熊本 炊き出しコンサートレポート♪

2月9日、幸いにも厳しい寒さがこの日だけ緩み天気にも恵まれて、熊本市内のわらべ苑(老健施設)と大津町室仮設住宅の中にある集会所「みんなの家」に炊き出しコンサートに伺いました。このコンサートは、昨年夏のピアノランドフェスティバル熊本特別公演の折に全国からいただいた寄付金の残りを被災地に寄付しようと計画したところ、「それよりも音楽をもう一度届けていただけたら」とのアドバイスをいただき、“くまもと音楽復興支援100人委員会”のご協力のもと、小原孝さん、樹原孝之介と私で、被災地の炊き出しコンサートに伺うことになったものです。

100人委員会のみなさんは、それぞれ全く異なる仕事をされていますが、音楽家と音楽を聴きたい方をつなぎ、日程の調整、セッティング、送迎、他様々なコーディネートをしてくださいます。自らも地震で被災され、仕事に影響が出た方も多く、そんな中で「100人委員会でのボランティア活動をすることで精神的に助けられた」という話を聞いて、「天は自ら助くるものを助く」という言葉を思い出しました。誰かのために力を尽くすことで自分を見失わずにいられたり、他人のために頑張るには自分が健康でなければならず自然と自分を大切にできたり、1つのコンサートの実現のために助け合う仲間がいて孤独から救われ、ご自身もまた助けられていると。

こうして、伺う度に私もたくさんのことを深く感じています。今回、わらべ苑ではお年寄り、仮設住宅ではお子さんたちを含む若い方達が中心で、それぞれ聴いている方の気持ちが直に伝わってくる濃密なコンサートとなりました。

 

こちらは、小原さんが手書きで作ってくださったプログラムです。

 

わらべ苑にて。
手作りの垂れ幕で歓迎していただきました。孝之介作曲の熊本復興支援ソング「虹」でスタート。

 

小原さんは、みなさんからのリクエストで綴る童謡メドレーを。アップライトピアノは、まるで小学校の音楽室のような懐かしい響きで、みなさんの心に染み入るように届きました。

 

孝之介と私は親子連弾で「野ばら」「くるみ割り人形」(『ふたりで弾こうピアノびっくり箱』より)。

 

この施設には父と同じ年代の方が入居されているので、車椅子の父も参加させていただきました。両親に捧げた「Happy Life」を、皆さんにも聴いていただけたらと歌いました。両親が出逢ってよかった、私が、この子が生まれてよかった。たとえたくさんのことを忘れてしまっても、大事なことは僕たちが覚えているから、今日も笑いたいことがありますように……という内容の歌です。昨年、東京のフェスティバルで歌ったのですが、熊本では時間がなくて演奏できなかったので、このような機会に恵まれたことを感謝せずにはいられません。

そして最後は、お馴染みの「逢えてよかったね」を会場の皆さんと♪

 

終了後に皆さんと記念撮影タイム。音楽でほころんだ笑顔いっぱいに、どんなに楽しかったか手を握って伝えてくださって、名残惜しい時間を過ごしました。

 

 

そして、次は大津町室仮設住宅へ移動しました。機材セッティングの間に小原さんがみなさんを歓迎する言葉をホワイトボードに。

 

「みんなの家」のキッチンを背にしてステージのセッティング終了。今回の炊き出しコンサートではPAの方も一緒に回ってくださったので、とても助かりました♪

 

プログラムはわらべ苑と同じですが、こちらはお子さん連れの若い方も多く雰囲気も変わります。アンパンマンの主題歌を、詞を朗読しながら演奏したり、小原さんの進行は変幻自在です。

「Happy Life」。こちらでは小原さんにもコーラスで参加していただいて、熊本の2箇所で歌うことができました。

 

終了後は、いろんな方と撮影大会になりました!
東京の元スタッフのご両親や、ソプラニスタ木村優一さんのお父様もおいでくださったり、思わぬ出逢いもありました。こちらは、ピアノランドメイト会員の先生のご家族、友人と一緒のスナップです。

 

最後に、みんなの家でお聴きいただければと、スタッフの方に「虹」のCDを贈呈しました。
もちろん、わらべ苑にもプレゼントさせていただきました。

 

予定通り、無事に2つのコンサートを終えて、とてもホッとしました。仮設住宅は小高い丘の上にあるので、暮れ始めた熊本の町と広い空を感慨深く眺めました。この季節、仮設住宅は朝晩どんなに冷えることでしょう。被災したみなさんに本当の春が早く訪れますように。

 

今回のコンサートをコーディネート、お世話していただいたくまもと音楽復興支援100人委員会の皆様、ご尽力いただきまして、本当にありがとうございました。そして、日帰りで2つのコンサートをしてくださった小原孝さんにも、熊本のみんなを代表して心から御礼を申し上げます。

樹原涼子
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