TUBOMIコンクールをご存知ですか?

「TUBOMIコンクール」をご存知ですか?
熊本でスタートした子供のためのコンクールで、なんと震災の直後にもお子さんたちのためにと開催された、地元で愛されているコンクールです。
そんな大変な時に音楽なんて……ではなく、みなさんが、こんなに大変なときこそ音楽を!と希望してくださったそうで、この時は会場探しも大変だったと聞いています。
私も、震災の2ヶ月後でしたが、審査できてよかったと心から思ったことが忘れられません。

 

先にスタートした「さいたコンクール」が好評なので、それよりももう少し小さい子供達も出演できるようにとつけられたのが、「さいた」の手前ということで「TUBOMI」なのですね。なるほど、子供達の才能のつぼみが花開くようにという願いが込められているのでした。

このコンクールを主催されているのは、熊本のピアノの先生柴田敏子さん。
私は滅多にコンクールの審査を引き受けないのですが、柴田先生に出逢い、音楽と子供達への熱い心に触れてお引き受けしてずっと審査をしていて、今年6年めを迎えます。

 

余談ですが、震災の後、いち早く音楽で何かできないかと集まったのが「くまもと音楽復興支援100人委員会」で、柴田先生はそのメンバー、私も演奏家として登録させて頂き、各地に炊き出しコンサートに伺いました。

こちらは、今年のご案内、参加要項です。

 

最初にお引き受けした理由は、柴田先生への信頼はもちろん、ふるさと熊本の子供達がどのような教育を受けているのかを知りたい、どんな風にどんな曲を弾いているのかな? という興味があったからでもあります。
上手な子だけではなく、いろんなピアノとの関わり方があってよいことや、それぞれの演奏の良いところを褒めて認めてあげて、子供達に自信を持ってほしいという願いを持ち、地元で小さなコンクールをスタートされたのです。
「傾向と対策」でみな同じ楽譜で同じ演奏を目指すようなコンクールではなく、好きな曲で自分らしさを表現して、作曲家とお客様と会話をするようなつもりで演奏してくれたらいいなぁという私の願いと柴田先生の思いが重なる、とも思いました。

そして、もし私に何かお手伝いができるとしたら、作曲者という目線からも一人一人にメッセージを伝えて、さらに良いところを伸ばしてもらえるようにお話しすることではないかと思ったのです。

 

とは言え、まさか6年ものお付き合いになるとは思っていませんでした。
あの日1年生だったお子さんはもう6年生!

ピアノランドフェスティバル前のこの時期になぜ毎年?とスタッフは心配しましたが、それはやはり私が心から「やり甲斐」を感じたから。
審査のあとの講評のときにみなさんにお伝えする出演者全体へのメッセージを、会場中のみなさんが真摯に受け止めてくださって、翌年はそのことがほぼ全員、改善されているのです。

例えば、ペダルから足を離してバタンと踏むお子さんに対して、そのノイズが会場中に響き渡ってもったいないこと、ペダルと足はなるべくつけたままで踏み込むようにすれば、無駄なノイズはしないことをお話ししたら、翌年以降はペダルのノイズがすっかり無くなっていてびっくりしました。

 

なるほど、このように、指導者や親御さんも一緒に審査&講評の意味を理解して、翌年の演奏に反映させてくださるというのは、とても素晴らしいことです。
注意深く受け止めていただけたことは、教室全ての生徒さんの指導に生かしていただくことができます。きっと、出演した生徒以外も、先生方の向上への意欲を感じられていることでしょう。

一心に講評を書いても、最後に申し上げても、翌年はそのお子さんは出ないかもしれないし、講評の意味が正しく伝わるかどうかわからない……と初めは心配したのですが、いえいえ、見事に「伝わる」ということを実感した「TUBOMIコンクール」。

そして、多分、他のコンクールよりも笑顔がいっぱい。
もちろん緊張感もありますが、それよりも、喜びの方が大きいのは素晴らしい。
こちらは表彰式での嬉しさいっぱいの女の子♪(素敵な写真を主催者からお借りしました!)

 

『ピアノランド』からも、今年は「月夜の晩のおながざるの踊り」(中学生)と「陽だまりの家」(高校生)が課題曲に選ばれています。

みなさんがどんな演奏をしてくれるのか、とてもとても楽しみです。
耳を澄ませて、一人一人の演奏を聴かせていただきます。
黒木和子先生、徳永真奈美先生もずっとご一緒しています。

 

申し込みの締め切りは、5月15日(火)。
先生のお名前で、まとめて郵送で申し込むシステムとのことなので、上の案内をよくご覧くださいね。

今年も、たくさんのお子さんにお目にかかれますように!
みんな、いい音を響かせてくださいね♪

今年は、短い時間ですが演奏もさせて頂く予定です。

 

 

樹原涼子
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