お元気ですか?
飛ぶように毎日が過ぎていく…大きな締め切りがあると、そんな気分になります。大きな締め切りがあると、毎月の連載が小さな締め切りに感じられて、10枚少々なら昔ほど苦労しないでするりと書けるようになった気がするのが不思議です。それに、大きなことを片づけようとすると、目の前の細かい仕事を片づけないと取りかかれないので、それらはぐんぐんと片づけていくのですが、えてして、大きな仕事に行き着く前に一日が終わってしまいます。
連休に入ると、世の中の会社はほとんどお休みになるし事務所のスタッフも休むので、電話も鳴らずに昼間でもどっぷり原稿が書けるはず!と、大きな仕事に取り組むためのまとまった時間がもうすぐ手に入るのが楽しみです。
なるほど、作家がホテルに缶づめになる気持ちがよくわかります。レコーディングは、必然的に“缶づめ”だから集中できるんですね。
絵門さんが天国に旅立ってから3週間が過ぎました。少しずつ、ここにはもういないことがわかりかけてきたと同時に、やっぱりここにいる…と思えるようになってきました。絵門さんを支えに生きてきた人がとてもたくさんいることも、お便りをたくさんいただいてよくわかりました。
絵門さんは、昨年の夏の間中、「がんでも私は不思議に元気」(新潮社)を書き続けていました。私のクリスマスコンサートのゲストに出演した日になんとか本が間に合って、会場でサインしてくれましたっけ。あれだけの本を書くエネルギーは、本当にすごい! 私が書く時間がないなんて言っていられないと反省…。
「大丈夫、涼子さんなら書けるって」と、笑って励ましてくれる声が聞こえるようです。
それでは、みなさま楽しいゴールデンウィークを!