2月19日、『魔王勇者』(橙乃ままれ著)という戯曲の朗読劇が、渋谷公会堂で昼夜2公演、別プログラムで行なわれました。俺屍の桝田省治さんが、2年前に作者の才能を発掘、書籍化して大ヒット、今では「まおゆう」と親しまれ、5つのコミック誌に連載されています。戯曲のストーリーがとても面白くて、台詞も本当に素晴らしいのです。息子は、書籍化が待てなくて、ネットで全巻読んでしまったし、私は朗読CD付きの本のCDに感動したので、生の朗読劇があると知ってすぐに、スケジュールを入れました。
朗読劇を観ての感想は、ただ、声優さん達の力量に圧倒されました。そうか、物語の中にぐいぐいと引き込んで、台詞に命を吹き込むとはこういうことか、こういう力を持った人達がいるのだ、とひたすら感動。
そして、こんな戯曲を書ける人がいるんだ! と、橙乃ままれさんの才能に驚きました。今どきの若い人に、戯曲形式の本をここまで読ませるなんて(渋谷公会堂昼夜埋まってました!)。そして、勧善懲悪ではない冒険物語、しかも、登場人物の心の動きにここまで感情移入させる台詞の内容の凄さ。
それから、ままれさんを見出した桝田省治さんの素晴らしさ。才能を見出す才能。そして、このような形で(朗読劇も含めて、全ての展開)沢山のファンのもとに届けたプロデュースの手腕。
こんな風に、一芸に秀でた人が束になって作っていく仕事は、見ていて爽快です。
不勉強で、声優さん達の名前も知らずに拝見しましたが、大ファンになりました。次に朗読劇があったら、必ず、また観に行きます。
ピアノの先生達も、表現力全開を目指して、まずは、朗読CDを聴いてみてはいかがでしょう。
作者の橙乃ままれさんは、「『俺の屍を越えてゆけ』のノベライズを担当するので、樹原さんとご一緒のチームになれますね」とのこと。そうですか!
そうでした!俺屍リメイクに続いて、『俺屍2』も準備に入っているので、音楽の打ち合わせもやがて始まるのでした。
そして、私は3月2日(金)のひな祭ライブで、一芸に秀でたミュージシャン達と共演する日が迫っています。何気なくステージで会話(もちろん音楽で)出来るのがいつも楽しみなのですが、 それぞれが自分の楽器に打ち込んで来た歳月と努力、本番で培った力があるからなんだわ、と、他所の畑を観て改めて思います。 それに、ピアノはひとりのことが多いから、バンドとの共演は本当に楽しみなのです。私も、束になって頑張ります!
ピアノの先生達は、ライブハウスって行ったことないから...なんて言わないで、遊びに来てくださいね。クラシックでもジャズでもない、樹原涼子を楽しんでもらいたいなと思います。そう、お勉強じゃなくて、音楽を楽しみにしておいでください。
それから、ゲームファンの方、最近増えて来て嬉しいです。浮いてるなんて、そんなこと気にしないで、生で聴いてください。CDよりずっといいですから。桝田くんが、漫画家さん達に、「スケジュール空けて行くべきだよ。これは聴くべきだね」と言ってましたから!
そんなわけで、『まおゆう』から、たくさんエネルギーをいただいて、燃えている樹原涼子でありました。
映画「ピアノマニア」の話は、次回、CDも聴いてから書きます。
お元気で!