたらいい選曲になるはず。
そうそう、今回は公開レッスンについて書こうと思っていたのでした。
このところ公開レッスンが続いたので、“子どもの公開レッスン”で私が心がけていることについてお話ししてみましょう。
ひとつめは、生徒たちが公開レッスンのために頑張って練習してきたことを、まずはよいこともよくできなかったことも含めて、一旦は全て受け止めること。
つぎに、演奏した生徒が自分の演奏をどう感じているのか、どこに満足してどこに不満があるのか、どう弾きたいと思っているのかを問いかけること。ここで、「方向性はよいので、テクニックの足りないところを補強してあげよう」とか、「方向性が違うのを、どうやって気づかせたらよいか」とか、「根本的に直すべきことがあるのを、どうやってアプローチするか」とか、ひとりひとりへの方針を固めます。
なぜそうした方がよいのか、なぜよくないのか、その理由がわかること、わかったらチャレンジすること、すぐできなくてもやり方がわかればよし、と割り切って、なるべくテンポよく進める!
やるべきことがあまりにも多いときには、どれかひとつに絞ってピンポイントでアドバイスをする。ただし、時間によっては最重要課題に取り組めるとは限らないところが辛いのですが…。それでも少しでも“よくなった喜び”や“新しい発見”をしてもらおうと努力する。
そして、その子が今後気をつけるとよいこと、生徒の先生に気をつけてレッスンして欲しい点について、なるべく具体的に伝える。最後に、その子のよいところ、よくなった点についてほめる。
こうして脳みそにも汗をかきつつ、公開レッスンを終えます。この春出逢った子どもたちが、この日を楽しんで、ますますピアノが好きになってくれますように!
それでは、新しい明日に、また出逢えることに乾杯!
お元気で。
お元気ですか?
中央高速から春霞のかかった美しい富士山を見て、満開の桜並木を通って国立の公開レッスンへ。ここ数年の春休みの公開レッスンは、私の中で美しい景色とセットになっています。
昨日4月2日は、小学生4人がバロックと古典の作品を弾き、1月と3月のセミナーをレッスンでいかに生かすかという実演でもありました。会場には田代ユリさん、新人ピアニストの沢木良子さんも。
4人の子どもたちは、楽譜の中にかわいい文字でコード分析したあとがあり、それぞれに楽しく、また私にとっても勉強になるレッスンとなりました。今日は時間がないので、次回、公開レッスンについて考えたことを書きますね。
それでは、また!