クリエイティブな子供達を育てよう!【ピアノランド録音応募プロジェクト】

ピアノランド録音応募プロジェクトの募集を始めます。

7回目の今年から、名前を少し短く改めました。
ピアノランドシリーズが世に出てからというもの、子供達の音楽性を伸ばしていくために様々な方法を考えてきましたが、これもその1つの形です。今年も東京でのピアノランドフェスティバルの他、全国5ヶ所で子供達と直接触れ合い、ミニセミナー+公開レッスン+ミニコンサートを開催します。
上記をクリックしていただくと詳細がご覧になれます(応募要項のPDFもあります)。

 

 

 

コンクールで力を伸ばしていく子もいる
それ以外の方法で伸びていく子もいる

日々音楽を楽しみながら、いつもレッスンしている曲、自分の好きな曲を録音して送ったら、その作曲者からアドバイスが送られてくる……のはどうでしょう?
お気に入りの連弾曲の演奏を作曲者に聴いてもらえて、もっと上手くなるためのアドバイスがもらえたら嬉しいかも?
しかも、ミュージックデータか先生と合わせて録音を送るのだったら、「誰か他のパートと一緒に演奏する!」というアンサンブルの経験ができる!
一人で弾くことが多いピアノ。そして、実際にコンクールでは一人で演奏することがほとんどでしょう。
それなら、アンサンブルの経験ができるこのプロジェクトは、教育的な意味においても重要です。

さらに、録音を送るためには、気に入った演奏のテイクがとれるまで録音を重ねることになります。これが、上達への大切な一歩となります。

「ああ、通してノーミスになるまでがんばらなくちゃ」とか、
「ここができなかった!悔しい……もう一度録音しよう!」とか、
「上手くいったけれど、これをキープしてもう一回演奏してみよう!」とか、
自分の演奏を客観的に録音で聴き直して改善策を考える……という、レコーディングと同じ道筋を通ることで上達するのです。

【連弾部門】を作ったのは、私のレコーディング体験の影響もあります。一人で弾くより、誰かと合わせる方がずっとずっと難しい。自分の演奏のみならず、他のあらゆるパートの楽器が何をどうしているのかを聴きながら弾くことで、自分が何をすべきかわかる。つまり、聴く力が弾く力に直結していることをプロは皆知っています。

【作曲部門】を作ったのは、何でも(服や料理や家や、形あるものは何でも)作る人がいるから受け取る人がいるということ。いつもそこにあるものを消費するだけではなくて、作る側の立場を味わってみたらどうだろう、人はさらに考えて一歩先へと進むことができるのでは? と思ったからです。私は、人と違うものを生み出すことに夢中になって作曲家になりましたが、そういう子供が他にもいるかもしれません。また、一度だけでも作ってみることで、分析的な思考力が身につき、何も考えずに指だけ動かしてピアノを弾く、ということがなくなるのでは? とも思うのです。

 

私自身の幼少期の思い出について、少しお話させてください。

 

小さい頃、コンクールに出たことがあります。新聞社主催のコンクールでした。まだ、その頃はコンクールが何のことかもわからなかったし、みんなで同じ曲を弾くのだということしか理解していなかったと思います。他の子は、コンクールだから特別に一生懸命練習していたようですが、私は、その曲が特に好きだったわけでもなく、熱心に練習することもしませんでした。本人に欲がないときは、どうしようもないですね。みんなと同じ曲を弾いて競うことよりも、もっと別のことに興味が移り始めていました。

その年、初めて出演した発表会で私よりも1つ下の女の子が、大きなスライドを見ながらその絵に合わせて即興演奏をしたのです。「な〜んだ、楽譜に書いてあることだけじゃなくて、自分で考えたことを演奏してもいいんだ! それなら私にもできる! 私もこういうことがしたかったなぁ」と思ったのです。

家で1時間宿題を練習するという母との約束さえ守れば、あとは自由の身。外遊びと遊び弾きが私の楽しみでした。遊び弾きの中には、アニメやコマーシャルや幼稚園や学校で習った曲の他に、なんとなく自分で思いついたことを弾くこともありましたし、メロディに合う和音を見つけたり、いろんな表情で弾いたりすることを楽しんでいました。私にとってピアノは友達だったのです。

いざコンクールへ行ってみたら、いつもは器用に弾けない顔見知りの子がとても上手に弾いていたので、随分努力したのだろうと感心しました。今思えば、それが多くの先生方が仰る、コンクールの効用なのですね。凄い進歩!と子供心に思いました。
私は練習もそこそこだったので、まぁしょうがないという感じで演奏したのだと思います。もちろんその時は選ばれませんでしたし、興味がなかったのでその日のことはすぐに忘れてしまいました。今思えば、自分が能動的になれるか、夢中になれることかどうかというのは、教育において大切なポイントだということが証明されたわけです。負けず嫌いの性格でしたが、当時の私にはそれよりも運動会のリレーの選手になる方がずっと大切なことで、魅力的だったのです。

 

もしその頃、ピアノランド録音応募プロジェクトがあったら私はどうしたでしょう?

歴史に「もしも」はないけれど、よく「小さい頃にピアノランドがあったら、これで習いたかった」と多くのピアノの先生や親御さんに言っていただくので、私も想像してみました。

もし、ピアノランドの連弾曲の中からどれかを弾いてよいということならば、まず、曲を選ぶために1冊丸ごと練習したことでしょう。しかも、歌いながら弾いてもいいなんて、嬉しくて頑張ったかもしれません。

また、作曲部門があるので、当時思いついて遊び弾きしていたメロディを五線ノートに書き綴って、うんと凝った伴奏を書いて送ったことでしょう! きっと、歌詞も一生懸命考えて書いたことでしょう。

私のように、親や先生から言われたことや期待されたことからはみ出してしまうような子供にとっては、嬉しい企画だったかもしれないなぁと思います。が、こういうプロジェクトがあることを子供自ら知って応募することは難しいかもしれないので、やはり、周りの大人に勧められなければチャンスはない……ということですね。

 

このピアノランド録音応募プロジェクトについて、お知り合いにピアノや歌や音楽が大好きなお子さんがいらっしゃるようでしたら、伝えていただけましたら幸いです。私が元気で、何百通もの録音にコメントする体力があり、直接子供達のところへ出かけて教えることができる間は、もう少し頑張りたいと思います。子供達にとって、楽しい音楽体験となることを祈って開催いたします。

また、この件については書きたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

樹原涼子
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