できなくなっていくこと 大伯母のこと 母のこと

昨年できなかったことが軽々とできるようになっていく子供達はもちろん素晴らしい。けれど、昨年できたことができなくなっていく年齢に達した方達にとっても、音楽はずっと友達でありますように。そのように寄り添う指導ができる人が増えますように。
 
大好きだった大伯母の晩年、音大生だった私は月に一度ピアノを教えに行っていた。もっと上達してもらうためにはどうしたらいいか苦心して、大伯母の好きな曲をアレンジしていたけれど、あの頃の私は伯母に寄り添えていたのだろうか。
 
今日、ふとした思いつきで、もうベッドから起きることができない母の耳元で私が演奏したバッハの録音を流してみたら、母が心で歌っているのが聞こえたような気がした。練習を録音した時には思いつきもしなかったことだけれど、今度来るときは、私が子供の頃初めての発表会で演奏した「エリーゼのために」を聴いてもらいたくなった。その他、思い出の曲をいくつか録音してこよう。iPhoneなら、他の患者さんに迷惑にならずに聴いてもらえる。
 
CDではなくて、私が演奏したものを聴いてもらいたい。ありがとうの気持ちが伝わるかな。
 
実家の庭に咲いた薔薇。
 
 
 
 
樹原涼子
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