冷暖房のいらないこの季節
窓を開けていると本当に気持ちがいいですね。みなさんはどんな秋をお過ごしですか?
つい先日スタートしたような気がするのに、何だかあっという間の2年近くでした。マスターコース9期生の最後の講義を21日に終え、充実した気持ちと淋しい気持ちが半々です。ピアノランド、プレ・ピアノランド、たのしいテクニックに加えて、今期からピアノランドコンサートの講義も加え、リズムトレーニング、コードネームに関する内容も大幅に増やした9期。月に2回、九州、大阪、名古屋などからも、よく通われたと感心します。
受講した人たちは音楽力、演奏力、指導力がアップしただけでなく、自信がついてスタートした時とは表情がすっかり変わって、内側から輝いて見えるのも嬉しいことです。みなさんが自分を大切にする、自分のために時間を使う、自分の進歩を喜ぶという過程を経て、いつの間にか「自分のレッスンのクオリティや自分の人生観、音楽観までも変わりました」と言われるのを聞いて、いくつになっても、人は自分で自分を認めて、好きになっていく方向性を見失わないで生きていくことが大切だと思いました。どんな職業でも、そういう気持ちで取り組めたら、自分の仕事に誇りを持てる“プロ”になれるような気がします。あとは、グループ形式のレッスンと卒業パーティーを残すのみ。11月からは10期生がスタートする予定です。“ピアノの先生”という職業を愛している方、もっと自信を持ちたい方、どうぞいらしてくださいね。
さて、土曜日はピアノランドスクールの発表会のリハーサル兼レッスンを丸一日ホールで、日曜日は発表会と続きました。幼稚園の年中から音大生まで、のんびりレッスン生からプロ指向の生徒まで混ぜこぜの発表会。ここ数年は4人の講師が発表会の細かい段取りを担ってくれるので、最後の1〜2週間私は生徒の心と音楽に集中することができてとても助かっています。前日にホールの響きの中でゆっくりリハーサルした甲斐あって、ひとりひとり自分らしい音作り、自分らしい表現ができました。わが生徒ながら、ひとりで舞台に立つ度胸に感心してしまいます。本番大好きな私の血を引いて(?!)本番が一番上手くいった子、ちょっとした危機を立派に乗り越え、止まらずに弾き終えて笑顔であいさつする子、いずれも立派でした。たくさん拍手をもらったこの喜びを忘れず、また来週からステキな曲をいっぱい弾こうネ!
心に残ったのは、「光る星があったから」を、パパママコーラスで歌ったことです。お忙しい中参加してくださった保護者への感謝と、絵門ゆう子さんが天国で喜んでくれていると思うと、指揮をしながらこみ上げるものがありました。こうして、作品は歌い継がれてみなさんの心の中で成長していくのでしょう。
今年はチェロの崎野敏明さんをゲストに迎え、子ども達のためのコンサートタイム。これまで、ハープ、ギター、パーカッション、声楽などいろいろなゲストをお招きしてきました。“ピアノを習ってる”だけではなく、家族でコンサートへ出かけるきっかけになればと思うのです。
さぁ、今日はこれから国立音大での2回目の講義です。たった2回でピアノランドを伝えるのは大変だけど、頑張ろう!
それではみなさん、お元気で!