樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


« 2007年08月 | TOP | 2007年10月 »

朝晩肌寒くなってきましたね。

 お元気ですか?


 昨日(25日)は、世田谷区立八幡小学校の家庭教育学級で、いのちの大切さを伝えるというテーマで弾き語りのミニコンサートを開いてきました。1〜6年生までの全校生徒が体育館のまん中に置かれたピアノをぐるりと囲み、キラキラの瞳で私の話に耳を傾けてくれました。ピアノランドから3曲親子連弾と、「君は君のままで」「光る星があったから」「どんな日も どんな日も」。午前中の1時間にも満たないコンサートでしたが、子どもたちの素直な反応と、来賓やお母さんたちの涙がとても嬉しく、あたたかい気持ちで家路につきました。PTAのお母さんたちと心を合わせて計画したのも楽しかったし、小学校の中、そしてテーマに沿った内容で、ピアノランドフェスティバルとはまた違った手応えがありました。


 その前日24日は、お彼岸の振替え休日にもかかわらず国立音大の授業。前回は二段階導入法について、今回はピアノランドの曲をどんどんみんなに弾いてもらうというもの。さすがに今の学生はみな美しいフォームで音もきれいですが、アンサンブルに慣れていないこと、積極性が今ひとつ、もっと思い切って表現していいのよ、とやや物足りなさも感じます。世界の6つのメソッドを2コマずつ学ぶという恵まれたカリキュラムも、受け身ではもったいない。そう思うのは、いつも現役バリバリの積極的なピアノの先生たちに講義しているからでしょうか。


 とは言え、感想には「2年の時教材研究でピアノランドを分析しましたが、こんなに楽しく使える教材とは気づきませんでした」(どの曲を分析したのかな?)とか「ピアノランドは私が思っていたよりも徹底して伴奏や連弾に力を入れているんだなと思いました。私がピアノを習い始めた時とは、今のピアノ教育は随分変化しているんだなと思いました」「私もピアノランドを4歳から弾いて育ち“ミステリーを追え”はなつかしかったです。伴奏がとにかく楽しいという印象が残っていて、やはり大人になってから聴いても楽しかったです」「今回初めてピアノランドを知りました。二段階導入法やミュージックデータなどすごく参考になりました。連弾や6手など聴いていても楽しかったです。弾きながら歌うこともすごく大切だなぁと思いました」「練習して来ない生徒への対応が参考になりました」など、少しは役に立てたようで嬉しく思います。


 みんなが社会に出て一人前のピアノの先生になったときに、また今日のことを思い出してくれたら嬉しい! 大学生、小学生と続けて触れ合い、「未来がある」ってステキなことだと思いました。みんな、今しかない“若さ”“若いときの時間”を大切に生きていってね!

2007年09月26日 樹原涼子
はてなブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 Buzzurlにブックマーク

いつの間にかセミの声がなくなって、秋が深まっていきますね。お元気ですか?

 昨日ピアノランドメイトvol.58の版下が印刷屋さんに入ってホッとしたのも束の間、今日はマスターコース&発表会前のレッスン、明日はコード塾。勉強の秋です。

 今、10月4日の初めてのテーマ『あらためて、はじめまして ピアノランドです』の準備をしているのですが、改めてピアノランド全体を客観的に眺めてみて、自分の歩いた道を振り返るよい機会となっています。ピアノランドを書き始めて16年目となりますが、私がやりたかったこと、目標にしていたことにやっと時代がフィットしてきたのを感じます。当時伝えるのに苦労したことが、すっと伝わる時代になって、もしかしたらここからがスタートなのかもしれません。

 そんな新鮮な気持ちで見直していくと、すでに使っている人へも、もっと演奏のクオリティを上げる使い方ができないか、そしてプロを目指す生徒にはこんな風に使って欲しいという提案がいっぱい生まれてきました。
 伝えたいことが沸き出して沸騰していく感じ…早く伝えたい!… 10月4日が待ち遠しい!

 また、10月20日は熊本で「音楽はたのしい!」と題した保護者、保育者、先生向けの講演&ミニコンサートが予定されています。ここでは、ピアノランドをぐっと“子育て”の方に引き寄せながら、二段階導入法やカウンセリングレッスンの話もしていきます。九州の方はぜひ、聴きにいらしてくださいね。

 主催は恩師八戸澄江先生が作られた“NPOこどもの教育”です。また、八戸先生が熊本日日新聞に“わたしを語る”欄で45回にわたって連載された「小さな生命の交響曲」は、教育にたずさわる人にはぜひ読んでいただきたいお話です。先生の何分の一かでも、私に伝えることができれば…と思います。

 夏の疲れがたまっていませんか?
 みなさんどうぞお元気で!

2007年09月20日 樹原涼子
はてなブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 Buzzurlにブックマーク

突然の雷雨に驚く毎日ですが、一雨ごとに涼しくなってきました。

 9月7日、台風が通り過ぎた直後に、母校、武蔵野音楽大学を訪れました。ムジカノーヴァの音楽大学最前線!“音楽教育のスペシャリストが訪ねる母校徹底探検”(仮題)のレポーターとして、ということでねじりはち巻きででかけました。私が学んだ頃に比べると、当然時代が変わって新しい要素が加わっているのでは?と楽しみにしていましたが、予想以上に変わっていました。

 江古田キャンパスに昨年新設されたヴィルトゥオーソ学科は、1学年30名(ピアノ、声楽、管弦打楽器含む)の定員のところ、現在10数名、うちピアノは7名とのこと。今年の新入生のピアノは4名。教職課程はなし、演奏!演奏!としごかれるそうですが、演奏家を目指す学生にとって、少数精鋭での教育は願ってもないこと。

 ヴィルトゥオーソ学科では、専攻のレッスンの他、演奏家に必要な語学にも力を入れ、レパートリー研究、ステージでの心理学、優れたプログラムノートを書くための授業、舞台芸術概論、マネージメントとのコミュニケーション能力を高めるなど、ステージに立つための具体的な準備が進められます。定期試験のための課題曲を置かずに、学外のコンクールにも出やすいように、個性を伸ばす曲目が選べるように配慮されているとのこと。


 こうして、新たな学科ができることで他の学生たちも当然刺激を受け、切磋琢磨していく環境になることでしょう。一般の器楽学科からヴィルトゥオーソ学科に転科することも2年に進級するときにチャレンジできるそうで、今年はピアノ専攻の学生がひとり転科したそうです。

 その他にも、ピアノ専攻の学生たちはオーディションを受けてピアノ二重奏、伴奏法(リート、器楽、オペラ等)、指揮法などを学ぶチャンスがあり、私の学生時代にもそんなカリキュラムがあればなぁ…と思ったことでした。

 また、音楽家が輝くにはよきプロデューサーが必要!
 私自身、よきプロデューサーに支えられて他方面の仕事が広がっていきました。プロデューサー能力のある人がもっともっと育たなければ音楽界は発展しないので、今年新設された音楽環境運営学科も応援したいと思います。


 武蔵野音大は、一般に堅実なイメージがあるのですが、のだめカンタービレのモデルになったことで、音大生の厳しくも楽しい日常生活がイメージしやすくなった面もあると思います。音大で音楽を学ぶ人たちが増えていくと嬉しいな!
 受験生を持つ先生方は、各音大の要覧を毎年取り寄せたり、音大のコンサートやセミナーに実際に出かけたりして、その音大の“今”を知ることが大切ですね。今回、つくづくそう思いました。

 さて、9月10日の熊本でのマスターコースも、だんだんと軌道に乗り、講義の手応えも出てきました。今回は、リズムトレーニングやコード聴音、手のフォーム、筋力チェックなどに時間をさき、聴いているだけでなく自ら参加して自分の能力を伸ばす、という感覚を持っていただけたかと思います。


 それでは、ピアノランドメイト、今月中に発行できるようにがんばろう…

 みなさまお元気で!

2007年09月12日 樹原涼子
はてなブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 Buzzurlにブックマーク

涼しかったも束の間、また暑さにクーラーを入れてしまいました。お変わりありませんか?

 世界陸上も終わり(男子400mリレーには感激しました! 土佐選手もすばらしかったですね)、いよいよ仕事漬けの秋が始まってしまいました。夏中、フェスティバルで頭の中がいっぱいだったので、9月になってからはリセットして他のこともスタート。と思いきや、生徒の感想文や絵、保護者からの手紙などがセットになって送られてきたり、ボランティアスタッフ全員に書いたお礼状のお礼状が届いたりで、毎日フェスティバルに引き戻されて嬉しい限りです。もうしばらくは熱い余韻に浸りつつも、エンジンは全開で走り出さなくては。


 今月は、ムジカノーヴァの“音楽大学見聞録”のレポーターとして、母校武蔵野音楽大学を訪問する予定で、とても楽しみです。何年ぶりかなぁ、と考えるのはやめて…とにかく、自分が育ったところはなつかしいものですね。

 後半は、国立音楽大学の特別授業が2回、小学校でのコンサート、東京と熊本でのマスターコース、コード塾、卒業したコード塾1期生のための初のオプション授業など。合間には発表会のパパママコーラスの練習。そうそう、フェスティバルで歌った“願い〜大切な日に”(hara hara倶楽部の“願い〜クリスマスの日に”の歌詞を少し変えて、季節に関係なく歌えるようにした曲)を、私の教室でも合唱するのですが、この曲が大好評で、楽譜の問い合わせが多いのでお知らせしますね。

 合唱団のために日本合唱指揮者協会で発行、お店には置いてなくて一部350円で、合唱する人の人数分をお求めいただけるなら(コピーはしないでね!)という条件で、分けていただくことができます。
樹原のホームページで見た旨伝えて申し込めば手に入ります。

  日本合唱指揮者協会
TEL:03-3952-7207 FAX:03-3952-7218

 世界中の人みんなの幸せを祈る合唱の輪が広がっていったら、作者としてこんなに幸せなことはありません。


 それから、新しいテーマのセミナーを10月4日(木)に国立楽器で開きます。ピアノランドに興味はあっても、まだ使ったことがない方、これからピアノの先生になる学生、保護者の方もぜひどうぞ。

 そういえば、すでに『ピアノランド』を使っている人のためのセミナーはとても多いのに、初めての方のためのセミナーは、ここ何年も東京で開いていないので、今回の“あらためて、はじめまして ピアノランドです”は、私にとっても新鮮です。シリーズが揃った今ならではの内容にしようと練っているところです。お楽しみに!


 そして、連休の17日に観客として楽しみに行こうと思っているのは、都立国際高校の文化祭でのミュージカル“APPLAUSE”

 
APPLAUSE
http://www.geocities.jp/khapplause/top.html

 東京のフェスティバルを手伝ってくれた高校生たちが脚本・演出・音楽・振り付けなど、すべてをこなすオリジナルミュージカル!

 高校生の熱いエネルギーに元気をもらえそうです。“アプローズ”(拍手)ってタイトルも夢があっていいなぁ。自分の高校生時代を思い出しては、「負けないわよ!」と思うのでありました。

 では、温度差で風邪など召しませんように。

2007年09月 5日 樹原涼子
はてなブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 Buzzurlにブックマーク











過去の日記