« 2010年4月 5日
| 2010年4月11日 |
2010年4月21日 »
新学期、いかがお過ごしですか?
ピアノランドスクールでは発表会の日程も、ゲスト演奏も決まり、秋に向けての準備がスタート。夏のピアノランドフェスティバルのチラシも制作中です。1年はいつも、あっという間ですね。
6日の大阪でのセミナーは、古典からロマン派への橋渡しをした、ウェバー、シューベルト、メンデルスゾーンの作品のコード分析をしました。時代ごとに、なぜ和声が変化してきたのかを考えると(時代背景、楽器の進化、作曲家の生活など)、ピアノを弾くのも教えるのも楽しさ倍増です。今回は、コード勉強会に参加している受講生も多く、同じテーマを他の会場で受けた人もいて、かなり理解度が上がったようでした。
6月はいよいよ、ロマン派。音楽史は更に、今、このときまでつながっていることを実感してもらえたら嬉しいです。
というのも、ちょうど今、5月30日の"さわやかな風"のためにピアノ曲を作曲中。講義のための曲を勉強したあとに自分の曲を練習すると、同じピアノという楽器を使って、和声の使い方や曲のスタイルが何百年もかけて変化してきたのだ...としみじみ思うのです。綿々と続いてきたこの歴史の上に、今自分が生きていて音楽家であることが、まだこれからも曲を書き続けていけることが、とても幸せに思えます。百年経っても、誰かが演奏してくれるような曲を書くことを目標に、心を研ぎすませてピアノに向かう毎日です。
昨夜は、何年も前に行った、熊本の菊池水源の、鮮烈なまでに美しい湧き水を思い出し、深くイメージに浸っていたら、それこそ、雫が生まれるように曲が溢れ出し、一気に書き上げることができました。日本の自然の美しさを音符に縫いとめようと、何年も前から取りかかっていたことを、いよいよ形にする日が近づいてきたのだと、気持ちが引き締まります。
ソロのライブコンサートは、バンドとのライブとはかなり違ったものになりそうです。まだまだ、あと何曲も書き下ろすので、ピュアな気持でがんばろう!
それではみなさん、お元気で!