樹原涼子 ようこそピアノランドへ!

 
 
 

新学期、いかがお過ごしですか?

 ピアノを教えていると、そしてピアノの先生のための仕事をしていると、春は新学期だなぁと思います。進級や入学で生徒たちの時間割も変わり、レッスンスケジュールが大幅に変わるこの時期、今年も生徒たちとつつがなく楽しくレッスンできる幸せをかみしめています。
 ピアノランドスクールでは発表会の日程も、ゲスト演奏も決まり、秋に向けての準備がスタート。夏のピアノランドフェスティバルのチラシも制作中です。1年はいつも、あっという間ですね。

 6日の大阪でのセミナーは、古典からロマン派への橋渡しをした、ウェバー、シューベルト、メンデルスゾーンの作品のコード分析をしました。時代ごとに、なぜ和声が変化してきたのかを考えると(時代背景、楽器の進化、作曲家の生活など)、ピアノを弾くのも教えるのも楽しさ倍増です。今回は、コード勉強会に参加している受講生も多く、同じテーマを他の会場で受けた人もいて、かなり理解度が上がったようでした。
 6月はいよいよ、ロマン派。音楽史は更に、今、このときまでつながっていることを実感してもらえたら嬉しいです。

 というのも、ちょうど今、5月30日の"さわやかな風"のためにピアノ曲を作曲中。講義のための曲を勉強したあとに自分の曲を練習すると、同じピアノという楽器を使って、和声の使い方や曲のスタイルが何百年もかけて変化してきたのだ...としみじみ思うのです。綿々と続いてきたこの歴史の上に、今自分が生きていて音楽家であることが、まだこれからも曲を書き続けていけることが、とても幸せに思えます。百年経っても、誰かが演奏してくれるような曲を書くことを目標に、心を研ぎすませてピアノに向かう毎日です。

  
 昨夜は、何年も前に行った、熊本の菊池水源の、鮮烈なまでに美しい湧き水を思い出し、深くイメージに浸っていたら、それこそ、雫が生まれるように曲が溢れ出し、一気に書き上げることができました。日本の自然の美しさを音符に縫いとめようと、何年も前から取りかかっていたことを、いよいよ形にする日が近づいてきたのだと、気持ちが引き締まります。
 ソロのライブコンサートは、バンドとのライブとはかなり違ったものになりそうです。まだまだ、あと何曲も書き下ろすので、ピュアな気持でがんばろう!

 それではみなさん、お元気で!
2010年04月11日 樹原涼子
ピアノランドフェスティバル ピアノランドメイト入会のご案内


〔CD〕樹原涼子ピアノ曲集「こころの小箱」(2枚組)
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ピアノ曲集「やさしいまなざし」
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〔CD〕風はどこから
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ピアノ曲集「夢の中の夢」
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ピアノ連弾のための「ラプソディ第1番」
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ピアノ曲集 こころの小箱
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樹原家の子育て ―ピアノランドと笑顔の毎日―
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