樹原涼子ようこそピアノランドへ!

 
 
 


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雨の多い毎日ですね、いかがお過ごしですか?

 私はすっかり元気になったところで、なんとか本の原稿を書き上げ、今日は思い切り脱力しています。予定より100枚も多くなってしまったので、これから原稿を整理したり、イラストの打ち合わせをしたり、細かい作業に入ります。

 ピアノランドメイトや音楽誌の連載などで少しは書くことに慣れていたつもりですが、書き下ろしの単行本となると質も量も、全く違うのですね。体力と集中力の使い方が楽譜作りやレコーディングとはずいぶん勝手が違うので、苦労しましたが(いえ、まだまだ出来上がるまでは続きそうですが)楽しさも味わってしまいました。

 こういう、未知のことに挑戦する喜びというのは、クセになるので困ります。これ以上やりたいことが増えたら人生いくらあっても足りません!

 今週、私の教室では幼児から中学生までが、一人、3〜6曲のレパートリーを披露する、レパートリー発表のグループレッスンをしました。これは、楽しいイベントで一区切りして、秋の発表会に向けて夢を膨らませていくようにと考えて行っているものです。

 日本の子どもたちは、お客様が「何か弾いてくれる?」とリクエストしても、尻込みして弾かない子どもがほとんどで、その理由は「恥ずかしいから」だけではなく、 ほんとうに弾ける曲がないから…というケースが多いようです。

 せっかくピアノを習っていてそれではもったいないですね。私は、どんなレベルであれ、その中でのレパートリーを持つ大切さ、楽しさを伝えたくて「レパートリー発表会」をやっているのですが、これは着実に実を結んでいます。曲紹介のトークもだんだん上手になり、他人の演奏を聴くマナーも育ってきました。

 レパートリー作りのコツは本の中にも詳しく書きましたが、生活の中で音楽を楽しんでこそのピアノレッスン! ですよね。

 本番前に緊張のあまり気分が悪くなった男の子が、よろよろと私のところに助けを求めてきたので、「おまじない、してあげる」と背中をさすりながら、耳もとで「いいこと教えてあげようか、弾いたら治るよ。 弾いてみる?」「うん」というわけで無事演奏。終わったら気分もよくなり、かわいいものです。こうやって、みんなだんだん本番に強くなって心臓に毛が生えていくんですね。


 さて、明日は新潟のセミナーなので前泊で出発です。

 みなさま お元気で!

2006年05月20日 樹原涼子
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