みなさんは、どんな年末年始をお過ごしでしたか?
私は、事務所の冬休み中こそ自分の仕事が進むときだ!...と、押し迫ってもずっと楽譜を書き、
録音をして、沢山の書類に目を通し、何とか昨年分のノルマを果たして新年を迎えました。
そして、元旦からしばらくは熊本で両親の介護に専念しています。
そのような訳で、お年賀状の返信やSNSも充分にできませんが、お許しくださいませ。
年末の報告 楽しかったクリスマスコンサート♪
クリスマスコンサート(12月22日)には、沢山の方においでいただき、本当にありがとうございました!
やはり、自分の企画で演奏するコンサートは、音楽家にとって何よりも勉強になります。
昼の部では、この3年間出版してきたピアノ曲集から、ストーリーを編んだピアノのコンサートを、
CD「こころの小箱」発売記念として開催。アンコールには、レコーディングで連弾に参加した次男と、なんと小原孝さんが飛び入りで!
昼の部の様子は、ライターの飯田有抄さんが、ピアノランドメイトにレポートしてくれますので、お楽しみに♪
夜の部は、リットーミュージックで出版していた『The Four Seasons"ベスト・セレクション"』を
樹原涼子スタジオから再刊した記念のコンサートで、収録曲から選りすぐりのものを"ごきげんバンド"と演奏いたしました。
何年も、何十年もかけて、樹原涼子の音楽の世界が形作られてきたことを改めて思い、
そして、これから何処に向かっていくのか、その、一番大切なことを考えられたコンサートでもありました。
そこに立ち会ってくださったみなさまに、心より御礼申し上げます。
アンケートやお手紙の一言一言がとても有り難く心に沁みます。聴く人の心に届いてこその音楽...。
これからも、全身全霊で音楽の道を突き進んでいきます。
本人はいたって真面目なのですが、コンサートでは相変わらずの天然ぶりを発揮してしまい、
特に夜の部では、思い出しても何度も笑えてしまうレベルの爆笑シーンが多々有り、セミナーやレクチャーとは違った樹原涼子をご覧いただきました(笑)。
「それは、狙ってもできないよ」とメンバーにも...。
それはともかく、今回のセットリストをこちらでご覧ください♪
第1部
『こころの小箱』より
時の砂
好きなこと
君に伝えたいこと
ほんとうの気持ちは...
ここにいるよ
嬉しいプレゼント
言葉よりも
かなしくても
大空へ
こころのオルゴール
明日への道
おだやかな時間
忘れないよ
想い出の小箱 ~左手のために~
『やさしいまなざし』より
やさしいまなざし
第2部
樹原涼子作品に流れるもの
~センチメンタルな気分で~
センチメンタル ピアノランド④
心の旅 ピアノランドコンサート㊦
もの想い 『夢の中の夢』
~遠い昔を懐かしむ~
光る川 『夢の中の夢』
ノスタルジー 『やさしいまなざし』
~耳を澄まして~
星 『やさしいまなざし』
星の声
~変化~
バリエーション 『夢の中の夢』
~夢を紡いで~
夢を追いかけて ピアノランドコンサート㊦
夢 『夢の中の夢』
光 『やさしいまなざし』
アンコール
いかないで 『こころの小箱』木原孝之介と連弾
風はどこから 『こころの小箱』小原孝氏と連弾
第1部
やさしいまなざし
その夢捨てないで
ふたりがけの椅子
お元気ですか
紅い月
愛をとめて
第2部
夢のように 花のように
TRY AGAIN
花
嬉しいあの人
祈り
クリスマスには
君は君のままで
アンコール 永き道
今年の樹原涼子の活動
♪コンサート
公の行事としてはまず、1月18日(土)1時半から杉並公会堂小ホールで、 「こころ」の子育てトーク&コンサート~親が変われば子どもも変わる~でスタートします。 ピアノの先生ではない働くママ達の企画で、前半はお子さんのため、後半は親御さんのためのコンサート。ぜひ、親子でお出かけくださいね♪
お申し込みはこちらからどうぞ。
♪セミナー
そして、1月28日(月)は、ピアノランドメイト会員企画の一日セミナーで、 「耳を開く聴きとり術講座」を開催。 欲ばりにも、午前午後合わせて4つの講義、終了後はちょっとしたパーティーも企画されているようです。
好評につき、定員を増やしてもう少しだけ受け付けるそうです。お申し込みは、チラシのアドレス、電話番号までどうぞ。
♪取材記事 連載他
・ミュージックトレード1月号「素晴らしきかなピアノ 出会う旅をして欲しい」というタイトルで、 ピアノ文化の未来のために熱く語っています。ユーロピアノの社長、戸塚亮一氏との対談。
・毎日新聞。いつ掲載されるか、まだわかりませんが...。とにかく楽しい取材でした。音楽家樹原涼子がどのように料理されるか、楽しみです。
・ONTOMO MOOK「レッスンしましょ!MUSICA NOVA ピアノ教室」4期別のアナリーゼ特集で、私は近現代の部門で 「やさしいまなざし」を分析。小節線のない曲にも、気楽にアプローチしていただけますように! もちろん、コード分析付きです。
・ムジカノーヴァ1月号 聴きとり術コード編、ドミナントモーション特集の10回目。本当にコードが聞こえる耳になりたい方、ぜひ、実践してくださいね。
2月号では、12月にカワイ名古屋で開催された「聴きとり術セミナー」の詳しいレポート記事が出るので、そちらもお楽しみに♪
音楽を教えている人へのメッセージ
音楽を愛する方、ピアノ指導者、親御さん等が多くお読みくださっていると思いますので、これからの音楽教育について、少し書きたいと思います。
ピアノを教えていると、ピアノが上達することを当然目標にするわけですが、ぜひ、目先の宿題、発表会、 コンクール等のことだけで頭がいっぱいにならないで、生徒の人生に思いをはせて指導していっていただければと思います。
音楽とは何なのか、私たちの人生に音楽は何をもたらしてくれるのか、楽器に向かう時間は上達のためにだけ有るのか、 音楽がもたらしてくれる多くの恩恵を生徒に手渡すことができているか、自問自答してみたいと思います。
音楽を専門に学ぶ人の中で、音楽家として生きていける人はほんの一握りです。 それでも音楽の仕事につきたいという人に対して、どれほどのアドバイスや教育ができるか、しっかり研究していきたいものです。
また、教えている人には、楽器店で多くのメーカーのピアノを試弾に行かれることをおススメします。 なぜなら、先生自身が、自分のピアノだけを基準にして指導している限り、その楽器以外のピアノで演奏することを想定できないレッスンになってしまうからです。 本番は、先生のピアノではないのですから。
指導者は、少しでも多くのピアノを知り、楽器に応じた演奏法を研究したいですね。 自分のためにも、生徒のためにも、それはたゆまず続けていきたいことです。
それぞれのメーカーのいろいろなランクの楽器の特性を知ると、その違いにより、 音楽の表現は変わらざるを得ないこともわかりますし、また、音楽によって楽器を選ぶと発想もあってよいですね。 "ピアノ"の研究をしないピアノの先生になってしまわないようにしたいものです。
美しい音色にこころ癒される時間を持つことが、どんなに幸せなことか。それを、みなさんと一緒に、次の世代の人に伝えていけたらと思います。
それではみなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします!